Prolog
ほかの小説進めろ?
時間があれば書くから許して。
俺は世界を救った。
『悪』から世界を救って、いろんな人を幸せにして、俺も幸せになった。
結婚して、娘が生まれて、老いて、娘が成長して、そして、全てを失った。
私が森へ狩りをすべく出かけたその時に、村は焼き払われたのだ。
私は直ぐに家へと向かったが、家は崩れ落ち、ごうごうと炎に包まれていた。
すぐさま水の魔法を家全体にかけたが、時すでに遅し。
寝室と思われる場所についたが、そこにあったのは、黒焦げになった妻であろう死体と、その下に今年で10歳になる筈だった娘のような形をした焼けた肉塊があった。
深く絶望した。
私は、まだ、救わなければないのかと。
次は誰を殺せば平和になるのかと。
私は王都へ出向いた。
村を襲った賊への復讐のために。
しかし、そこで目にしたのは勇者討伐のパレードだった。
自分の目を疑った、王の言葉に耳を疑った。
王は自分の娘を攫った勇者を許せない、という名目で、村を襲った。
そして、そこでは、勇者によって既に娘は殺されていたと、そういう話になっていた。
あぁ、俺は、いったい、誰の為に戦ったのだろうか。
もういっそ滅ぼそう、人間。
街で聞いた話だと魔王討伐に参加したメンバーは全員殺されてたみたいだし。
こんな世界、要らないよね。
▼せかいはほろんでしまった