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ヒヤシンス  作者: ぐーや(cv.朱彩湖の主)
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普通の日常

「…ねぇ…一つだけ…あなたに…言いたいことがあるんだけど…」


冬の冷たい雪が降り積もり僕の息を白くさせる。

僕は彼女と二人きり、誰もいない夜の公園に。

外灯の光は優しく僕らを照らす。


「…うん…」


僕は冷たい手を自分の息で温める。


「…あの…さ…」


「…うん…」


「…私…キミの…事が………」




太陽の光が差すこの部屋で僕は目を開けた。

秋も後半になった。

最近、段々と寒くなってきた。

北海道の方ではもう雪が降ったらしい。

ここ東京ではまだ雪は降らないもの、もうコートを着てもいいぐらいの寒さだ。

その寒さに何の反応もせず、僕、西宮(にしみや) 空翔(かいと)はかけていた布団をよけて窓の前に立つ。


「…今日も…雪…降ってねぇな…」


そう一つ呟くと僕は置いてあったパーカーを着て部屋から出る。

部屋から出ると、階段を下りてリビングへと向かう。

リビングには既に二人ほど人の姿があった。

その二人は僕の家族…ではなく、友達。

そう。

ここは僕が通う【月宮学園(つきのみやがくえん)】の寮。

っといっても、男子と女子で分かれている訳ではない。

なぜなら、ここは学園で問題を起こした人しかいない、問題児パラダイス!!

この学園の理事長は問題児にはとても厳しく、寮は男女混合、何もかも自給自足。

週に二回ぐらい家事の当番が回ってくる。

実にめんどくさい。

だけど、実に楽しいのだ。

今、人数は男女合わせて五人。

一人目は、一番年上で大人っぽい牧野(まきの) 朱子(あこ)先輩。

先輩は高三で、高二の時に先生に喧嘩を売りつけここへ。

二人目は、同い年の鏡夜(かがみや) 春香(はるか)

女子っぽい名前だがちゃんとした男子だ。

春香は学校にピアスをつけてきたため今年の春にここへ。

三人目は、またまた同い年の桜沢(さくらさわ) (まい)

舞は前の寮でペット禁止とわかっているのにも関わらず、捨てられていた猫を飼っていたので数日前にここへ。

四人目は、田城(たしろ) (ゆう)

この寮で一人だけ高一だ。

夕は授業中に平気でお菓子を食べるという強者だったため今年の春、春香と同じタイミングでここへ。

最後に僕、西宮空翔は、前にいた寮が嫌だったので自らここに来た。

皆仲はいいし、何より上下関係がないっていうのがまたいい。

ここにいるとストレスがたまらない。

天国のようだ…。

っと、話を戻そう。

リビングにいたのは、春香と夕だった。

今日は休日のため、この三人で男子会もいいかもな。


「おはよう春香、夕」


僕は春香と夕に挨拶をし、二人が座っていたソファに座り込む。


「おはよう空翔。おはようっていうか、おそよう…か?」


話しかけてきたのは春香。

”おそよう”と言われた僕は思わず時計を見る。


「もう十二時だよ?ね、春ちゃん♪」


「春ちゃん言うな夕」


相変わらずのイチャイチャぶり。

見てて面白い。


「おい、非リアの前でイチャイチャすんじゃねーよ(棒」


『イチャイチャしてねーよ!!』


最近これが毎日の日課。

誰かをいじるのって楽しい。


「十二時…か…。どっか食べに行くか?」


「うーん。そーだね。昨日ちょうど給料日だったし」


「やったー外食久しぶり~♪春ちゃん、空ちゃん楽しみだねぇ~♪」


「よし。じゃー行くぞー」


『おー!!!』


僕たちは昼食を外で食べることにした。

高校生なのでもちろん車の運転はできない。

だから、自転車で行くことにした。


「どこ行く~?僕ファミレスとかがいいー」


自転車に乗りながら夕が行き先を決める。


「そーだなー…俺もファミレスでいいー。空翔はー?」


「僕もファミレスでいいー」


行き先はファミレスで決まり。

いつもこんな感じですぐ決まる。

まぁ、夕の意見が多いけど。

と、とりあえず、僕たち三人は近くのファミレスに向かった。


十分自転車をこいで、やっとファミレスに着いた。

僕たちの寮はいじめなのか、メンタルの問題なのか山奥にある。


「遠いよなー。足終わるわー」


僕たちは自転車から下り、ファミレスの中に入る。

昼間だからか、店内は人でいっぱいだった。


「混んでる~。あと何分かかるの~?これ~」


夕が駄々をこねる。


「夕ー。駄々こねるなー。待つぞー」


それを春香がどうにかする。

またイチャイチャしてるなー?コノヤロー←

まぁ、いいけど。

僕たちは列に並びながらこんなくだらないことを十分間は続けたと思う。

そしてようやく僕たちは席に座ることができた。


「はぁ~。やっと座れたー。春香と夕のイチャイチャも飽きてきそう」


『だーかーらー!!イチャイチャしてない!!!』


その声は意外と大きく、周りの人がこちらへ振り向くぐらい。


「あ…すいません…」


夕が謝る。

すると、段々と話し声が戻ってくる。


「おまえらぁ~…何してんだよぉ~…」


僕は恥ずかしそうに言う。


「ゴメン。あんな大きい声が僕の口から出るとは…僕もびっくりです…」


「…す、すまん…」


空気はさっきと比べて重かった。


「え、えぇーっと…まぁ、そんな重くすんなって。もう過ぎたことだろ…?」


僕はとっさに場の明るさを取り戻そうとフォローをかける。

すると二人はこちらへ顔を向け、少しずつ表情を明るくさせる。


「…空ちゃんが…フォロー…してくれた……?!」


「…め、めずらしい…」


失礼な。

僕だって思いやりの心ぐらいある。


「失礼な。まぁ、おなかすいたし、早く食べたいから。あと、こんな空気だだったらこっちも沈むわ」


春香と夕は”ですよねぇ~”っと言ってメニューを手に取る。

空気が元に戻り、僕たちはお互い食べたいものを決めることにした。


「じゃー…僕パンケーキで!空ちゃんと春ちゃんはどうする~?」


「パンケーキってお前甘いやつじゃん…」


「僕は主食も甘いものがいいんですっっ!!」


「そ、そっか…」


「じゃあ俺ドリアで。あと空翔だけだぞー」


「うーん、じゃあ…オムライスで」


「おっけー。店員よぶわ」


春香が呼び出しボタンを押す。

するとポーンと音が鳴る。


「空ちゃんオムライスって…可愛い~♡」


「可愛いとか言うなよ…(苦笑)」


「おっ?!イチャイチャか?イチャイチャなのか~?」


春香が楽しそうにこっちを見ている。

店員はすぐに僕たちの座っているところに来た。

そして注文を受けすぐに厨房へ戻っていく。

料理を待つ間、僕らは好きな人の話をした。


「夕はさー、好きな人とかいんのー?」


「いるだろー夕は。彼女いるもんなー?」


「えっ?!初耳なんだけど?!」


料理が来てからもこの話題が途切れることはなかった。

料理を食べ終わったのは大体十四時頃。

夕が”そろそろ行こ”っと切り出した。

帰り、僕らは夕食の買い出しにと近くのスーパーに向かった。

駐輪場に着いたとき、春香が急に口を開く。


「そういえばさ、ここのスーパーに最近新しいバイトさんが来てさ、その子めっちゃ可愛いかったぞ」


あの女子をめったに可愛いと言わない春香が可愛いと思うぐらい可愛い……なんか怖いな…。


「なん……だと……??」


「あの春ちゃんが可愛いって言った…ってことは…」


「あぁ、早く行こう!」


春香はとっても楽しみらしい。

僕も見てみたい。

僕らはルンルンでスーパーの中へ入っていく。

春香の誘導でいつも彼女が働いているという五番レジの近くに向かう。

そこには確かにほかの店員とは雰囲気から何から違う女の子が器用にレジ打ちをしていた。


「…あれ…?あの子って……」


なぜか僕は彼女を初めて見たとは思えなかった。

僕は一生懸命どこで見たのか考える。


「……あっ……」


思い出した。

今日の夢で僕と一緒にいたあの子だ。

もしかしてあの夢は正夢にでもなるのか…?

僕は考え込む。


「……………」


「…?…空ちゃん?どうしたの…?」


「…空翔…?」


「…あの人…知ってる気がする…」


「…え…?」


春香と夕は僕の顔を見て軽い気持ちで言ってるわけではないと理解したのか、急に深刻な顔になる。


「…もしかして…芸能人…とか…?」


「春ちゃん、それはないよ。あの人は見たことないもん。」


春香と夕は真剣に考えてくれている。


「まぁ、いいや。きっと町中のどこかで見ただけなのかもしれないし」


「あ、そっか」


春香と夕は深厚な顔をやめ、ぱっといつもの明るい顔に戻る。

そして買い物かごを手に取り”じゃ、早く買い物終わらせようぜ”っと言って、歩き出した。


何事もなく買い物も無事終わり、駐輪場に向かっているとき、彼女が駐車場に向かっている姿が見えた。

彼女は誰かと一緒に青の軽自動車に乗り込む。

僕は彼女が乗り込む姿を確認すると、すぐに視線を春香と夕のほうに戻す。

そして自転車にまたがり、寮へと帰る。


「なー?可愛かっただろー?あの子ー」


「うんー!」


帰りはずっと彼女の話。

名前ぐらい聞いとけばよかった。

そんなことを思いながら自転車をこいでいたらいつの間にか寮の前にいた。


「…あれ…?あの車って…」


寮の駐車場には見たことのある青い軽自動車があった。

そして玄関のほうから誰かの話し声が聞こえる。

ちらっと玄関を覗き見る。

やっぱり。

さっきスーパーにいた可愛い子だ。


「あの子…どうしてここに…?」


僕は少し混乱した。

だけど勇気を奮って玄関へと向かう。

僕はこれからやばいことに首を突っ込む気がする。

こんにちはー。

ぐーやです。

新しい小説は男子目線で書いてみました!

相変わらずへたくそですいません。

今作も温かい目で見てください!!

お願いしますww

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