迷子仲間は怖い人
「んっ・・・」
ゆっくりと目を開けると目の前には迷子仲間の白うさぎさん(勝手に命名)の顔のドアップとバックに森が広がった。
「うわっ!!」
わたしは吃驚して飛び起きる。迷子仲間の白ウサギさんはさっと避け少し離れた。
「あっ起きました?」
良かった。彼はそう言って少し頬を緩めた。
「(かっけなー。ってか美形だね。うん)」
「吃驚しましたよ。上から君が降ってきたとき危うく撃つ所でしたよ」
彼はそういって真っ白な銃をしまった。・・・・。撃つって言った?この人。ちょっと危なくない?何かちょっと危なくない?・・・ってかちょっとじゃないよね?
「あの・・・銃って銃刀法違反じゃ・・・?」
「じゅーとーほーいはん?何ですかそれ?それにコレは・・・・」
彼はまたしまった銃を取り出し、わたしに銃口を向けて一発撃った
「はっ!?」
バンッ
一瞬のうちに弾はわたしの頬を掠めて後ろの草むらに向かい、乾いた音を立てた。
「ひっ!!」
わたしは尻餅を付いた。もう制服が汚れるとか関係ない。命より大切な制服なんて無いもん
しかし後から聞こえたのは低い呻き声とドシンッと何かが倒れた音がした
「こうやって使う物です。倒れるまで3秒21掛かりましたね・・・しぶとい。」
いやいや、細かいよっ!ってかどうやって時間計った!?その時計か!?でもそれ秒針ないよ!?ってか何がしぶといんだ??
わたしは草むらに近寄ってしらべてみるとそこにはクマよりも巨大で牙が立派な何かが頭を弾丸で撃ち抜かれて倒れていた。
「なっ何これ・・・?」
そう呟いた瞬間クマみたいな奴は灰になった。後に残ったのはクマみたいな奴の
「血?・・・っ」
わたしは気持ち悪くなって草むらから離れた。
「あっあれ・・何?」
わたしは迷子仲間の白(以下省略)に聞いてみた
すると彼はああと呟いて
「そうでした。君はあの穴から落ちてきたから知らないんですね。今倒れていた奴は魔物と呼ばれるものです僕ら「ゲームの国」の住人は皆武器を持って魔物と戦うんです。これをゲームと言います」
「ちょっちょっとまって」
訳が分からない。魔物ってゲームの世界とかじゃ出て来るけど・・・
「そう。だからゲームというんです」
ちょっとまてえええええっ!考え読むなあアアアア!!
「これくらいこの国じゃ普通です」
「そんな普通いりません!!」
ちょっと本気で待って。つまり・・・
「ここは・・日本・・じゃ・・・ない?」
認めたくない。ありえないでしょ?普通
「そうです。さっきから言ってるでしょう?「ゲームの国」だって」
イラッとした風に言った。ちょっと短気だなオイ。ってか本気でわたしこれからどうしたら良い??
つづく
NO,2
白うさぎ (18歳)
アルヴァ=ホワイト
赤い目に白髪の美青年。敬語を使っていて紳士的・・に見えるが意外と短気で冷たい。
女王さまに忠実。
よく、白い肌を真っ赤に染めるから、赤うさぎとも呼ばれている。