半誘拐??
こっちが吃驚しそうなくらいの吃驚の仕方だ。
でもやっぱり驚いてる姿もかっこい・・じゃなくて!!
「何でそんなに吃驚すんの!?」
わたしは後ろに少し下がるとガシッと肩をつかまれ
「本当にアリスですか!?」
と聞いてくる
「いたっ・・・うん。そうだけど・・ちょっちょっと顔近い近いっ!!」
アルヴァ、カッコイイからそんな間近で見たら心臓に悪いっ!!
「やっと捕まえましたっ!!僕等のアリス!!」
そういって彼はぎゅっと抱きしめる
「!?ぎゃああああああっ!!」
わたしは思いっきりアルヴァを押したでもアルヴァはびくともせず、
「早く城に行きましょう!!良かった!コレで任務は成功です」
彼はわたしを放して手を引っ張った。
ちょっと・・・さっきまでわたしを置いていこうとしたのは誰?ってかあんた誰?さっきと大分態度違うよね?
「えっ?ってか何でそんな展開??首切られるから??ってか任務??」
「まぁ詳しいことは城で説明してもらいましょう。」
そう手短に話をして、わたしをぐいぐいと引っ張った。えっ?してもらいましょう・・・??言い間違えかな?
「そんなに遠いの?城まで」
「いいえ。遠くはありません。いいですか?ここから城に行くまで3日かかります。女王様から言われている期間は残り一週間。正直間に合うかどうか・・・」
口元に指を当てて考えるアルヴァ。
オイオイオイッ!一週間って何日ー?7日でしょ??7−3は何??4でしょ?4日あまるじゃん。余裕じゃん!!頭大丈夫??頭よさそうなのは見た目だけか??
「失礼ですね。それぐらい分かります。違うんです僕が言ってるのは」
アルヴァは私の手を引き歩きながら喋る。片手に銃を構える。
「兎に角急ぎましょう。行かなくちゃ話が進みません」
「いやっわたしは進むより止まってて欲しい。ってか出来るなら戻って欲しい」
穴に落ちる前に戻りたい。家に帰りたい。家のご飯食べたい。
あーおなか減った。
そう思っていると、アルヴァはわたしを背中に隠して銃を2,3発撃った。その後直ぐに何かが倒れる音がした。
「なっ何?またアレ?」
「はい。そうですこれからも増えていくと思うので気をつけてください」
何をどう気をつけろというの??
「何となく気をつけてください。魔物が出たら直ぐに僕の後ろに隠れて下さい」
「はっはぁ・・・」
つづく