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エッセイ・短編 クスッとほっこり

エンディング

作者: ぽんこつ

今日は物語のエンディングを書く。

そう決めて、手の届く範囲に必要なものはすべて揃えた。

コーヒー、スマホ、パソコン。準備は万端。


まずはBGM。YouTubeで「作業用BGM」を検索。

今日は穏やかな感じがいい。そんな気分。

ふと洋楽にしてみた。

滑らかな旋律が部屋に流れ出す。

うんうん、いい感じ。キーボードのタイプ音がリズムに乗る。


曲が変わる。

──あれ? この曲、どこかで聞いたことある……。

なんだっけ? どこだった?


ダメだ、気になり出したら止まらない。

YouTubeの概要欄を確認。

アーティスト名もタイトルも、いまいちピンと来ない。

そのまま検索してみると……

あぁ、あの映画の挿入歌か。懐かしいな。

もう何年前だろう。そういえばDVD買った気がする。


よし、気を取り直して作業を進める。

でも、頭の中では映画が気になっている。

ダメダメ、今日中に書きあげるんだから。

そう言い聞かせ、カチャカチャと打ち込む。


ん?耳に流れ込んでくるメロディ。

これは――

あの映画のエンディング曲。

ダメだってば!

頭の中で勝手に映画のワンシーンが再生され始める。

こっちはまだ、物語を終わらせてないのに!


気持ちを落ち着けようと、ひとまず深呼吸。

席を立ち、トイレに行く。

……ついでに棚からDVDを手にしていたのは秘密にしておこう。

拙文、読んで下さりありがとうございます。

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