変態猫と変わったうさぎ
微エロ・・・かなっ?という感じです
木から現れたのは猫だった。いやっ猫というよりは人間・・・なのか?なんていうか・・アルヴァの猫ばん?いやっ顔は違うよ?だいたい髪の毛の色が紫で、尻尾と耳がショッキングピンクと紫のしましま・・・目イタッ!!目痛いよ!!あーチカチカする
「時計がチクタク鳴り響く♪」
「?」
いきなり猫男は木に座っていきなり歌い出した
「時間が無いよ急がなきゃ。慌てるうさぎに連れられて何も知らないまま消えていく♪」
尻尾がうねうねと動いている。なんだか・・不思議な歌・・・
「じゃなくてぎゃあああああっ!!変態ーーのぞきーーーーっ!!!」
わたしはそう叫んで力いっぱい洗面器を猫男に投げつけるがそれを軽々と避けてもう一度木に降り立った。しかし
「あっ・・消えた!?」
言った瞬間忍者のようにわたしの目の前に現れた。しかも口で「シュタッ」とか言ってるし・・・
「なっ・・・変態!!」
わたしは一、二歩後づ去った
すると猫男は服が濡れるのもお構い無しに湯船に入ってきて私の目の前まで来た
「えっ・・ちょっと服濡れるよ!?」
そこじゃないだろ自分!!
「変態じゃないよ?俺はチェシャ猫!よろしくにゃっ」
そういって手を差し出してきた。えっ何コレ?握手する系?握手しないとKYになる系?
とりあえずしとくか・・・?
「どっどうも」
そう言って手を指し伸ばしたら、チェシャ猫の手はわたしの手を通りすぎてほっぺを摘んだ
「!?にゃに!?」(訳なに!?)
「にゃはははっ!ぷにぷに〜♪美味しそう!!」
えっちょっとまて・・美味しそう?まっまさか・・・
「ってことで頂きまーす」
チェシャ猫の口が私のほっぺに近づき
「あぐっ」
噛まれた
「!?」
自分でも顔が青くなっていくのが分かる。何でこいつわたしのほっぺ噛んでんの!?初対面で噛まれたの始めてだよ!?
「いたっ・・」
ピリッとした痛みが走る。ほんとに牙たてないでよ!!
「アリスのほっぺやわらかーい。」
やっと噛むのをやめたと思ったら今度はほっぺにキスされた。
「はっ!!?ちょっ・・へんたっ「変態じゃないつってんじゃん。ね?」
口を手でふさがれる。ね?じゃねぇよ!!ちょっとホント今の状況ヤバくない!?おかーさーん!!
するとまたチェシャ猫はほっぺを噛んだ今度はあまり痛くない。甘噛みのようだ
「〜〜〜っ」
わたしは兎に角この状況を如何にかしようと思ったって思うだけじゃ駄目よアリス!がんばるのよアリス!!
わたしは片手で押すがびくともしない
こうなったら・・・・・!!!
タオルを抑えているほうの手を放しチェシャ猫の両頬を挟むように思いっきり叩いた
バチーンッ
いい音だ!ちょっとやりすぎたかな・・・でもその効果はあってチェシャ猫は離れて両頬を押さえてうずくまっている。
「おおっと」
危うくずり落ちそうになったタオルを抑えてチェシャ猫から距離を取った。
「随分と手荒な歓迎だね。アリス」
復活したチェシャ猫は湯船の中でしゃがんでいたからびちょびちょだ。
「ごっごめ・・ってオイ!!悪いのあんたでしょ!?何でいきなり噛むの!!」
間違えたー!!言い間違えたーー!!
そういった瞬間チェシャ猫はにたりと笑って
「へぇ・・じゃあいきなりじゃなかったら良いんだ♪」
ほらキターーーー!!ゴメンチェシャ猫!今のは私の言葉遣いが悪かった今の取り消し!!「なんで噛むの!!」に変更!!
私の顔が青白くかわっていくのを見て、クスッと微笑んで
「ブブーッ無理でーす。もう変更は不可能です」
「ふっ不可能を可能にするのがわたしよ!!」
どーでもいいよコノ言い合い!!ってかやっぱコイツも心の中読めるのか
「俺にとってはそんなの朝飯前だよ」
ね?と首を傾げて同意を求めてくる。いやっそんなの知らないしっ!ってかちょっとかわいいしっ!ってか自分助け呼ぼうよ!!
「ギャアアアアアっ!!!!!変態変態!!!アルヴァあああ!!フィルううううう!!」
さっきよりももっと大きい声で叫ぶ
チェシャ猫は目を丸くさせて
「え゛っ?何で?今まで仲良く喋ってたじゃん」
「仲良くねーよ!!ずっと警戒してたわ!!あんたが一歩近づくたび毛は無いから・・鳥肌が逆立ったわ!!」
そういうと「ふ〜ん」とつまらなさそうに答えた。
「ってか・・・アルヴァって・・白ウサギのこと?」
「そーだよ」
答えるとチェシャ猫は「げぇっ」と言って顔を歪ませてから
「じゃ帰るわ」
そういったと同時に消えてしまった
「はやっ!!」
その後直ぐにアルヴァが来て浴室のドアをノックする
「どーかしましたか」
はぁ〜いお馴染みのTHE棒読み☆ってか来るの遅いよ!!
わたしはドアを開けて
「アルヴァ!!今、目がチカチカする猫が来た!!」
そう一気にいうとアルヴァも「げっ」と顔を歪ませて
「もしかして・・・チェシャ猫の・・シェル=ユリアス・・ですか?」
「さぁ名前は聞いてないけどチェシャ猫ってい「ふん。マナーのなってない猫ですね」
アルヴァは勝ち誇ったように言った。おめぇはガキが!!ってか最後まで言わせろ!!おめぇも十分マナーなってないよ!!こういうのなんていうんだっけ・・・えっと・・
「五十歩百歩?」
「だったら僕は五十歩ですね。アイツより弱虫ではありません」
子供かよ!!ってか・・
「子供だね。ってかもういいやなんか・・アルヴァあてになんないし。もう一回お風呂入りなおすから出てって。」
「こっ子供!?あてになんな「うるさい。出てけ。はやく出てかないと変態って呼ぶぞ」
笑顔で言うとアルヴァは渋々ドアを閉めようとした
「あっ・・・」
アルヴァはわたしの顔をみて驚いた
「何?」
「それ・・・」
わたしのほっぺを指差す。わたしはほっぺを触れてみると歯型がくっきり残っていた。
「あっ!!?うわっ!!サイテーー!!」
「・・・・・・・」
じっと見つめてからわたしのほっぺに触れる
「ん?」
すごく眼差しが優しい。
ど、どうしたんだろ?
ちょっと緊張しちゃうよ?!
そう思っているといきなりほっぺを掴まれてぐにーっと引っ張られる
「はっ!?にゃにしゅるにょ?!」(訳はっ?なにするの!?」
「別になんでもありません」
ぱっと手を放してドアを閉めて立ち去って行った
「なっなんだ・・?アイツ」
つづく
NO,4
チェシャ猫 (18歳)
シェル=ユリアス
紫色の髪に黄色の目。尻尾と耳はショッキングピンクと紫色のしましま。美青年
なぞなぞと歌が大好きな不思議な青年。アルヴァとは犬猿の仲?八重歯がチャームポイント??