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魔獣討伐。

 魂のゲートからマナの見えざる手を伸ばし魔結晶を掴んでそちらも引き寄せ収納する。


 人の心、魂もこの世界と同じマナでできている。そんなマナで満たされた心の奥底にずっと潜っていくと、やがて外とつながる穴があることに気付く。これがゲート。

 普段はそこからマナを出したり取り込んだりするわけだけど、そこからぎゅっと意識を集中して心の手を伸ばすこともできる。

 それがマナの手。


 空間転移をする際にもそうして伸ばした手で空間を掴んだりするし、目の前にあるものを掴んでゲートから取り込んだりもできる。

 魂もマナの泡、この空間と同じ一つの世界のようなもの。

 だからそこに収納するものに限界は無いし基本的になんでも取り込んでおくことはできるわけだけど、それでもここまで禍々しいものを取り込むのは気分がいいものではなかった。


(ルーク様の元へ行かなきゃ……)


 意識がふわっと落ちそうになるのを堪えて、まずはこのまままた宙に浮き、ドラゴベアーが薙ぎ倒していった樹々の跡を辿っていった。




 ♢ ♢ ♢



「前衛騎士、耐えろ! あと少しだ!」


「行けるか? ブラームス?」


「はい、閣下。準備完了です」


「では頼む! 前衛! 散開! 極炎がいく!」


 ドラゴベアーの周囲を取り囲みその場に留めることに専念していた前衛の騎士たちは、その号令を聞くなりその場を離脱。極大魔法の射線を開けた。


「ファイヤ!!」


 合図とともに放たれた、極大の炎。

 ためるに溜め込んだチカラを集中して最上級の炎を放つその魔法は、一直線にドラゴベアーの胸めがけて走った。


 そして。もえあがる炎に包まれたドラゴベアー。断末魔をあげ弾け飛ぶ。


「終わった、か。索敵班周囲を確認!」


「魔獣の接近は感知されません!」


「よし! 全員集合! 怪我人の治療を優先し、ここで一旦休憩だ!」

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