幼稚園に行ったんだが?
母さんが兄さんを連れて行って30分後くらいに兄さんの首根っこを掴んで戻ってきた。兄さんは涙目だった。母さんは眉間にしわができていて、にこにこしていた。いかに怒ってる感じだった。
兄さんが涙目!?どんなことをしたんだ。母さんわ。
「ただいま。あら、ヤナトご飯全部食べたのね。」
「お、おかえり。うん。美味しかった。」
「ヤ、ヤナト、母さんは怒らせるな。」
「レアン?まだ反省足りないの?」
「そんなことないです。十分反省しました。」
「そう、なら良かったわ。ご飯食べましょう。レアンは今日学校ないから、ゆっくりできるわね。」
「あぁ、そうだったな。学校ないって暇だから訓練しとく。3つ同時に操れるようになりたいんだ。神経使うから難しいんだよ。頭も痛くなるし。1つは簡単、2つはちょっと難しい、3つはめちゃくちゃ難しい。最終的には5つは同時に操りたいかな。」
「あんまり無理しないでね。前3つ同時に使って3日間動けなくなってたじゃん。」
「おい、やめろ。ヤナトの前では最強兄貴で行きたいんだ。」
「そう。それは申し訳ないわね〜〜。」
最強だけど、やってることやばいから尊敬できないな。でも、兄さん次元が違う。自然を3つ同時にって、どんだけ大変なんだろう。操作系は大変で難しいってこの世界来てから本で読んだことあるけど。
「ヤナト、幼稚園の時間じゃない?」
「あ、本当?気づかなかった。」
「行ってこい。初日で遅刻すんなよ。浮くぞかなり。」
「レアンがそうだったもんね。」
「おい、何言ってんだ母さん。俺はいつでもどこでもどこからどう見ても優等生だ!」
「ふふ。まぁ遅刻するから、早く行っておいで。運転手さんはもう準備出来てるらしいから。いずも、玄関まで送っていってあげて。」
「はい、奥様。行きましょうか、ヤナト様」
「うん。」
そう言っていずもさんと玄関に行った。また目立つ馬車。目立つから嫌なんだけどな〜。馬車乗ってて思うが、この世界って結構栄えてるんだな。周り、家とか結構建ってるし。人がいっぱいいる。
そう思ってるともう幼稚園についた。
「ヤナト様、いってらっしゃいませ。」
「うん、ありがとうございました。行ってきます。」
運転手さんがドアを開けて、言ってくれた。降りたらすぐに先生が
「ヤナト君、おはようごさいます、今日も元気に頑張りましょう。」
「おはようございます!」
園長先生やいろんな学年の先生にあいさつしながら、教室へ行った。今日もリッパーに会えな。今日こそ遊びたいな。
教室へ入ったらリッパーが後ろの席で一人で座っていた。俺は荷物を置いてすぐに、リッパーの席へ行った。
「リッパー、おはよう。」
「あ、ヤナト!おはよう〜。行きたくないって言ってたけど来たんだね。」
「まぁな。また筋トレさせられるんかな。」
「応援してあげるから、頑張れ!」
天使としか言いようがない。顔かわいい、声もいい。天使の生まれ変わりだろ。リッパーは。
「そういえば、ヤナトって異能どんなの?」
やっぱ、この世界は異能があるらしいな。特別ではないらしい。あとから分かったことだが、成長してから目覚める者もいれば、生まれつき目覚めている者もいるらしい。俺は後者だな。
「俺の?俺のは伸縮大小自在ってやつでなんか伸ばしたり縮めたり、大きくしたり小さくしたりできる。」
「へぇぇ、便利そうだね。身長めっちゃ伸ばせるじゃん!!いいなぁ、私も大きくなりたい!」
「しばらくしたら異能解けるよ。」
「えぇ、それじゃあ今すぐに大人くらい身長大きくなるとこできないじゃん……。」
「まぁ、こういう異能なんだ。」
本音をいいますと、もっと強くてかっこいい異能がよかった。せっかく転生したんだから少しくらい強いやつでもよかったじゃん。
「リッパーの異能は?どんなのなんだ?」
「それがね、分かんないんだよ。お医者さんはなにかあった時や成長した時に発現するかもって言ってたよ。平和な異能がいいな。」
「リッパーの異能か。絶対平和だよ!どんな異能がいい?」
「空飛びたい!お菓子いっぱい出したい!火出したい!氷出したい!身体能力高くなりたい!」
「最後はリッパーの努力次第だな。」
「でもこういう異能結構あるよ?」
「そうなのか?じゃあ俺も身体能力高くなる異能が良かったな。」
「今の異能もヤナトらしくていいと思うよ。」
「そう?うーん、まぁ俺の使い方によってはなんか強そうでは…ある?かな。」
「私も早く異能使ってみたいなぁ。」
「まぁ、気長に待ちなよ。」
「そうだね。そういえばさ!昨日家で面白いことがあって………。」
10分くらいリッパーがずっと話してた。俺はずっと相槌をし、時には笑い話を聞いていた。あぁ、平和だ。平和すぎる。家との差が激しすぎる。リッパーの話す内容も可愛かった。夜、寝ていたら足音がして部屋のドアまで来たから枕持って開いた瞬間に投げたらお父さんだったのだと。可愛い。
「まぁ、こんな所だよ!本当にお化けだと思ったらお父さんだったからほんとにびっくりした!」
「お父さん、痛そうだな。可哀想に。」
「ヤナト、今から外遊びに行かない?朝の会始まるまで時間ある。」
「あー、そうだな。まだ時間あるし、行くか。なにして遊ぼうか。」
「園庭に出てから考えればいいよ!ほら!行こ行こ!時間なくなっちゃう。」
リッパーが走って靴箱まで向かった。元気だな〜。本当は汗かきたくないし、疲れるから行きたくはないが、リッパーと遊べるなら行くしかないよねぇ。
「ヤナト!速く速く!」
「あ、ごめん。すぐ行く。」
俺は靴箱に行き、靴に履き換えリッパーと園庭へ出た。さて、リッパーにいい所を見せるチャンスだ。




