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ONとOFFしっかりさせよう!!

「うわぁ・・・すっご・・もう此処に永住しようかな・・」


そういってしまうのも当然で、部屋はとてつもなく広く大きな窓を開けるとバルコニーがついていてそこからの外の眺めは素晴らしい。朝は日の光が心地良く入るし勿論風通しはいい


「マリア様はアリス殿が永住して下さったら、きっと女王陛下はお喜びになるでしょうね」


チョコはそういってにっこりと微笑んだ


「そうかなぁー・・・じゃあしばらく居させてもらうよ。」


わたしもにこりと微笑み返した


「そうですか。ではマリア様のお城、楽しんで下さい」


ゆっくりとチョコはドアを閉めた


バタンッ


「楽しむね・・・」


キングサイズのベットにダイブする。花の香りがほのかにした


コンコンッ


ドアをノックする音が聞こえた


「はーいどバンッ


どうぞという前にドアが開けられた。


「お邪魔しまーす。」


「入るぞ」


「げっ。でた」


毒舌ツインズ!!!!


「げって何さ〜。」


ダムはそうニヤニヤしながら部屋に入ってきた


「でた。じゃないだろ」


ディーはドアを閉めてダムに続いた


「で、どうしたの?なんかあった?」


「なんかあったじゃなくて、遊びに来たの。・・・白うさぎも居ないことだしさ」


「白うさぎが居るとな・・・」


2人はベットに近づきわたしの両サイドに座った


「そういえば2人ともこの前なんかいきなりアルヴァに攻撃しかけてたけど何で・・?」


ダムとディーは顔をあわせて


「どーするディー・・教えちゃう?」


「どーしようかダム・・・」


「まぁアリスだし良くない?」


「まぁいいか」


なっ何・・この2人の掛け合い・・ちょっと綺麗なんですけどちょっと感動的なんですけど


「んと・・昔、マリア様とアリア様ケンカして戦争になった事があるんだよ」


「えっ・・」


ダムとディーはベットにのぼり寝転んだ。わたしもそれを見てうつ伏せで寝転び、ひじを突いて、手の上に顎をのせた


「ケンカ・・?ケンカでそんな事になるの」


「まぁゲームの国だからな」


ディーはそういった後欠伸をかみ殺した


「その戦争の時僕らも勿論戦ったわけ」


「そのとき白うさぎとあったんだ」


「なるほど・・・」


頷けないから目を伏せて答える


「その頃の僕らまぁ?小さいから弱かったわけ。今じゃ絶対白うさぎなんかに負けないけど」


「で、負けてひたいに銃口を向けられたときに奴こう言ったんだ」


「「キミ達に使う無駄な銃弾と時間と手間は生憎持ち合わせていないので、撃ちませんよ・・って」」


2人は憎々しげに言った。そして座り直した


「アルヴァなら言いそうだね」


だってあのアルヴァだし


「しかもアイツ・・ふんって鼻で笑って去ってったんだよ!?はぁああああ!?って感じだった」


はじめてみた・・こんな感情的なダム。拳をギュッと握って・・・あわわわこわいッス!!ダム先輩ぃ!!


わたしは正座した


「でも、そのあと襲い掛かってきた兵士は一発で撃ち殺してたのにな」


ディーも何か冷静そうなんだけどやっぱ拳握ってますよ!!その拳は何ですか!?なんでこっちに向けてんのォ!?


「そのとき僕らは誓ったんだよ。」


「「アイツを・・白うさぎを絶対いつかは殺してあの時殺しとけば良かったって後悔させてやるって」」


「どんだけ揃ってんですか!?打ち合わせでもしてたの2人とも!!」


でも・・それって・・


「アルヴァの優しさ・・・?」


いつかフィルが言ってたアルヴァの真意


「アルヴァが不器用ね・・」


「大丈夫?アリス・・1人でぶつぶつ言ってて顔が不気味なんだからそんな事しないほうがいいよ」


ダムが心配そうに覗き込む


「そうだぞアリス。お前はもう存在そのものが可笑しいんだからせめて雰囲気だけは普通に・・「ってオイ!!あんたたちそれ心配してんの!?」


「「全然」」


「心配してるって嘘でも言うでしょ普通!?」


そういうと2人は顔を見合わせて


「「はいはい。してるしてる」


肩を竦めて呆れたように笑った。


「てめぇら・・・っ」


わたしは素早く魔道石からスタッフを出し魔法でたくさんの枕を出して、スタッフを一振りし一気に投げつける。


「おりゃァァァァァアアアアアア!!!!いっけぇぇえええ枕弾!!!」


2人は少し驚いた顔をしたあと、ダムはナイフを出し、ディーは大きな鎌を出して枕を引き裂いていった


周りには羽が舞う。綺麗だなとか思いたいけどそんな暇はなく、枕をもっと出して今度は手で投げつけた


「枕投げ!!」


わたしが投げた枕はダムにあたった


「いたっ・・アリスー意外と子供っぽいことするねー」


にやっと笑って枕を掴みわたしに投げてきた。それを手を広げてキャッチしようとした時、横から飛んできた枕に頭があたった


「なっ何奴!!!」


頭を抑えて横を見る


「お前魔法使えたんだな。」


ディーが座って枕を掴んでいた


「まぁ皆さんのお陰で」


そういって枕を掴み「おりゃっ」とディーに投げつけた


「アリスー」


ダムに呼ばれて振り向くが少後ろに体を倒した。すると思ってた通り枕がわたしの前スレスレをとおった


「ちっばれてたか・・」


ダムはにやっと笑って言った。わたしもにやっと笑って


「あたぼーよ」


「いって・・」


答えたときディーが声をあげた。振り向いてみるとディーが頭を抑えていた


「あーあ・・ダムが投げた奴ディーにあたった〜」


「僕悪くないもーん」


笑いながらダムは首をふる


「ダームー・・・・」


ディーは掴んでいた枕をダムに向かって投げる。それをダムは「スマッシュ!!」とか言って打ち返し見事わたしの顔面にクリーンヒットした


「くぅ〜っ・・・」


いったぁ・・・鼻血出てないかな・・・


顔を被って下を向く


「「あ〜あ・・アリスのつぶれた顔が更に潰れたー」」


「変な言葉でハモらないでいただけます!?」


枕を掴んで2人に投げつけさらに魔法で枕を後二つずつ飛ばす


「「うっ」」


見事2人の顔面にあたり、2人は下を向く


「ふっ」


笑って、また魔法で枕を2人に飛ばす


2人はナイフと鎌で枕を切り裂く。羽根が回りに舞った瞬間枕を1つ掴んでダムに近寄って、頭をぱこっと叩く


「スキアリ」


そういうとダムは目を見開いたあと目を細めて笑った


「あはははっ」


そのあと頭にポンッと枕がのる


「えっ!?」


「すきあり」


ディーがわたしの頭に枕を乗っけていた


「・・ぷっ・・・・あははははっ!!!なんかやりあいになってるよ!バッカみたい」


立ち上がろうとしたときバランスを崩した


「「「あっ」」」


3人で倒れた。ダムが一番下になり次にわたしその上にディーのサンドウィッチみたいになった


「おもっ・・げぇ」


ダムは笑いながら言った。


「ごめっ・・ディー早く・・・早くしないとダムが潰れちゃう」


「おっおお」


ディーは焦ったようにどこうとするがまたバランスを崩して横に倒れた


「わ!?大丈夫ディー!!」


「平気」


ディーは気持ちよさそうに伸びをした


「そんな事より早くアリスどいて〜」


ダムが言う。

わたしはころっと横に寝転がりどいた


「横着者だよアリス」


「いいじゃん別に〜」


口を尖らせて答える


「めんどくさがり屋」


「そーですよ。わたしはめんどくさがり屋です」


ディーの一言を流す


「あー楽しかったねーーっ」


ベットの上で3人川の字になって寝転がり「んー」っと伸びをする


「久しぶりに遊んだ気がするよ」


ダムが微笑みながら言う


「いつもお前は仕事で遊んでるだろ」


いつも無口なディーも頬を緩めて喋る。


「駄目じゃん。ダム。・・・・って二人の仕事って?」


「「魔物狩り」」


「城に近づいてくる奴始末してんの。最近増えてきてさ〜仕事多いんだよね」


「大変そうだね」


「大変だ。」


ディーがふうっと溜息をつく


「そのうちアリスも連れて行ってあげるよ。魔法の特訓にもなるでしょ」


「うん・・まぁそのうちに」


まだ黒魔法使えないことは内緒にしとこ・・何か二人だったら馬鹿にしそうだし。


でも



「枕投げなんていつぶりだろう・・・」


そして同年代の子とこんなにめぇいっぱい遊んだのも。


「僕らもあんまりやんないよね〜」


「そうだな」


周りに羽が舞ってる。まるでダンスを踊るように。


                            つづく


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