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プロローグ


俺が、彼女に出逢ったのは今から……四年前。

  彼女は窓際の席で、いつも頬杖をついていた。

 何がそんなにつまらないのか、彼女が笑っているところを見たことが無かった。

 

 いつからだろう?

 ――そんな彼女に俺は、笑って欲しいと思い始めたのは。


 その時の俺は、何の力も無い餓鬼で……無責任な言葉しか言えなくて――。

  彼女の背負っているものの、重さなんて考えたことも無かったんだ。

 



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