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説明はしっかりとわかりやすく

そう。

何でも始まりは唐突だった。

今回もそれは例外じゃなくて


「アリス!!!」


そんな大声と共にわたしの部屋のドアを破壊しそうな勢いで入ってきたアルヴァ


「ぬあ!?ちょっちょっとアルヴァくん!女の子の部屋にノックもなしに入るのは「そんなことはどうでもいいんです」


アルヴァはそういってわたしに顔をずいっと近づけたわたしは、口元を引きつらせながらアルヴァの顔を押し返した


「あのね〜もし着替えてる最中だったらどうすんの!「イヤーン」な展開になるでしょ?まったくこれは少女マンガじゃあるまいし「別にアリスの下着姿なんて見ても何にも思いませんから大丈夫ですよ」


にやりと笑って言うアルヴァ。


いっぺんその耳引っこ抜いてやろうか。


そう思い拳を握り締めたときアルヴァが

「ああ!それどころじゃないんです!!」

と叫んだ


「何?あっ…もしかしてこの前お茶会したときアルヴァの分のクッキー食べたのばれた?!いや…アレはあのわたしが悪いんじゃなくてクッキーが「私を食べて」ってわたしに言ってきたから…」


わたしは手振り身振りでそのときの状況を話す。アルヴァはその様子をぽかんとした顔で見た後


「そんなことしてたんですか。まったくアリスは…まぁそれは後にして実は、裁判の日程が決まったんです」


アルヴァは怪訝な顔をしふぅと一呼吸おきわたしの顔を見て言う


「は?サイパン?旅行でも行くの?」


「アリス!今はホントに真面目に聞いてください!!」


今にも掴みかかってきそうなアルヴァを何とか沈めお互いに椅子に座り向き合った


「で、?その裁判って何?」


「議題は…



アリスを元の世界に戻すかどうか



です」




「はっ?」


一瞬息を吸うのを忘れてしまった。


家に





帰れる…の?





「で、でも…あの…わたしが世界を救うって…」


そう言うとアルヴァは「あ゛ー」と言ってめんどくさそうに頭を掻いた。


「それを説明するには足りないものが多すぎるんです!と・に・か・くアリスが…アリスが…」


アルヴァは顔を覆って俯いた


いやちょっと落ち着こうかアルヴァ。いつもとキャラが違うぞ


わたしはアルヴァの背中をさすり


「えっと…すいません。順をおって話してもらえます?」


とこわごわ聞いた。すると顔を上げて、


「だから、説明しても足りないんです!!裁判には間に合わせますから!!!…裁判の日程は、三週間後です。」


「へっ?」


アルヴァはガタリと音を立てて立ち上がり「とにかくアリスは待っててください!」そう言って走って部屋を出た。


「なんだったんだ?アレ」


頭狂っちゃったのかな…


ただ今日一つだけわかったことがある。



「アルヴァは説明が下手なんだなぁ…」



                               つづく


そろそろ終盤にさしかかりましたー

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