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事前の確認が大切

「・・・・・・。」


「・・・・・・・。」


ティアとわたし、二人とも目の前の光景に絶句していた。


「・・・・ねぇ・・ティア。」


「なんじゃ・・・アリス」


お互い目の前の光景から目を離さずに話す。


「何コレ」


目の前に広がるのは老人の群れ。


「何って・・漫才の会場のはずじゃが・・・・」


ティアも焦り気味の様子。


「ティアーーー!!!!」


「すまぬアリス!!!」


そう。実は、わたし達が出ようとしていた漫才は・・・老人のみの大会だったのだ。


わたしの足元で土下座するティアを見つめてわたしは涙が出そうになった。


「あの辛い特訓はなんだったの!!ねぇティアくん!」


すべて、パーだよ!パー!!


「本当にすまぬ!!謝罪の意をこめ、私は此処で切腹するぞ!!」


そう言って刀を抜いた。


「ちょっとちょっと!早まらないで!!」


わたしはティアを羽交い絞めにした。しかしティアはバタバタと暴れて


「ええい!離せ離すんだアリス!私にはこうすることしか出来ないのだ!!!」


剣を振り回した。


ブォッ


わたしの顔のすれすれを剣先が通る


「あぶっ・・・!?あっぶね!ちょっと!ティア!あなたが死ぬ前にわたしが死ぬ!!」


「早まるな!水城アリス!!」


わたしの腕を振り解き、わたしの肩を掴んだ。剣先が丁度背中に軽く当たってる


「いやいやいや!!そう言う意味じゃなくて!あんたに殺されるって事だよ!!ってか危ない危ない!!今も死にそう!!」


「だめじゃアリス!自分の意思を強く持て!死んではならん!!」


勢い良く肩を掴んで揺さ振る。

コレ、わざとじゃね?殺そうとしてんじゃね?


「わわかったわかったから!!!やめて!!」


わたしは必死にティアを引き剥がし、距離を取った。


近くにいたら殺されかねないし


「のう・・・アリス」


ティアがわたしの顔をじっと見つめた


「何?」


わたしはいつでも逃げられるような態勢をとりつつ答えた


「いや・・・」


頬をポリポリとかいてから


「このお詫びもかねて、お茶所で一休みしないか?」


そういった。わたしはもちろん


「やったァァァ!!もちろんティアくんのおごりだよね!?サンキューーー!」


はしゃいだ。ティアくんは少し苦笑いした後


「では行くか」


そう言って歩き出した。


「何処のカフェにするー??」


何頼もっかなぁ〜







結局当初の予定通り「はぁとふる」になった


カランカランッ


パンッ


「「!!!」」


店内に入ったと同時に鳴り響いたクラッカーの音わたし達2人はただ驚くしかなかった


「おめでとうございます!!あなた方は1000人目入店カップルです!!ささ、こちらへ」


そう言ってウエイターはわたし達をヘアの真ん中にある席へと案内した


「いや・・・あの・・・「今回はうちの店オリジナルの特大パフェを無料で差し上げます!どうぞお二人で食べて下さい」


いやあの・・・話し聞いて下さいィィィ!!!まず、お願いですから!


ティアを横目で見ると、固まっていた。


ちっ!意気地の無い男だ!


「その・・・えっとわたし達は「では直ぐお持ちいたしますので!」


そう言ってウエイターは走って厨房に行ってしまった。周りのお客さんからは温かい眼差しで見られている。わたしたちはとりあえず向かい合って座り小声で話した


「ちょっとティア!どうする!?わたし達カッポーと間違えられてるよ!周りからの目が温かいよ!!」


「どどどどどうするかの!!?こういう場合どうすれば!!!?ああ、そうだ腹を切ろう!!」


「意味わかんねぇよ!!そんなにわたしとカップルが嫌か!!」


「嫌じゃ!」


間をいれずに直ぐ答えるティア。


「ちょっとは悩めよ!!!」


「冗談じゃ・・・」


背もたれに寄りかかりながら目を逸らして言う


「コラコラ!目を逸らすな!目を合わせなさい!」


「まぁいいじゃないかの・・特大パフェ食べれるし」


そう言ってティアくんはチラッとわたしを見て


「それとも、私と偽カップルになるのは嫌か?」


そう言った。


ずるい。そういう聞き方・・・。


「い・・嫌じゃないけど」


つづく




長くなりそうなので途中できりますwwすいません

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