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ツンデレーツンドレー

「話は何となくわかった」


「よかった。理解能力の無いアリスにどうやって説明するか悩んだ甲斐があったのぅ」


「やらないよ?」


「調子乗ってすまんかった」


「よし」


足元で土下座するティアを見つめてにんまりと笑って頷く。

ああ。自分嫌な性格・・・でもそんな自分・・嫌いにはなれない!!


・・・・。さて半分の冗談はここまでにして、


「ティアの話を簡単に説明すると今度町で漫才の大会があってそれに出場したい。でも相方がいない・・・そうだ!アリスがいいんじゃね?ッてかアリスしかいねぇじゃん。ビューティホーでワンダフォーなアリスしかいなくね?で、わたしに頼みに行こうと考えながら朝早く部屋に来たら当然のごとく、鍵がかかっていた。・・・んでピッキングして入ったは良いけど肝心のわたしが起きていない。そしてわたしを見ていたら自分も眠くなってそのままわたしのベットにダイブ・・・昇天あんちきしょー! になり今に至るわけなのね」


「ちょっと大袈裟なところもあったが大体そんなもんじゃ」


そう言いながらベットに腰かけたティア。わたしはころりとベットに横になった


「断る」


くあっと欠伸が出る。するとティアが


「そうじゃろうそうじゃろう・・・・ってェェェエエエエ!?えっちょっ・・・即答!?何故じゃ何故じゃ水城アリス!!」


わたしの肩を掴み激しく揺さ振る。しかもめっちゃ怖い顔で。


「いやいやいや。ちょっと・・・やめようか!!・・・顔ヤバイ顔ヤバイ!!」


「そんなものは元からじゃ!今更気にすることも無いぞ水城アリス!!」


大丈夫じゃ!そう言って親指を立てた。


「わたしのじゃねぇよ!!アンタのだよ!!!失礼な! ッてか・・何かいきなり漫才といわれましても意欲が湧かないよ」


そう言うと、ティアはパッと手を離して


「そうか・・・」


と寂しそうに言った。


「ごめんね」


うん。誘ってくれるのはありがたいけど・・・ねぇ?わたしだって一応女の子だしぃー

わたしは頬杖をついてベットの端っこを見た。


「あーあ・・・残念じゃのぅ・・・優勝賞品はカフェ「はーとふる」の巨大パフェ無料券じゃのに」


・・・・・・。


「しかも、最優秀賞者には・・・「THEお笑いの道!これを読んでしっかりお笑いの心得を学べや。」というお笑いマニュアル本+時代劇水戸校門の舞台裏密着24時という本ももらえるのに・・・」


いや。ぶっちゃけ後者はどうでもいい。むしろいらない。水戸校門ってなんだよ。校舎か?校舎なのか?


「カフェの巨大パフェか・・・・いいな・・・」


そうボソッと呟くと


「そうじゃろう!?」


目を輝かせティアが言ってきた。


「なんと最優秀賞者には「THEお笑いの道!これを読んでしっかりお笑いの心得を学べや。」というお笑いマニュアル本+時代劇水戸校門「あーそれさっき聞いたから。ぶっちゃけ要らないから。」


そういうとティアはんーと考えて、


「なんと最優秀賞者には・・・「THEお笑いの道!これを読んでしっかりお笑いの心得を学べや。」というお笑いマニ「いやっ何度言っても欲しくならないからそれ」


いらねぇべ?普通に考えて。そういうとティアは


「んなッ!?そそそそういう事を言うのは良くないぞ水城アリス!ほほ欲しいと思ってる人だって居るんじゃから!べべべべ別に私はいらんがの!私は欲しいなんて思ったことは無いしの!毎晩思い描いて、夢の中で中身見れたら良いなァとか全然思った事は無いぞ!?」


「何それ。ツンデレですかツンデレなのですか」


可愛いぞコノヤロウ!!


「ホントに無いぞ!ただ私はアリスと一緒にカフェに行けたら良いなァッて思っただけじゃ!べべべべ別に本が欲しいわけじゃ・・・!!」


「あのさ・・・そっちの方が恥ずかしくないの?普通。なにコレ?口説かれてんの?わたしもしかして。」


「うぬ。私も今ちょっと後悔した所じゃ」


お互い少し、赤面する。

うん青春っていいなぁーあまずっぺぇー!!


わたしは起き上がって


「はーとふるのケーキ5つ。」


「えっ?」


「奢ってくれたら・・・やってあげる」


そう言うとティアはぼーっとして顔になりその後に


「アリスーーー!!」


そう言って抱きついてきた。


「ぬがっ!!どうすんの!?やるのやらないの!?」


思わずそのままベットに二人とも倒れこんでしまった。


「やるに決まっておろう!!!おおー!!サンキューじゃ水城アリス!!初めてお主に感謝したぞ!!」


「初めては余計かな!!!?」


まぁ・・・・今回は多めに見てあげるけど。

ってアレ!?わたしツンデレっぽい!?


                            つづく


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