熱に浮かされて。
目が覚めたのは真っ暗な部屋の中で真っ白なベットの上だった。
いつの間にか服はパジャマになっていて、少し驚いた。
「目が覚めてよかった。」
アルヴァはベットの横に座り安心したように笑った。
「アルヴァ…あの…あの森で…魔物に…男の人が…」
今でも耳に残るあの嫌な音。
少し思い出して鳥肌が立った。
「大丈夫です…アイツは囚人ですからいずれは死ぬ運命でした。…まぁ脱走しなければ
もう少しマシな死に方ができたかもしれませんが…」
「しゅ…囚人?何をしたの?」
ゆっくりと起き上がりアルヴァにたずねる。
「えーと確か女王様の…薔薇園に無断で入ったから…でしたっけ?まぁ掃除しようとしたらしいのですが。」
まぁ一言断ればよかったのにと笑顔で言うアルヴァ。
「そ…それだけ!?それだけで殺されなきゃいけなかったの!?しかも掃除しようとして!?」
そう叫ぶとアルヴァは耳を塞ぎ
「うるさいですって頭に響くのでもう少し抑えて。」
迷惑そうに言った。
「で…でも」
わたしが口ごもるとアルヴァはため息を付いた
「…いいですか?アリス。この国はアナタが居た世界とは違う。…いや変わってしまったと言ったほうが良いかもしれないのですが。とりあえず僕は部屋に戻ってお風呂に入ります。これじゃあ風邪をひいてしまいますからね」
良く見るとアルヴァはどうやらあの森から帰ってきたままの姿で雨のせいでびしょ濡れだ。
「あっごめん…」
そういったと同時にアルヴァはふっと笑って
「優しいですね。アリス…そんなアリスが僕は好きですよ」
頭をゆっくりと撫でた。
「へっ…?」
好き
スキ
すき
頭の中でエコーする言葉。
顔が熱くなる
「あ…愛してるなんてそんな…」
「誰もそこまで言ってませんよ」
笑顔でばっさりと切るアルヴァ。
笑顔で…そう笑顔で
「何で笑ってんのーー!!?」
「何ですか?アリス笑ってはいけませんか?」
ニコリと笑うアルヴァ。
「いやいけなくは無いけどだって…ほら…キャラ的に違うし…」
わたしが慌てているとアルヴァはふっと笑って
わたしの顎をくいっと上げ
「愛しいアリス。僕のアリス。」
そう呟いて
チュッ
口の横すれすれにキスをした。
「それでは良い夢を」
あははははっ
そう笑いながら窓のほうへ歩いていった
「なななんあな!?ふじゃっへほいうばるがに!?ようちがえじしゃゆになば!!」
わたしは顔を真っ赤に染めながら意味不明なことを叫びながらアルヴァを捕まえた
訳すると「なにすんのアルヴァ!!?っていうかそっち窓だから!!良い夢をっていうか永遠に覚めない夢になるよ!!」
と言う事だ。
「おやおやアリスどうしたんですか?いきなり…寂しくて一人では寝られませんか?なら僕が添い寝をしでッ!!」
思いっきりアルヴァのお腹を殴った。するといつもなら華麗?によけるアルヴァに見事にクリーンヒットし、床に横たわった。
わたしはしゃがんでアルヴァの額をさわる。
「やっぱり…熱い」
病人を殴るのはアレだけど仕方ないよね?と言うよりわたしに接吻したんだからこれぐらいしても大丈夫だよ!!…ね?
「とりあえず…身体拭くか」
わたしはアルヴァをベットまで運ぶ決意をした。
つづく