謎の人たち
「よかった。サイズぴったりね!」
今わたしはフィルがつくってくれた服を着ている。きている服も含めて3着もつくってくれた・・・すごいな・・。まず一着目今着ているのは真っ赤なドレスに真っ白なエプロン。二着目は一着目とは対照的な服で、真っ白なドレスに真っ赤なエプロン。三着目はピンクのドレスに白色のエプロン。どれもフリフリのフワフワ。カワイイデザインだ。
「スゴイ・・・かわいいね。」
ってかサイズどうして分かったんだろ・・・?
「フィルはその人を見ただけで、サイズが分かるんです」
アルヴァが答えた。なんか・・そのうちわたし・・喋らなくても良くなるんじゃないかな・・
「さあそろそろ行きましょうか」
アルヴァがドアに手を掛けた。
「気を付けてね。アリス、アルヴァ。また遊びに来てね。」
「うん。じゃあ出来るだけ場所動かないでね!」
「努力はするわ」
アルヴァが私の腕を掴んで引っ張る。わたしはフィルに手を振った。
バイバイ。またね
「昨日は全く動けませんでしたから・・急ぎましょう。」
「ええっ!?」
アルヴァはぐいぐいと私を引っ張って歩く。イタイイタイ!!
暫く歩くと周りが整えられている道に出た。まあ今まで獣道みたいなところ通ってただけにね。なんか嬉しいよね
「ちょっと今から我慢して下さいね。」
「えっ?」
そういった瞬間アルヴァはわたしを抱きかかえて、いや。そんなメルヘンなお姫様抱っこーとかは無いよ?俵担ぎだから。
「ちょっと!?アル「しっ!静かにしてください。此処は静かに通らないと「あらっ?アルヴァ君じゃない?」
目の前に女の人が現れた。なんていうか・・白いワイシャツにスーツパンツ。真っ赤な目がねを付けている瞳はアメジスト色。真っ暗なウルフカットの髪にちっちゃい黒の帽子を被っていてその帽子の飾りは羽とかごたごたついている。にしても・・美人さんだなー
アルヴァは肩をビクつかせて、ワントーン声を低くして
「人違いです」
そう答えた。オイッ!何してんのお前!?アレか?変装のつもりか!?無理だよちょっと無理あるよ!!
「あらそう?ごめんなさいね。アルヴァ君にそっくりだったから・・・」
騙されたあああ!!この人騙されたあああああ!!
「あらっ?肩にしょってるのはアリスちゃんかしら?」
「えっ?あっはっぐっ!!「違います」
今コイツ腹殴った!!女の子のおなか殴ったああああ!!ひでぇぇぇぇっ!!って言うかコノ人だれ!?
「何やってんのアルヴァ」
わたしの後ろつまりアルヴァの前に見えないからわかんないけど・・・声からして少年が現れたようだ。
「ねっ眠りねずみ・・・」
アルヴァはそう呟いてもう観念したようにわたしをおろし苦笑いで女の人のほうに向いて
「お久しぶりです。帽子屋のマリン=クルウェン、眠りねずみのシウ=ハウリア」
「あらっ?やっぱりアルヴァじゃない!!やだも〜ちょっと恥ずかしかったのよ?」
そう言ってアルヴァをバシッとたたいた
「あははっ・・すみません」
苦笑いだ。どうやらこの人たちは知り合いのようだ
「ということは・・彼女は?」
帽子屋と呼ばれたマリンさん?はわたしの方を向いた
「あっわたしは・・水城有守です。アリスでかまいません」
そういうと彼女はにっこりと微笑んでわたしに近づいてきた。そして頬ちょっと撫でて
「よろしくね。私はマリン=クルウェン。シウおいで」
そう言って少年を手招きして呼んだ。少年は持っているおぼんにのせたティーカップを慎重に持ってわたしのもとまでやってきた。
「自己紹介しなさい」
マリンさんがそういうと少年は
「シウ=ハウリアです。宜しくおねがいします」
そう言ってぺこっと御辞儀した。
「ああ。どっどうも」
しっかりした子だな・・・
「じゃあ立ち話もなんだから・・私のお庭へいらっしゃい。お茶会を今から始める所なの」
マリンさんが笑顔で言うと、アルヴァが顔を青くしてがくッと項垂れた
何があったんだ?
つづく
NO、5
帽子屋 (25歳)
マリン=クルウェン
白いワイシャツにスーツパンツ。真っ赤な目がねを付けていて瞳はアメジスト色。
真っ暗なウルフカットの髪にちっちゃい黒の帽子を被っていてその帽子の飾りは羽とかごたごたついている。美人
楽しい事が大好きでつまらないことは大嫌い。アルヴァが何故か苦手としている。
NO、6
眠りねずみ (14歳)
灰色の髪に灰色の目。ねずみの耳が生えている。格好は白のワイシャツに黒の短パン。美少年。
普段はハキハキと動いているが不規則にばたりと倒れて眠る。
寝ている間が悪く、人に抱きついたり睨みつけたり、立ち歩いてウロウロして壁にぶつかって倒れたり、殴りかかってきたりするその行動は、ランダム。