アリス変態疑惑
アリスちゃんが可哀想なお話です。
まぁ不幸な少女って言う設定ですし・・・大目に見てください
「んっ・・・」
温かい・・・。
そっと目を開けると双子がわたしを抱き枕のように抱きついて眠っていた
「うわぁった!?」
びびびびっくりだよ!!!起きたら美青年に囲まれてましたとか世の中の女の子達の怒りを買っちゃうよ!!
「・・なに・・ディー」
ダムが目をこすりながら、不機嫌そうに顔を顰めむくっと起き上がり、わたしを見た
「おっ・・おはよう」
引き攣ったと思うけど笑顔で言った
「・・・・・・あーそうか」
納得してからダムは頭をかいた
「何が!?ってか何であんたたち此処で寝てんのよ!!」
そう叫ぶとダムは暫く無表情になって何かを考えその後、こっちにまで豆電球が見えそうなくらい閃いたというを顔した。・・・いや閃いたというより・・企んだと言う顔になった
「昨日の事・・覚えてないの・・・?アリス」
「えっ?何・・・」
まさか・・・過ちを犯したりなんてしてないよね・・・。
ってかディー君どいてくれません?そろそろ・・起き上がりたいんですけど
「昨日のアリスは可愛かったなぁ〜」
「ぇえっ!?」
嘘ッ!?まさかッ!!?おかーさーんごめんなさいッ!!!的なことを!!?
「ん〜・・っ」
眉間に皺を寄せてディーが寝返りをうち、わたしから離れた。
わたしは起き上がって、ダムの胸倉を掴んで揺さ振った
「嘘でしょ!?冗談でしょ!?」
一応声のトーンは抑えていますよ!ディー寝てるしね。
「ちょっちょっアリス!・・・なんか勘違いしてない?」
「えっ?」
ダムはにやっと笑って
「昨日アリス・・寝ちゃってディーがベットに運んで僕らがさぁ部屋に帰ろうとしたときディーの服の裾掴んで離さなかったんだよ。だから僕ら此処で寝たの」
わかった?と聞いた後はぁと溜息をつきやれやれといった風に肩を竦めた
「あーなるほど」
わたしはダムの胸倉をパッと離して手を胸に当ててふぅと一息ついた
「OK?」
「うん・・そっかよかった・・わたしはてっきり・・・」
しまった。言った後に後悔した。なぜなら・・ダムがこっちを見てにやにやと笑っていたから
「てっきり・・・?何つづきは??」
「いや〜なんでもないよ〜」
めちゃめちゃ冷や汗たらたらだよ
「アリス変態」
軽蔑するようにわたしを横目で見る
「ギャッ!?なんも言ってないでしょ別に誰もそっちの方想像してなドサッ
はっ・・・?何でこうなってんの?
わたしは今、何故かダム見おろされている。手を掴まれて・・つまり押し倒された
「へぇ〜・・アリスこういうこと想像してたの?」
「NO!!!ストップ!!違う違う!!」
必死で首を振るがダムは相変わらずにやっと笑うだけ
「ちょっと本気で怒るよッ!?ふざけてこんなことしないで!!!」
それでなくともあのクソ猫でトラウマになりかけなのに。
「ふざけてないって言ったら?」
「えっ・・・」
真剣な目でダムがわたしを見つめる。真っ直ぐとした視線に目が捉えられて動かせない
「アリス・・顔真っ赤」
「そんな事ないッ!!」
必死に抵抗する。ダムはそれをただ見て笑うだけ
「アリス。面白いことしようか」
「おっ面白いこと?」
突然の提案に吃驚する
「そうゲームをしよう」
耳元で甘く囁くダム。
「うっ・・・なっ何の?」
「チェス」
そう言うとあっさりわたしの上からどき、ベットから起き上がって机に向かって行った
「えっあっうん。・・ッてアレッ!?」
わたしもベットから起き上がってダムの後に続いた
「ディー。もう起きてもいいよ」
ダムがそういうとディーはもぞっと起き上がってばつが悪そうな顔をした
「えっ!?ディーいつから起きてたの!?」
まさか・・
「ついさっきだ・・」
「なんだ」
胸を撫で下ろすわたし・・しかし
「嘘。ディー最初からでしょ?」
にこっと微笑んで言うダム。
するとディーはうっと言葉に詰まってから
「ああ。」
と頷いた
「そんな・・・だったら止めてよ・・・ってか何で寝たふりなんかすんのよ」
「いや。邪魔しちゃ悪いかと・・・」
目を逸らしながら言うディー。
いやっむしろ邪魔をしよう!ってか
「邪魔って何の!?別になんもないじゃん!!!」
「え〜ひどい。アリスー僕のことは遊びだったの〜?」
ニヤニヤ笑ながら言うのやめていただけます?
「遊びも何もしてないから!誤解招くようなことは言わないの!!」
ったくダムの馬鹿
「おっおま・・・ダムに何したんだ?」
「なんもしてねぇーよ!逆にされかけたんですけどォ!?見てたよね?ディー君キミ、見てたよね!?」
目を見開いてさっと、ダムをわたしから遠ざける。ダムは「キャー」とか言いながらやっぱり笑ってる。
「ダムの性悪!!」
「アリスの変態」
ダムは即答する
そのときドアが開いて、チョコが呆然と立ちすくんでいた
「チョっチョコくん・・・」
「すっスミマセン・・あの女王陛下がお呼びなのでそれを伝えにきたのですが・・・」
あからさまに動揺している
「もしかして・・・聞いてた?」
「・・・・・・・。
いいえっ!!とんでもない!!アリス殿がダム殿をその・・あの・・とか、アリス殿が変態だとかはまったく知りません!!」
中途半端なところからみてたなオイ!!
「ってかその間は何!?しっかり聞いてたんじゃん!!大体それ違うから!!誤解だから!!」
一歩近づくと、チョコくんは一歩後ろに下がった
「えっ!?なんでさがんの!?」
「いや・・念のため・・」
「ちょっとォ!?なにこのボーダーライン!!やめてよ!!!」
チョコくんは苦笑いをする
「「アリス避けられてる」」
ディーとダムは椅子に座って足を組み、ダムは机にひじをついてにやっと笑い、ディーは鼻で笑う。
「うっせぇ!!性悪双子もともとはあんたらが悪いんじゃん!!」
「じゃ・・アリス殿!そういうことで!!」
チョコくんは一目散で走り去った
「ちょっ!?えっ!?マジで?」
「「嫌われた?」」
「ってかむしろ、ひかれたみたいな?」
「まぁ、そうだろうな」
「何で2人ともちょっと嬉しそうに言うの!?」
つづく