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サクラ・桜・さくら 咲いたとき。

アリスが寝ているときの、白兎の様子。

ーねぇ。アルヴァー


アリスはベットで眠る…いや寝ているふりをしている僕に向かって声をかける。

僕は少しの気だるさと頭痛が残る頭を少し動かした。


しかしアリスはそれに気づかずに言葉を続ける


ーねぇアルヴァ。ー


彼女はもう一度確認するように言ったあと、僕の頬をつついた。

僕はこれ以上答えるのが億劫になりじっとした。

彼女は一呼吸置いた後




ーあのねアルヴァ。わたし、アナタの事…ー


そこまで言いかけて口を噤んだ。


僕は薄く目を開けて彼女の顔を見た


「…っ…」


僕は息を呑む。


彼女の表情が


歪んでいく


苦しそうに。


悲しそうに。


そんな顔をした後彼女は崩れ落ちるよう僕が寝ているベットに顔を埋めた。


その瞬間に


ふわりと香る。


これは…この香りは


この香りを僕は知っている。


女王様のような薔薇の香りではなく


昔に香った


昔の彼女の香り。


ふわりとして


花のような


甘美な香り


「桜の…香り」


この城には無い香り。


いや


この城だけではない。


この世界でたった一箇所にだけしか咲いていない



桜。


桜の香り


彼女の香り


僕はその香りを抱きしめるようにそっと目を閉じた。



そして少しずつゆっくりと香りを離した


彼女は僕に何を使えようとしたのか。


それはわからない



わからない振りをしよう。


彼女の想いを大切にしたいから。


きっと彼女はすべてが終る頃には


満開の桜のような顔で


微笑んで


きっと僕に言う




「ありがとう。」



って


                                    つづく


これで少しアルヴァの白兎の想いが伝わればいいな…なんて。

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