第41話 再会
僕らは半日ほどで、ようやく森を抜けた。森が醸し出す湿っぽい空気から解放され、外の新鮮な空気を目一杯吸い込む。
しかし……、
「ミラン達はいないな……」
森を抜けた先はだだっ広い荒野が続いており、辺りを見回すが、ミラン達の影すらない。
「どや、カザマツ?」
ルンがなにかをカザマツに尋ねたが、彼女の愛ユニコーンは「ブルルン」と首を振り、これといった反応を示さない。
「森の中やなければ、ユニコーン同士が電磁波を拾って、感知できるはずやねんけど、カザマツの射程外みたいやな。姐様のセキトバならこっちを感知できてるかもしらんから待ってみよか」
ルンの提案通りに待つことにした。ヘタに動くよりはいいだろう。
ミラン達は無事ではなかったのだろうか、僕らだけで敵の本拠地に行くのだろうか、色々と考えを張り巡らしていたが、それは杞憂にすぎなかった。
二頭の人を乗せたユニコーンが土煙を上げ、こちらに向かってくる。
ミラン達だ!
僕らはお互いに大きく手を振り、再会を喜んだ。
「アレル!」
ミランはセキトバを降りて、こちらに走り寄ってくる。
僕はミランを抱きしめようと構えたが、先にルンが彼女に飛びついた。
「姐様〜!」
ミランはルンの頭を撫でながら、少し残念そうに苦笑い。僕もつられて苦笑いする。
「大変でしたのよ〜。ミランさんの慌てようを宥めるのは」
エルナが意地悪い視線をミランに飛ばした。
「そりゃだって心配だったんだもん!」
「アレルが! アレルが! ってアレルさんのことばかりでしたのよ」
「べべべつにみんなの心配してたわよ」
「ミラン、動揺してる」とノーファが呟いた。
「うっ!」
ミランの顔がまるで痛いところを突かれたかのように真っ赤になる。
「姐様?」
ミランの胸の中から顔を見上げるルン。
ミランは目をおどおどさせて、
「と、とにかくみんな無事で良かったわ」とごまかすように言った。
全員が笑顔で頷いた。
「それと三人に報告があるの。ついにクラシカル軍がエイジア、カメリア両国に侵攻してきたわ。まだ、それしか使い魔からの情報が入ってきてないけど、急がないといけないわ」
天界の支援もあるから、すぐには陥されはしないだろうが、早くバルサロッサを討たなければならない状況になったな。
まあ、作戦通りといえば作戦通りだが……。
「ここから、目的の城まではどれくらいなの?」
僕の質問にミランは顔を曇らせ、
「最短ルートなら2日もあれば着くと思う……ただ……」




