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作戦会議 アリス蚊帳の外の巻

なつかしのシェルくん登場!!

どもども。みんなのアイドル、アリスです。……というのは「半分」冗談で・・・


「誰に話してるんです? アリス」


アルヴァが紅茶を飲みながら、目線をわたしの方にうつした。


「いや。・・・おとなのじじょーだよ、アルヴァ君。まぁ子供のキミにはわからないさ」


わたしはふっと笑ってクッキーに手を伸ばした。わたしはやっと? 赤の城に戻ってきた。そして今何故か、アルヴァとお茶会を開いている。何故?


「せめて、事情くらい漢字で言ってください。恥ずかしいです隣にいて。というか大人の事情と言いつつクッキーを口いっぱいに頬張るのやめてもらえます? 全然大人じゃないんですけど」


「なんだよー。漢字くらい使えなくたって生きて行けるし〜。しかもクッキー=大人という方程式はかの昔からあるんだよ」


ぶーっと口を尖らせ今度はスコーンに手を伸ばす。

するとアルヴァは「はぁ・・・」と溜息をつき


「頭悪いですよね。アリスって」


とっても失礼なことをほざ・・ゲフンッゲフンッ言った。


「何ッ!? 悪くもなかったような気がしなくも無いような・・・!!! 」


はっきりと言ってやりたかったけど言えない。虚しい・・・

わたしはまたクッキーに手を伸ばした


「煮えきりませんね・・・最後の方うやむやになって聞こえかったですけど」


「だ・か・ら!! 悪くは無く○×△□※」


「さらにうやむやになったんですけど。」


「あークッキーおいしーー!! 」


わたしはクッキーを食べるのに集中したフリをした。するとアルヴァは本日2回目の溜息をつき、紅茶をまた飲んだ


「アルヴァさぁ〜あんま失礼なこと言ってると、本気で友達出来ないよ? 」


わたしが、タルトに手を伸ばしつつにやりと笑って言うと、アルヴァはわたしを見下ろすように見て鼻で笑い


「ご心配なく。こういう態度を取るのは馬鹿な奴だけですから」


・・・・・・・・キレていいですか?


だんだん口元が引き攣るのがわかった。だけどココは大人のアリスちゃんの寛大な心で・・・・


「おっと失礼。馬鹿ではなくて救いようの無い馬鹿でしたね。」


「テメゴラァァァ!! 頭突きすんぞコラァァァッ!!! アレだぞ! わたしの頭突きは地球をわるんだぞ!!! 」


「どこら辺が寛大なの?」


わたしが手に持っていたタルトを後ろからひょいっと取り上げられた。


「なッ!? 」


「チェシャ猫・・・」


後ろを振り向くと何時の間にかシェルが居た。コレには2人とも驚きだ。だって音がしないんだもん。

そしてシェルはそのまま口の中にヒョイッとタルトを入れた。


「ああああああーーーー!!!!! わたしのタルトォォォォ!!! 」


わたしはガタンと音を立て、勢い良く立ち上がりシェルの胸倉を掴み揺さ振ろうとした、が、身長が僅かに足りずこのままでは「シェルにぶら下がってるアリスちゃん」になってしまうので、椅子に素早く登り胸倉を掴んだ


「吐けェェェェェ今すぐ吐けェェェ!!! 」


「「・・・・・・ぶっ」」


シェルとアルヴァはきょとんとした顔をしたあと思いっきり噴出した。


「あぶなッ・・・今僕、危うく紅茶噴出すところでした」


軽く笑いながらアルヴァが言った


「俺も。危うくタルトをアリスの顔に噴射する所だったよ」


ニヤニヤと笑いながらシェルが言った。


「きたな・・・ッよかった噴射しなくて・・・あ・・でもそしたら、タルトが返ってきたのか」


わたしは少しシェルから距離を取ったあと顎に手を添えて考えた。


「いやいやいや。それは流石に汚いですってアリス」


わたしは「そっか」と言いながら、椅子から降り、シェルを見上げて


「何しに来たの?」


と聞いた。するとシェルは「んー」と考えてから


「いや、ちょっと白うさぎに話が・・・」


「僕にですか・・」


アルヴァはカップから口を離し、シェルを見た・・・・めっさ嫌そうな顔してるんだけど。ってシェルもだし2人とも嫌な顔すんなよ!! ッてかシェル嫌なら話すなよ。


「まぁ・・アレだね。ちょっと動き出したよ」


シェルはそう言いながらアルヴァとわたしの間の席に座り、クッキーを摘んだ。


「・・・・・・そうですか。」


「んで? アンタはどーすんの。白うさぎ君」


アルヴァはカップを机の上に置き足を組んで、足の上で手を絡めた。


「僕はとりあえずは、流れに任せてみます・・・チェシャ猫は? 」


「そうだねぇー・・・まぁ好きに動く」


そう言ってシェルは椅子にもたれかかった。


えっとーー・・・正直わたし蚊帳の外なんですが・・・しかもなんか最近わたし出番少なくね? アレッ? わたしこの話の主人公だよね? アレッ?


「それと・・・アレ・・見つかりました? 」


アルヴァはシェルを見つめて言った。シェルはスコーンを一口かじってから


「ああ・・・アレね。俺を誰だと思ってるの? ・・森の深くに・・・・あったよ。石の洞窟の中・・・わっさわっさいた」


口をモグモグさせながら答えた。わっさわっさいた?・・・・駄目だダンプティが頭の中にわっさわっさ現れた・・・気持ち悪ッ


アルヴァは少し吃驚した顔をしたあと、真剣な顔になって


「数は? 」


質問し出した。シェルはモグモグと食べながら答える


「ざっと100以上。・・・・まだまだ増量中」


増量中って食べ物か何かですか!?


「やはりタイマー式になっていたんですかね」


「だろね・・・ってか何で潰さなかったの」


目線はケーキのままでシェルがアルヴァに質問した。アルヴァは眉間に皺を寄せた


「潰さなかったんじゃなくて潰せなかったんです。・・・やはり彼にお力添えを頼みに行きますか」


「ゲェ。俺あのおじい、白うさぎの次に苦手。だって頭固いんだもん」


そういったあとシェルはコーヒー頂戴とアルヴァに言った


「そうですか?彼はとても素晴らしい方ですよ。僕はチェシャ猫より好きですよ。それにお茶会にコーヒーは無いでしょう。」


そう言いながら、コーヒーポットをシェルに差し出す。

あ〜あ・・・険悪な雰囲気になっちたよ。シェルがいらないこと言うから・・・


「いいんだよ。俺は自由が好きだから」


むっとした声で言うシェル。


「それが周りを巻き込んで迷惑にするんですよ」


眉間に皺を寄せながら答えるアルヴァ。

うん。今のはアルヴァに一票


「兎に角行きますよ。彼のもとに」


「・・・ゲェ。「いいんですか?」


チラッとアルヴァがわたしを見た。何・・・?わたし?


「・・・・りょーかい」


シェルは渋々ながら納得した。


んーと・・・アレだね。一言で表すと


「わたしってなんですか? 」


今まで完璧に放置だよね?この物語のヒロインだよね?! これじゃあ通行人Aと変わらなくね?


「あっ・・・そうだ、アリス。キミもついて来て下さいね」


アルヴァがわたしの方を向いて言った。


「ドコに? 」


「「仙人のところ」」


「はっ!? 」









おまけ


「ちょっとお手洗いに言ってくる」


「マナーが悪いですね・・・」


「ごめんごめん」




「白うさぎ」


「なんですか」


「俺、アリス譲るつもり無いから」


「譲る? 馬鹿なこと言わないで下さい。譲るも何も元々チェシャ猫のものでもありませんよ」


「・・・・そうでもないよ」


「・・・・まぁ僕はフェアで行くつもりです。彼女の記憶が戻ったとき彼女がどちらを選ぶかですよ」


「まぁね。でも絶対俺だな」


「いや。僕です」


「なになに?何の話?」


「「!!!なっなんでも!?」」




                                  つづく


仙人とは誰でしょう??


それになんだか20話くらいで終るか・・?と思ったけどやっぱりおわらないっぽいですね・・すみません。

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