夢の話
高校生のときの花見です
えーっ、何それこっわ!怖いよ!やだな〜、もう一人暮らしなんだから聞かせないでよー。
って、ん?私?ないない!ないよ!心霊体験とかさー。
だって霊感ないもん。家族にも霊感ある人いないし。
ハルカみたいに見えたり聞こえたりとかさぁ、生活大変じゃない?
どっか出かけてもうっかり目に入っちゃうんでしょ?
あ、そうなんだ…景色の一部かぁ…想像つかないな〜…
ふんふん。何でもかんでも悪さするわけじゃないのね?
近づいてくるだけの人とか…へぇ〜知らなかったぁ!
あ、でも寝てるときに?夢の中?
やだー!
おちおち寝てらんないじゃん!
私一人暮らしだってば!
………ん?ちょっと待って。
あるかも。
あれってそうだったかも。
いや、ね。中学生のときなんだけど…いやいや、心霊体験ってほどじゃないよ!
中学生のときにね、ほら、読書感想文あったじゃない?
適当にパーっと図書室探して決めたのね。
ファンタジーな内容だったんだけど、主人公の子が幽体離脱していろんなとこに行く話なの。
全然怖くない、可愛い話だったよ。
で、私もちょっとやってみたくなってさ、幽体離脱のやり方毎晩やってみてた時期あったのね。
可愛いでしょ、私。
やり方あんまり覚えてないんだけど、まぁ、瞑想?みたいな!
それで、一ヶ月くらい経った頃だったかなぁ…
毎晩金縛りになりだして。
まぁほら、中学のときなんか運動部だったから、疲れてるのかな〜って思ってたのね。
最初は怖かったけど、毎晩だと慣れるしね。
で、ある晩にね、普通に寝てたんだけど、急に目、覚めたの。
うん、私一回寝たら起きないでしょ?
小さい頃からなの。
家族も皆寝てて、真っ暗で。
またかぁ、って思ったよ。もっかい寝よ、って。
そしたら……いや〜…これやっぱ普通に夢だったかなぁとは思ってるんだけど。
いやいやいや……うん……もったいぶってる訳じゃ…って、霊感仲間みたいに言わないでよ!
わくわくしないで!
あの、ありがちだよ?
息がね、だんだん苦しくなって。
金縛りも続いてるからさぁ、なに?!ってなったよね。
仰向けで寝てたんだけど、首が、ね。
締められてるみたいな。
うん。ぎゅううう〜って、ちょっとずつ強くなってきて。
息も出来ないし、パニックじゃん?
そしたら急にバッ!って布団持ち上がってさ。
その形がちょうど、私の上に人が跨って、その人の肩に布団がかかってたらこんな感じになるだろうなぁっていう風に持ち上がって。
ハァ?!って思ってたら、すぅ……って首締めてる腕が浮かび上がってきて、最終的に髪の長い女の人が私に跨って首締めてたの。
うん、めっちゃ怖かったし、叫びたかったけど声なんか出ないし、今だから言うけど漏らすかと思った。
で、全身浮かび上がっちゃう!
って時に目、覚めたの。
ね、ただの夢の話で、心霊体験って訳じゃないでしょ?
も〜、助かったー!ってなって、汗もびっしょり。
怖すぎてすぐ親の寝室に飛び込んで一緒に寝たよ。
ははっ、改めて話すとピュアだった私の可愛いエピソードだよねぇ。
え、夢で見た心霊体験って、本当に起こってることなの?
…………本当?
ホラー好きの同胞からの要請で書きました。
私な苦手なのですが^_^;