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双子と真実

舞踏会も無事?終了し、平和な日々が過ぎていた


「・・ひーまー」


わたしはベットに仰向けに寝転がりながら、足をバタバタと動かした。


「・・・そうだ!」


ガバッと起き上がり、わたしは立ち上がった


「みんなの部屋に侵入・・いやっ遊びに行こう!!いいんじゃね?突撃隣の晩ご飯的なノリで。頭イ〜!!」


思い立ったら、即行動!!


わたしは勢い良くドアを開けて駆け出した







「えっと・・此処は・・・」


確か


「ディーとダムの部屋だったけ?」


コンコンと控えめなノックをする


「はーい入っていいよ」


中からダムの声が聞こえた


「失礼!!」


わたしは取っ手を掴みドアを思い切り押した


「「げっ・・アリスじゃん・・」」


「オイコラ何が「げっ」だよ!もっと喜べよ」


ベットの上で寝転がって本を読んでいる2人を一睨みしたあと、部屋をキョロキョロと見渡し、ベットの下を見た


「何してんの」


「いや。ダムやディーもちゃんとした健全な少年かどうか調べに・・・」


ダムが怪訝な顔をして聞いてきたから素直に答えたら


「アリスちょっとおいで」


「ん?」


ダムに手招きされて、寄っていくと


べシィッ


「あだァッ!!!!!」


でこピンされた


「ちょッ何すんのよ!??めちゃめちゃ痛いんですけどォ?!音的にも痛いんですけどォ!?」


「お前が変な事を言うから、当然の結果だろう?」


ディーが本を読みながら興味なさげに答える。


「なんか酷くね?」


「「全然」」


2人は声を合わせて言う。


「ケッ・・・ってアレ?」


2人の首元を見ると、舞踏会の時にシェルがしていたのと同じプレートタイプのネックレスがかかっていた


「今度は何?」


「・・・それ・・」


首元を指差すとバッと2人は手でネックレスを隠した


「これがどうかしたのか」


ディーはいつもと同じ無表情で聞き返してきた。


いや・・・


少し顔に焦りが見える


「それさ・・シェルもしてたんだよね」


ベットに腰かけ、2人の首元に顔をずいっと近づけた


「そ、そうなのか?」


やっぱり動揺してる


「・・・・それ見せて」


「これは駄目だよ」


ダムがニコニコと笑いながら言った


「なんでー?」


「これはとっても大切なものだから。・・・アリス・・キミは」


ダムはニコニコとした笑顔を引っ込めて、真剣な顔をした


「何?」


「「覚えてる?」」


2人は本を閉じて、ゆっくりと起き上がり座った。

その一つ一つの動作がすべて2人ともぴったりでわたしは目を見張った


「何を・・?」


「「すべてを。この世界で過した時間トキを」」


過した・・時間トキ


「それは・・・どういう意味」


2人は顔を見合わせて瞬きを何度かしたあと、立ち上がり窓や扉をすべて閉めた。

カーテンも閉めて、部屋は薄暗くなった。2人は手を繋ぎわたしのも元へゆっくりと歩み寄ってきた。


「アリス。キミは覚えてる?」


「アリス。お前はどのくらい覚えてる?」


「アリス。キミは僕らと過した日々を覚えてる?」


「アリス。お前は僕らと過したいつの日々を覚えている?」


交互に、歌を口ずさむように綺麗な声で問いかけてくる

コツコツと靴音が部屋に響く


「どっどうしたの・・?」


2人が少し怖くなってあとずさる。直ぐに壁があるのに気付きズルッと座り込む


「アリス。キミは忘れてしまったの?」


「僕らの事を」


「アリス。キミは失ってしまったの?」


「思い出を」


「「アリス」」


2人はわたしの目の前まで来てしゃがみ、ダムは右手でわたしの左頬をディーは左手で右頬を優しく包み込むように触れて


ちゅっ


軽く音を発ててキスをした


「えっ!?」


驚いて2人を見ると、2人はにっこりと笑い、


「お帰りアリス。」


と言った


「えっえっ!?」


交互に2人を見るとダムは「ふっ」と優しく笑って


「アリス。ゆっくりでいいよ。今すぐ知ろうとしなくても・・・ゆっくりと思い出して」


そう言ってわたしの頭をぽんぽんっと撫で立ち上がった。


ディーはわたしの頭をくしゃっと撫で


「いや。きっと直ぐに思い出せるさ。・・というより絶対に思い出させられる。近いうちに裁判が始まるな」


立ち上がった


「さっ裁判!?」


あのー!!話が飛びすぎて良くわからないのですが!!わたしはただ貴方達がかけている、シェルと同じのプレートのネックレスが気になっているだけなんだけど!!


「裁判ね・・さぁどうなるかな?・・これはかなりの重罪だけど。」


「いや。これは仕方なかったんじゃないか」


2人は顔を見合わせて肩を竦めた。


「「まぁ僕等の知ったこっちゃ無いけど」」


ああ・・さいですか。


ってかそろそろシカトとかやめていただけます?流石に悲しいんですけど。


          

                                   つづく






あと10話か・・20話かで・・この連載は終りそうですね〜

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