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#6話#
トイレの中で。
「早くそこどいてよ…」
私は力を入れてドアを閉めようとしているのだが…
恭平がドアを開けようと力を入れているので…
女の私が男の恭平に力で勝るわけがない。
簡単にドアを完全に開けられてしまった。
そして力強く私のうでをつかみ引っ張る。
なので私は完全にトイレから出てしまった。
恭平はトイレのドアを閉めると私を壁に追い詰めた。
「…いい加減にして。何がしたいの?」
私が真っ直ぐ恭平の目を見つめて聞いた。
「動揺しねぇの?」
と言ってくるので私は
「さっきのはびっくりしただけ。」
「ドキドキしたわけじゃねぇの?」
ドキドキ?
そうか…あの顔の火照りはドキドキしてたからなのか…
でも…相手はいとこの恭平だよ?
そんなの…
「そんないとこ相手にするわけないじゃない。」
私はもっともな意見を言った。
なのに…
恭平の目の色が変わった。
鋭い目つき…
「ちょっと恭平…」
「…いとこなんて関係ねぇよ。」
小さな声で恭平はつぶやくと…
「んっ…!!」
私にキスをした。