好きな子と遊んだんだが?
リッパーと園庭へ遊びに行った。初めて好きな子と遊べる。これは最高に楽しませないといけない!
「なにして遊ぶ?何でもいいよ!」
「そう、なら雲梯で遊ぼ。どっちが先にゴールまでいけるか勝負ね!」
「いいよ!負けない!」
雲梯の所まで行き、2人ともスタート地点に立った。
「行くよ。よ~い、どん」
掛け声と一緒に2人同時にスタートした。俺のチート「最初だけすごい」が発動した。
「やなと、早!もう5つも前にいる!」
「へへ、負けないように訓練したからね」
まぁ、このために訓練した訳ではないけど。兄さんが幼稚園で舐められないようにって言ったからだけど。
4秒経つとチートの時間が終わり、リッパーが俺の横に並んだ。
「やなとに追いついた!」
「くっそぉ!」
そして抜かされリッパーが先にゴールに着いた。本当に中途半端なチートだな。普通に悔しい。
「やなと、最初はすごかったのにね。だけど、今回は私の勝ちだね」
にこって笑いながら言った。リッパーまじ可愛い。
「絶対次は負けない!」
「次も私が勝つね!私も絶対に負けないよ!」
はぁ、好きな人とこんな遊べることが出来るとか幸せ。前世は女子と一切喋ってこなかったからな。今世は頑張るぞ。
「次、砂場で遊ぼ。今人いないし。空いてる」
「うん、そうしよっか。」
一緒に砂場まで行った。人はいなくて俺とリッパーの2人だけでだった。いいな〜、2人だけって。
「泥団子でも作るか。どっちがいっぱい作れるか勝負だ!」
「フフ、いいよ。勝負しよっか。」
これでは絶対負けない!男としての意地を見せてやる。
「よ〜い、どん!」
一斉に泥団子を作り始めた。俺も作りながら横目でリッパーを見るとめちゃくちゃ真面目に作っていた。
本当に可愛いんだよな。まつ毛長くて、髪もまっすぐで長い。
「やなと、負けちゃうよ?」
やべ!リッパーの横顔見てたらもう3つ差ついてた!俺も早く作らないと。
俺が作り始めたら園庭で鬼ごっこしていた年中組の男子2人が来た。
「待て待て〜〜。」
「捕まえてみろよ〜〜。」
そして、男子2人が俺の泥団子を足で踏みつぶした。
「おおっと、なんか踏んづけたな。汚ねぇ。」
「………。」
リッパーは固まっていた。さっきまで勝負していた相手の泥団子が潰された。周りには見えないかもしれないけど俺にはリッパーの周りに黒色の覇気が見えた。完全に怒っている。
「やなとに謝ってください。」
「え、なんて?」
「やなとに謝ってください!」
「なんで?俺なんかした?」
「……………。」
リッパー、完全に怒っている。自覚をしてないのがダメだな。多分普通に謝ってたらリッパー許してたと思う。俺のため?なのかな。俺のためなら嬉しいけど。
そしてリッパーは体をひねって男子に向かって回し蹴りした。
「うわっ!痛ってぇ。」
当たりはしなかったけど、男子が尻もちを着いた。
男子は腰を撫でながら立ち上がり、リッパーは仁王立ちしていた。
兄さんが幼稚園生で回し蹴りできるのは俺だけだろうなって言ってたけど、全然いたわ。結構身近に。
そう思ってると、リッパーの周りに剣が生成された。
これがリッパーの異能なのかな。剣先は男子に向いていた。
「やなとに謝ってください。」
「ちっ、舐めんなよ!俺も異能あるんだよ!」
男子も自分の異能を解放した。これから戦争が始まる。 もう異世界怖い。




