可憐な女王たち??
「貴女がアリス?随分と可愛らしいのね」
椅子に座っている女の人が口を開いた
声は鈴の音のようで優しく美しい。肌は透き通るほど白い。髪も白髪でふわふわの長髪。目の色は無を感じる白。まさに白一色。白の女王だ
その隣に白の女王とは正反対な真っ赤なドレスを着、赤い髪をショートカットして真っ赤な瞳でこっちを見ているのは赤の女王。
「可愛い?!どこら辺が?こんなんよりマリアの方が可愛いし。下手したらハンプティーダンブティーの方が良いかも」
ニシシッといじわるそうな顔で笑う。声はハスキーでカッコイイ。カッコイイ系の美女だ
「アリアちゃん。ハンプティーダンプティーと比べないで。全然アリスのほうが可愛いわよ。」
「でもよーマリア〜ぜってーコイツ弱いよ。ほんとにアリスなのか?」
ジロッとこっちを見る。いや・・そー言われましても・・・わたしもわかんないし
「ハイ。アリア様本当にアリスです」
アルヴァがひざまずいたまま答える。そういえば・・アルヴァアリアさまのコト好きなんだっけ・・・・・・・・このアルヴァが・・・あんな男女なアリア様のことをねぇ・・意外。どっちかって言うとマリア様のほうが良くない?
「アリス。」
そう呼ばれたかと思うと足をガンッと蹴って「早く立って下さい」と言い放った。
「いった〜ちょっとなにすんの!!」
女王たちは頭に?マークを浮かべてる。コイツみえねぇように蹴ったな・・ちきしょー
「アリス。女王様に挨拶を」
わたしの言った言葉は完璧スルーでしれっとした顔で言う。ムカツク!!!なんだよこいつ!!
「・・・水城有守です。」
ぺこっと頭を下げる。そうすると頭上でブッと噴出す声がが聞こえた。
「えっ?」
驚いて顔を上げるとアリアさまがお腹を抱えて笑い転げてた
「こら!アリアちゃんやめなさい」
「だってアリア〜コイツマナーがなってないぜ?ただ御辞儀するんじゃなくてスカートの裾を持って御辞儀するの。OK?わかった?しかも・・ブブッ」
なっ・・なんだコイツは!!!?
「顔がウケる〜〜〜っひーーっ!腹いてぇーー」
「失礼な!!!」
顔って顔って・・
「乙女の顔に何てこと言うんだぁぁぁぁぁ!!」
ビシッと指を指して言う
「乙女・・?お前女だったのか。それは失礼。気付かなかった」
両手を挙げて首を振るアリアさま
「オイこらちょっとまてい!!スカート穿いてるでしょ!?」
「そこでしか判別できないのか?ブブッ・・・大体スカート穿いてるから女とは限らないぜ?」
アリア様・・いや様なんかつけたくないかアリアで良いや。アリアは頬杖をついてまたいじわるそうな顔でニヤニヤとわらった。
「いやいやいや。女でしょ普通。変態じゃん男だったら」
「そーしないといけない理由とかあるかもよ?」
「どんな理由だよ!!」
「アリス・・そろそろい・い・で・す・か?」
アルヴァはわたしにものごっつい真っ黒ブラックオーラをぶつけてきた。勿論笑顔で。ずっとアリアと喋ってたからかな?何々?ジェラシー??・・っ・さぶっ
「やばっ・・今寒気したわ。見てチキン肌だよ」
「そうですか。それはよかったですね」
ニコニコしている。ヤバイ。本気で悪寒が
「アルヴァ〜そいつ面白いな〜なぁマリアもそう思うだろ??」
「ええ。思うわ。ふふっ」
口元を手で押さえて笑う。めちゃめちゃ可愛いんですけどーー!!わたしはマリアさんの手を取って
「マリアさん!よかったらこれから一緒に・・「「何女のお前が口説いてんだぁ!!!」」
アルヴァとアリアからのツッコミ・・・なかなか面白いかも
「ちっ・・・」
軽く舌打ちして手を離した
「おおおおいほほほほ本気じゃねぇよな??」
どもりすぎだよ。
「まままままさかアリスにそっち系の趣味があったなんて・・・」
アルヴァも・・・ってかそっち系って何!?
「何って・・何でしょう?」
「もういいよ!!!」
「ふふふっ。それじゃあアリス。今度一緒にお茶でも飲みましょう?アリアはお茶なんて興味ないしアルヴァは・・・」
チラッと見てからにこっと微笑んで
「ね?」
と言った。なにその笑顔は!!
「おお。アルヴァは駄目だ。俺が許さん・・・マリアと飲めんのは俺か・・女かだ」
「結局女だけじゃん!!なんだよ!このシスコン!!」
「うるせぇ!!!マリアと結婚は俺がする!!」
「だれも結婚するとは言ってねぇよ!!!」
話しぶっ飛びすぎだよ!この女王さん!!
「ねぇ・・そろそろお話はおしまいにして・・儀式しましょう?」
「儀式??」
No09
女王
アリア 20歳
赤の城の女王。ハスキーボイスでカッコイイ系の美女。少々いじわるな性格で、ノリが良い
マリアLOVEで、アルヴァのことを大切な部下だと思っている。意外と鈍感
マリア 20歳
白の城の女王。すべてが兎に角美しい。優しい性格でおしとやか。アリアのことが大切。争いはあまりり好まないが一度切れると取り返しがつかない。意外と鋭い。