‐目覚め‐
ここから物語が始まっていきます、駄文かもしれないですが楽しんでください!
~あれから3時間後~
「―――ん…――」
俺はまた暗闇の中で目が覚めた。
ただ違うのはあれは夢を見てる感覚だったが、今は明らかに意識が覚醒して見慣れない場所に居た。
ここがどこかわからないが四方壁で囲まれている。
焦るより先に出た率直な感想が。
「えあい!おいあうえあい!!!」
首を動かしてみるも前も横も前面に小さい正方形のクッションが規則正しく並んでいる壁にヒト1人分のスペースしかない箱状の閉所で横たわっていた。
あれ!?なんだここ!どこだよ!?
俺は焦りながらもまず記憶を整理してみた。最後に覚えているのは…
えっとまず俺は妹が婚約者に会って欲しいって電話もらって会って、妹を頼むとお願いしてその帰り道に妹達に急に突っ込んできた車に轢かれそうになって突き飛ばして…あれ?
俺、妹突き飛ばして何とか助けたけど、俺が轢かれて体とか変な方向に曲がって妹が泣き喚きだして…
轢かれてから俺…あの後、どうなったんだ?死んだのか!?でもこうしてるし…
だがそこで遅れて別の問題に気付いた。
てか…あれ?声ちゃんと出せてなくね?怖いが確認のためにもう叫んでみよう…
「あーーーい!」
「おう!あいあーー!!」
え!?まともに喋れない!?
最初は気が動転して気付かなかった!なら体はどうなったんだ!?
直ぐ様曲がった筈の四肢を確認して俺はそこで初めて自分の体、手足を見て確認をして驚愕した。
手が小さい!?!?少年なんてもんじゃない明らかに赤ん坊のあのむっちむちの輪ゴムで縛ったようなこの手首!!まさしくそれじゃねーか!!
理解出来ず困惑していると、またもや機械音声のようなアナウンスが脳内に響く。
《貴方はこの世界において前世【種族:人間】から【種族:ハーフヴァンパイア】に転生しました、なのでまだ産まれたてになるためその様な体になります》
《付随してあなたは現在レベル:1 です》
え!?ちょっとまってなに今の!?夢と同じ声!?あれ夢じゃなかったの!?
ついに俺中二病拗らせ過ぎて頭おかしくなっちゃったの!?それにレベル1って…
また脳内に声が響いてきた。
《貴方の持った願望と死亡の際に特殊条件を満たし取得したエクストラ複合スキル【救世主】による効果となります》
エクストラ複合スキル!?救世主!?余計にわかんねーよ!!どんなスキルだよ!?
全く理解できずつい何者かもわからぬ声に問い詰める。
《天からの啓示、王の資格、鑑定、強者の夢、根源の叡智の効果を併せ持つのがエクストラ複合スキル救世主となります》
なんかレベ1のくせに色々すっごいスキル名のやつ合わさってるんだけど…
王の資格とかってなんだよ一体…
《この世界の王へとなる資格を持つ者に与えられるスキルであり、その効果は無限に止まることなく広がって行きます》
様はあれか?どこまでも強くなるチートみたいなもんなのかな?
《そのような解釈で概ね宜しいかと》
あ、そうなんだ…俺どんな野望持ってたんだろう…そんな経験とかもないのにな。
だがついに頭のキャパシティーを超過したので勢いに任せて叫んでしまった。
「あういいおーあうばういー!?」
次の瞬間。
ギギッ、ギギギ―
叫んだとほぼ同時に目の前の壁が木の軋む大きな音と共に少しずつ開いて中に幽かな光が指してきた。
な、なんだ!?だれか来たのか!?誘拐犯か!?
俺は余計に状況が読めないまま取り合えず恐る恐る身構えた。
すると俺がいる場所を老人がスッと横から顔を出し覗き込んで話しかけてきた。
「おはようございます、お坊っちゃま。ようやくお目覚めですかな?」
その老人は全身が黒いノリの利いた綺麗な燕尾服とストライプの入った灰色のベストの下に真っ白い汚れ一つないワイシャツを身に纏い、髪は雪などよりも更に銀色に輝いた綺麗な長髪を後ろで一つに結っている。
その表情は強面だがどこか慈愛のある優しさがにじみ出ている、体はスラっと細身だが見るからにガリガリという訳ではない引き締まったという言葉がよく合う体躯と、声は年相応だが草臥れた感じが一切ない力のこもった声質をしている老人が俺を覗き込んできた。
見るからに敵意や危害は加えてきそうにないが、お坊ちゃま!?誰のことだ!?
理解できず俺は心臓が口から飛び出そうなほどびっくりしながらも老人に質問を投げた掛けた。
「あう!だーあうー!?」
だが俺はすぐに気が付いた。
こんなんじゃ会話にならねーー!!あ!そうだ!
おい!この人はだれだ!?
すぐさまスキル救世主に問いかける。
コンマ何秒遅れて声がする。
《鑑定結果:種族 人狼族》
《敵対関係 無し》
《名称 不明》
《ステータスも確認しますか?》
ステータス?ゲームみたいにそんなのあるんだ?いやでも今はいいや…てか人狼て…
映画とかの狼人間…みたいなものかな?
すると老人が俺がきょとんとしているのがわかるかのように話しかけてきた。
「誰…みたいな顔ですな?お坊ちゃま、酷いですなー…数時間会わないだけでこの爺をお忘れですかな?」
優しく温もりのある声で俺にもう自分を忘れたのかと言う老人。
だが俺と明らかに面識はないし、あったとしても自分がこんな見た目なのだわかる筈がないよな…
そんな事を考えていると再度、老人が話しかけてきた。
「さてさてお目覚めになったのでしたらお召し物をお替えしましょう。それでは失礼します、お坊ちゃま」
急に俺は老人に成すすべなく抱きかかえられた。
「う!えうばう!!」
こちらの言葉が伝わらないって分かっていてもつい話しかけてしまう、人間は咄嗟のことには体が反応してしまうものだ。
抱きかかえられて初めて自分が横になって居た物が把握できた。それは真っ黒で艶のある漆塗りのようなな外観に金色の模様や文字の書かれたどっからどう見ても海外映画に出てきそうな棺桶だった。
「ぶあい!いあうあい!あうえあっいあっえあっえああいーう!?あっういうっあ!|」
意味の伝わらない悪態をついたところで部屋に目を移したが呆気に取られた。
そこは不気味な程に静かだが、とても綺麗な中世の王族や貴族などが住んで居そうな部屋だった。
テーブルや椅子からカーテンに至るまで綺麗な刺繍や彫刻がされておりアンティークとでも言うのだろうか、そういった知識のない俺でも此処にある全てが値段が高いだろと言うのがわかる位には豪華な内装や家具ばかりの部屋だ。
「うあーうっぐあえー」
つい情けなく見たこともない超高級ホテルのような内装に俺は素直に感嘆を漏らしてしまった。
まぁ伝わりはしないのだが。
そしてその老人に部屋にあったベビーベッドのような物まで連れて行かれる。
「それでは改めて失礼しますね」
そう言われながら優しくベビーベッドの上に置かれて服を脱がされ始めた。
ちょちょちょっとまって!!急に見ず知らずの人に裸にされんのは恥かしすぎる!!
意地でも脱ぐまいと必死に身を捩じらせたりして抵抗を試みる。
ここで俺の転生人生、じゃない。吸血鬼生初の攻防が始まった!
~1分後~
「おやおや、元気がよろしいですねお坊ちゃま」
俺に向かって老人がにこにこしながらそう言うが手付きが手馴れすぎていていくら抵抗しても残りはオムツ一枚のところまで剥かれてしまった。
ここが最後の砦だ!!絶対に晒してはならぬ!!!
最後の悪足掻きだ!!
「あいうあうあー!!」
~15秒後~
だがそんな抵抗虚しくその老人の卓越した手さばきによりいとも簡単に最後の砦を崩された。
「ああううー…おうあううー…」
「お着替えは終わりましたよ坊ちゃま、それでは旦那様のもとへ爺と一緒に参りましょうか?」
羞恥心や色々大切な物を砕かれた俺を尻目に老人は俺を優しく抱き上げ部屋を出た。
これから少しでも多くの方に読んでいただけるように頑張って書いていきます!!なのでよかったらコメント、感想一言でもよろしいのでお願いいたします。