表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/73

誘拐猫VS毒づく白兎

バトル+お色気!!

部屋は風通しが良く、広い部屋だった。そしてやはり・・・


「赤い。・・・でも・・・いや・・・ここ・・ホント良いの?わたしがいても」


「仕方ないですから。女王が良い部屋に案内しろと言ったので。ではアリス宜しくお願いしますね」


アルヴァはぺこっと頭を下げて出て行った。


「・・なんかアルヴァ人格変わってるな・・コレが恋の力ってやつ?」


恋・・・ね。そんなもん一度も経験したことないね・・・”人に恋する”なんて


わたしはベットにうつ伏せで倒れこんだ。


「ふわあああぁっ・・・眠っ・・・」


「寝たら襲っちゃうよ?」


「・・・・・・・っ!?おそっ!?」


吃驚して起き上がると窓際で尻尾を左右に動かしている目が痛くなる猫・・・いや変態が居た


「変態って・・・ひどいにゃ〜」


軽やかに飛び降りてリーンと鈴の音が鳴ったかと目の前に彼のドアップが来た


「おっ・・っちょ?!」


後ろにバックバック!!急げ自分!兎に角距離を取るんだっ!!


お尻と手で何とか後ろに下がっていく


「にゃははははっ!アリス必死だね〜。顔、面白い!!」


「レディーに向かって顔、面白いって!!」


二回目だよ!!それ言われたの!!


「へぇ〜」


そういうとニヤニヤと笑ってわたしの元に歩み寄って目の前でしゃがんだ。


「い゛っ!!?」


ぎゅうッと目を瞑った。すると彼はツンツンと肩をつついた


「ん・・・?」


そっと目を開けると彼は真面目な顔をしていた


「えっ??」


「シェル=ユリアス。この前はごめんねこれからよろしく。・・ゲームの国の住人の・・アリス」


「ゲームの国の住人・・アリス」


「そうキミは・・もう住人になったんだ。もう名前が書き込まれた」


「えっと・・・?」


自己紹介をしてくれたのかな・・??でも名前が書き込まれた?何処に・・?訳が分からない・・


そのコトを察したのか彼・・シェルはわたしの手を取って自分の手と繋がせた


「握手握手♪」


ニコニコと笑顔で言う。・・可愛いなこんちきしょー・・・・・


「アリス・・1つ良いことおしえてあげよっか〜」


「良いこと?」


「うん。とっても・・あっ・・でもアリスこのこと知ったら・・・・」


「えっ?!何々??」


「じゃあ言うね。アリスは・・・何処から来たの?」


「何処からって・・森?」


「その前は??」


「そりゃあ・・・裏路地よ」


「そう・・そのウラロジはどこ?」


さっきから何が聞きたいんだ?教えるって言うか・・質問してるだけじゃん


「そのウラロジにどうして来たの?」


「どうしてって・・家に帰る為・・・・・・・・・・ってあああああ!!!」


家ぇぇぇぇぇ!!!わたし・・家に何時帰れんの!?


「分かったみたいだね。よかったよかった」


立ち上がり腕組みし、1人でうなずくシェル。


いやいやいや!!1人で納得しないで!!何にも良くないよ!?解決してないし!!!むしろ問題発生??


「がんばれーーアリス!家に帰ると良いね。じゃっ」


手を振り窓に足をかけるシェル。


「ちょっとまったああああああ!!!」


ガシッと尻尾を掴む


「にゃああぁ!!」


「!!!わっ・・ゴメン」


・・・・・・・。なんですか。今の妙にエロイ声は。


シェルは床に座り、じっとわたしを見つめる



「・・・・もうお婿にいけない」


「意味わかんないよっ!?」


なんもしてないし!!


「アリス・・意外と変態だったんだね。しかも攻めのほうか・・意外だったよ。でも・・・」


そこまでシェルは言うとわたしに近づいて、わたしに覆いかぶさった


「えっちょっちょっと!!」


バタバタと暴れるが全く歯が立たず。手首を押さえつけられて身動きが取れない


「俺は受けになるつもりはないから。攻め同士・・・どっちが強い攻めかな」


「はっ!?訳わかんないし」


ってか顔近づけんな!!!


「ちーかーいーっ!!何すんだぁ!!!」


「何って・・・野暮なこと聞くんだね」


「サイテーーーっ!!」


思いっきりにらめつける。しかしそんな行動も全く役に立たず、シェルはわたしを見つめる


「アリス・・・」


「何・・」


「意外と太いね」


「はっ!?」


今なんつった!?コイツ。


シェルは気にせず続ける


「いやぁ・・手首ね・・意外とぷにぷにだからさぁ・・でも「うっせぇーーーこの万年発情猫オオオオオオ!!!!!!」


アリス渾身のみぞおち(足蹴り版)!!!!!!!!!


ドンッ!!


「いってぇ〜」


よろよろとシェルは立ち上がった。わたしはその隙を狙ってシェルに近づき


「シェールー君♪」


「え゛??」


笑顔で抱きつき


「さばおりぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいっっっ!!!」


思いっきり締め上げる。


「イタタタタタタタっ!!」


少し骨がミシミシいっている音がする


「アリスイタイよ!」


ちょっと可哀想になったからはなしてあげた。わたしって優しい!!


「危ないなぁ・・・ってかアリス・・抱きつきたいならそういえば良いのに」


そう言ってシェルはわたしを抱きしめる


「違うっ!!ちょっと!はなして!!」


トントンッ


そのときドアをノックする音が聞こえた


「アリス・・?何してるんですか?」


アルヴァの声が聞こえる。


「アルヴんんっ!!」


口をシェルが手で塞ぐ


「ふがっ・・んっ」


くっ・・苦しい


「アリス??」


ギィ・・ドアがゆっくり開く。

その瞬間シェルは手をどけて、自分の方にわたしの顔をむけ抱きしめる


「はぁっ・・・はあっ・・・くるし・・かった」


酸素!!さんそぉぉぉ!!!


「・・・・・チェシャ猫・・・」


「やっほー白ウサギ」


アルヴァは眉間に皺を寄せてこっちを睨んでいる・・・気配がする。わたし気配察知能力ついた!?


「何してんですか?」


「何って・・何もしてな「アリスと2人でイチャイチャしてるんだ」


そう言ってぎゅっとわたしを抱きしめた


「なっ?ちょっと!!」


変な誤解されたら困ります!!!


「・・・・それは失礼しました」


そう言ってアルヴァはドアを閉めようとする


「ちょちょちょい!!ふざけてないで助けてって!!」


バタバタと手をバタつかしてアルヴァに助けを求める・・・我ながら情けない。


「はぁ・・・チェシャ猫・・アリスなんかに手出しするのはやめなさい」


呆れながらアルヴァは一応・・と言った感じに言う。わたしにかまうのもシェルと話すのも疲れたみたいだ・・・ってか


「なんかって言うな!!」


「アリス可愛いから大丈夫だよ」


シェルは顎をわたしの頭に乗せかくかくと顎を動かす。


痛い軽く痛い!


「まぁ兎に角放してあげてください」


「やだにゃ〜」


そう言ってシェルはわたしのほっぺに軽く口を付けた


ちゅっ


可愛らしい音が鳴った


「な゛ぁぁぁあああ!?」


わたしはシェルの腕の中で大絶叫。

だだだだだだってぇぇぇ!!


「アリス可愛い」


にやって笑うのやめてください!!


「チェシャ猫。本気で怒りますよ?早く離しなさい」


目がきらりと光った。アルヴァは懐に手を突っ込んで銃を取り出した


「なんで白ウサギ怒ってんのー?意味わかんないーあっ・・もしかして・・」


シェルは何かを思ってわたしを見てアルヴァを見てにやっと笑った


「白ウサギアリスのこ「それはありえません。こんなちんちくりん誰が・・」


本気で嫌そうな顔するアルヴァ。此処までされると泣けてくるぞちきしょー


「ってオイごらぁ!!!誰がちんちくりんだぁ!!」


わたしはバッとシェルの腕から抜け出してアルヴァに言った


「アリス。気付いて上げなよ。これが白ウサギの愛情ひょーげんってやつだよ」


やれやれっという風に肩を竦めながら言う。


パンッ


アルヴァがこっちに向かって一発弾丸を撃った。


「おおおおおっ!?」


わたしのほっぺを掠った。ほっぺを触ると血が出ていた。


「のぉぉぉぉおおおおん!?うそおおおおおんっ!!?なんでわたし!?」


「猫・・チェシャ猫・・殺す!!!!」


目がギラリと光った。こぇえええええ!!!


「きゃー白ウサギが怒ったーー。こわーい」


そう言いながら嬉しそうに笑っている。そして太もものケースからナックルを取り出してはめる。


「ちょちょちょちょい!!」


丸腰なのわたしだけじゃん!!やだよ!?巻き込まれて死ぬなんて!!


「アーリスー。しっかり見ててね〜。死なないように気を付けて」


「シェルぅぅぅぅ!!縁起でもないこといなぁぁっ!!見てろってなにおおおお!?」


見てるとかそんな次元じゃないし!どうしよ!?


パンッパンッ


アルヴァがシェルに向けて銃弾を何度か打ち込む。しかしシェルはそれを軽やかな身のこなしで避けて、床や壁を蹴ってアルヴァに飛び掛った。


「にゃっほー!!!!!」


そう叫んで、アルヴァをナックルで引き裂いた。


「!?」


アルヴァはギリギリで腕でガードして攻撃を避けたみたいで服から鮮血が滲んでいる


「ほっ本気で・・!?」


ただの遊びかと思ってた。または「魔物」だけに使う物だと


「はははははっ!チェシャ猫。僕を傷つけた罪重いですよ!まぁ真っ赤に染まるのは良いことですが。女王様への忠誠の証として」


「じゃあもっと真っ赤に染めてあげるよ」


「ええ。染めてもらいましょう。あなたの血で」



「えっ?ちょっとお二人さん!?・・・まってよまってよ・・可笑しいじゃん!?なんで攻撃しあってんの!?え・・ええ!?」


アルヴァは真っ白な銃をシェルに向け何度も撃つ。やはりシェルはそれを器用にナックルで防いだり避けたりする


「白ウサギーーそんなんじゃ全然駄目だぜーー」


ニヤニヤと笑ながらアルヴァを挑発するように言う。アルヴァはふんっと鼻で笑って


「あなた・・武器はもっと大事にしてくださいね。」


「いつも手入れは欠かさないよって・・あれ〜??」


シェルのナックルの刃の一本が折れた


「・・へぇ〜その銃弾で此処まで削ったの」


「ずっと同じ所を狙うのはわけないですから。あなたの性格を考えると、次の行動も予測できますし」


「すっ・・すっごい・・・」


思わず感嘆の声が出る。そんな事してる暇は無いんだけど


「ふぅん。まあ良いや」


ポイッとナックルを捨ててケースからショッキングピンクの銃を一丁取り出した


「僕に銃で挑むとは・・・本気で死ぬ気なんですね」


「あんたがね」


シェルはパンッと一発撃つ。しかしアルヴァはパンパンッと撃ち、シェルの銃弾を跳ね返した


「アルヴァって・・・強いんだ」


「アリスーーー。俺のほうが強いよーーー」


シェルがふくれっつらで言う・・あっ・・なんかかわいいかも・・じゃなくて


「もうやめてよ!あぶないじゃん」


わたしが!!


「ひでぇー」


シェルは全然気にした様子もなく笑って言う


「チェシャ猫。殺る気あるんですか?」


イラついたようにアルヴァは言う。


「うーん・・・一応?」


シェルはそう答えてまた一発アルヴァに撃ちアルヴァはそれは一発で跳ね返した。その間にシェルはアルヴァとの間合いを詰めてアルヴァの手を蹴り上げた。アルヴァはそれを避けて銃を撃った。


「もういいじゃん!!せめて此処でやるのやめてくれる?わたしの部屋だし」


あっちこっちに弾丸が落ちてるんですけど!!


「ほーい。だって白ウサギー。って事で俺帰るわ。あきたし。じゃッ!」


そう言ってシェルはわたしのお腹に手をまき付けて窓の外へと飛び下りた。アルヴァも慌てて窓枠に走り寄ったが間に合わず

「はっ!?」


つまりゆうと


「にゃっほーーーい!!!!気持ちいーーーー」


「いやああああああああっ!!!」


「チェシャ猫ーーー!!アリスを返しなさい!!!」



連れ去られた。


これからわたしどうなるの??


ってか


こわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!だれかぁああああ助けてーーー!!!!!!



                          つづく



さてアリスちゃんどうなるのかな???

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ