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〜子犬のあやしかた〜シャルウィーダンス。

「最悪・・・絶対チョコくんにひかれた・・・」


廊下をとぼとぼと歩く。

唯でさえ長い廊下なのに今は更に長く見える


「全部あの双子の所為だ!!!」


そんな事を永遠と呟いているうちに謁見室についた。


門番がゆっくりと大きな扉を開いてくれる





「アリス。」


部屋に入ると、会談の上の大きな白い椅子にマリア様が座っていた。そしてわたしを呼んだ

わたしはマリア様に近づき跪いた。


「はい。マリア様」


「ふふっ。そんなに固くならないでアリス・・・こっちへいらっしゃい」


立ち上がって、マリア様の下に行く。


「さぁ。アリスに椅子を」


マリア様は一言そういうと、ベルを袖から出してリンッと鳴らした。


するとマリンさんのところでも見たようなでも、真っ白な影が現れて、椅子をマリア様の隣にセットしてくれた。


「座って。アリス」


「し・・失礼します」


ゆっくりと腰掛ける。


「アリス。今日呼んだのは他でもない明日の事よ」


嬉しそうに目を細めながら言うマリア様・・

明日・・・?


「明日って何かあるんですか?」


そういうとマリア様は目を見開いてぱちぱちっと瞬きをした


「えっ?知らないの?アリアから聞いてない?」


「アリアからですか・・?特に何も・・」


「あらら。アリアちゃん忘れたのかしら・・あっ!」


そこではっとしたような顔になり、そのあと直ぐにいたずらっ子のような顔になった。


「どうかしました?」


「いいえ。何でもないのごめんなさい。わたしの勘違いみたい・・・ところでアリス。」


「はい!?」


いきなりマリア様は顔を覗きこんできた


「あなた・・・ダンスの経験あるかしら?」


「ダッダンスですか・・」


シャルウィーダンスってやつ?


「無理ですね」


きっぱり即答する。

だって今まで普通の一般人だし。


「そうよね〜・・・・よしっ!じゃあ踊りましょう」


「いやっあのスミマセン・・・どうしてそんな話になってるんですか?」


「チョコーッ!早く来て」


いやスルーとか酷くない?マリア様まで酷くない?


「っていやいやッ!!チョコくんはまずい。今の段階でチョコくん出すのはまずいです!!」


「なんですか?女王陛下」


跪き、頭を下げるチョコくん。此処から見ると見下ろしている状態になる


「ダンス・・アリスに教えてあげて」


「えっいやっあのマリア様・・チョコくんも嫌でしょうからやめ「解りました。ではアリス殿こちらへ」


チョコくんは小さな手をわたしに向けて差し出す


「チョッチョコくん!?」


「アリス。此処は受けるべきよ」


マリア様は微笑んで言う


「あっ・・はい」


チョコくんの小さな手にわたしは自分の手を重ねた。チョコくんは軽く口元を引き上げて笑みを浮かべ、わたしをエスコートをして階段をゆっくり降りた。


「僕も一応踊れますがアリス殿と身長があいませんので・・・」


チョコくんはそこまで言って、扉の方に目で合図した。すると扉が開き、人が入ってきた


「紹介します。騎士団長のビル=スエーデル殿です」


茶色の髪に緑色の瞳。爽やか好青年のお兄さんだ


「アリスちゃんだね。俺はビル=スエーデル。ビルで良いよ・・・・・ふ〜ん・・・まぁ・・6か7あたりかな」


顎に手を当ててわたしを見る。

6か7あたり?なんじゃそれ


「アリスちゃんなら大歓迎だよ。俺許容範囲広いから。3まではいけるんだよな」


3?何の話だ・・?


「何って可愛さレベルだよ1〜10までの段階あるんだぜ」


・・・・・


「はぁ!?」


ちょっと何この人!?わたしの失礼ランキング作ったら絶対ベスト3位に入るよ!!?6、7って・・微妙!!真ん中くらいって事かよ!!


「ははっ!アリスちゃんって心の中でいっぱい喋るんだな」


え゛っ!?


「俺も半獣だからよろしくぅ!!」


いくら笑顔が爽やかで眩しくても、


「いや!!!人をランキング付けすんな!この腐れ騎士!!チャラ男!!」


わたしの第一印象で思ったこと返せぇぇぇえええ!!!


「爽やか好青年のお兄さん?嬉しいな〜そんな風に思われてるなんて」


「言うなァァ!!」


「アリス殿・・」


耳を塞いでうずくまるとチョコくんがおろおろとする。ビルは笑ってわたしたちを見る


「わたしは部屋に戻って仕事するから・・チョコ後は宜しくね」


半笑いでマリア様は謁見室を出て行った


「さ、アリス殿!立ってください。ダンスの練習をしないと時間が」


「いやだよ!こんなチャラ男とダンスするなんて!わたしは清廉潔白の純粋な乙女なのォ!わかる!!?」


ガバッと立ち上がって、チョコくんの肩を掴んで揺さ振る。


「アリス殿・・っ落ち着いて」


「アリスちゃん〜俺とやるのにそんなに興奮しなくても「やめろ!なんかあんたのノリ、ハンプティダンプティとそっくりだわ!!!」


揺さ振るのが少々かわいそうになり、チョコくんから手を離して、ビルをにらむ。向こうはへらりと笑ったまま


「ダンプティさんかぁ・・・ちょっとヤダね」


「なら、これからあんなことしな「アリス殿!ビル殿!練習を始めてください僕は壁際で見てますから」


わたしの言葉を遮ってチョコくんは一生懸命言った後、わたしたちに背中を向けて歩き出した。


「ちょっまっ!!チョコくん!!このんな人とやるなんてやだよ!!」


そういって追いかけて肩を掴もうとした


「あっ・・アリス・・・」


ビルがとめようとするが間に合わず、わたしは急いで後ろに飛んだ。その瞬間に矛先が、元居たわたしの場所を貫いた。

後ろに飛んでてよかった・・・。じゃないと今頃お陀仏だよ


「拙者の背後を取るなと言ったであろう。どうやらおぬし死にたいみたいだな・・・その望・・・叶えてやる!!!!」


剣を、構えて突っ込んでくるチョコくん


「うおっ!?ちょッ!!?」


慌ててスタッフを出して受け止める


カンッ


「ほぉ・・拙者の刀を受け止めるとは・・・なかなかだな」


チョコくんは嬉しそうに目をぎらつかせた。


「ちょッ・・!!本気で背後取ったのはあやまります!別に悪気があったわけでは・・!!」


チラッとビルを見ると小さく欠伸をしてわたしが見ているのについて気がついて、がんばれーと手を振った


「ふざけんな!!手伝えよ!!!」


「アリス殿よそ見している暇は無い!!」


チョコくんは一層力を強めた

ヤバイ・・まぢでやられる・・ってか重い。コレがチョコくんの力


そのときわたしのスタッフがチョコくんの剣によって弾かれて遠くに飛んでいってしまった

矛先がわたしの鼻先に止まる


「・・ッ」


「アリス殿・・覚悟!!」


剣を振り上げるチョコくん。

ちょッちょっォォォォ!?本気ですかァァァアア!?死んじゃうよ!?いいの!?ヒロイン死んだらこの話終っちゃうよ!?ゲームの国のアリスじゃなくてゲームの国の死んだアリスとかはたまたゲームの国のアリスを殺したのは誰だ。とか言う推理小説になるよ!?


そんな事を思っていると身体がふわっと宙に浮いたと思ったら、チョコくんから遠ざかっていた。


「え・・・?」


宙に浮いていると思ったけどビルがわたしを抱えて、チョコくんから遠ざけてくれたのだ


「アリスちゃん死ぬ前に色々考えすぎ。かなり頭高速回転してたね・・ぷっ・・しかも何か次回作も自分でるき満々だし。」


口元を押さえて笑っているビル。


「し、仕方ないでしょ!?死ぬ気になったらなんでも人は出来るのよ!!」


「死ぬ気の使い道違うと思うけど。だったら死ぬ気で戦うか、逃げればよかったじゃん」


「うっ・・そこまでは・・」


頭が回らなかった・・・。


「アリスちゃん変なことでは頭の回転速いね」


「アリス殿・・!!いざ尋常に勝負!!!」


ビルと喋ってる間に、チョコくんがやってきてわたしに剣を向けてきた。


こうなったら奥の手!


「ストップ!!ドントウオークプリーズ。あと勿論走るのもダメダメね」


手のひらをチョコくんの顔に近づけたあと、腕でバツを作った


「?・・何を言っているのか解らない・・ぞ?」


「ワタシニホンゴ解りませーン!開国してくだサーイ」


秘技ペリーになりたかったわたしたち!!!!


「うう?言葉解らないのか?うーん」


チョコくんは引っかかってくれた。腕組みまでして考えている

よしッ!案外チョロイな!!!


「アリスも案外チョロイよ。こうなったチョコくんを沈めるには・・」


そういってビルは、懐から、フリスビーを取り出した


「え゛・・・まさか・・」


「チョコーッ!!取ってこーい!!」


そういってビルは思いっきり遠くに飛ばした。

するとチョコくんは


「そんな子供だましにつられる訳は無いだろ。拙者を誰だと心得る!!」


と言いながら走って行った。見事に尻尾を振って。


「つられてるよォ!?」


「フリスビーまたはボールが効果的だ。まぁ投げれる物ならなんでもいいけど。アレでしばらくすれば、剣をしまってフリスビーにめちゃめちゃじゃれる。んで・・顔面蒼白になった後赤面する」


確かに恥ずかしいね・・・でもちょっと可哀想・・・・


「さ、練習するか」


手を差し伸べるビル。


「え?」


「手をこうして重ねるの。解った?」


わたしの片方の手を、掴んで自分の手に重ねるビル。


「・・はい・・・・・練習宜しくお願いします」


そういうと、吃驚した顔になった後


「へぇ〜意外言えるんだね。・・・まぁこっちこそよろしく。」


ビルがわたしの腰に手を回す。そのときに音楽が流れ出した。


わたし達はその音楽に乗って踊り出した


その踊りはぎこちないものだった。


                                 









おまけ


はじめまして。夏野海です。えーと・・・此処でひとつお詫びを申し上げます。ハンプティダンプティの、紹介文を書くのを忘れてしまったのでここでのせさせていただきます。申し訳ありません


「まったくだ。みんなのアイドルのわたしを忘れるとは!!世界中の人々(わたしのファン)が泣いてしまうであろう!」


「自信満々にいうなや!この変態ツルッパゲ!!」


「アリスくん!!コレはツルッパゲではなくス・キ・ン・へ・ッ・ドといわれるものなのだよ

まぁわたしのようなハイセンスにはついてこれなくて当然だから落ち込まなくていいのだよアリスくん」


「うるせーよおっさん。あんたといると口が悪くなるの。わたしの。だから消えて・・・シェル」


「はぁい。呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん。こいつ殺ったら、遊んでくれんでしょ?」


「古いなぁー出かた古いなー・・まぁ約束だから。」


「きっ君たち!!?ちょっ!シェル君アリスくん!落ち着きたまえ!!いいのか!?アイドルハンプティダンプティが・・「「死にさらせェェェエエ!!!」」



「まったく・・みんな元気だなー俺も混ぜてよ」


「ビルもおっさん殺ってくれるの?アリスちゃん助かっちゃうー」


「まぁ楽しそうだしいいよ。」


「ちょっとォ!?ビル君まで!?酷くない?ちょッ顔攻撃すんのやめて!!コレ一応命だから!アイドル顔命だから!!!」


                        つづく?




NO,12           (コレでも一応20代)


ジャック


名前ハンプティダンプティ


スキンヘッドで皆からハゲハゲ言われている。性格が少々変わっている。何故かアリスの事を見ている。(キモイBYアリス)



NO,13


トカゲ


名前ビル=スエーデル


容姿は茶色の髪に緑色の瞳。爽やか好青年のお兄さんタイプだが、性格はチャラ男。女の子大好き。

女の子にカワイさレベルをつけるのが日課な失礼な人。


一応騎士団長。














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