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大会当日
シラハさん達の協力を得て、闘技大会における対人戦のイロハを教わりながらみっちり練習を積むこと一週間。
大会当日を迎えたコソカナの街は大勢の人達で賑わっていた。
「すごい人だなぁ」
「宝来祭の時もすごい人出ですけど、それ以上ですよね」
「コソカナの闘技大会ってこんなに人気あるイベントだったのか」
会場に向かう途中、街の人出を眺めながら会話する俺と姫岸さん。
それに宝条が口を挟む。
「イーゴスの中でもデカイ方らしいからな。普段は他の街で活動してる奴らも大勢来てるみたいだし、優勝なんかしちゃったら一気に有名人だな」
誰が一番強いのか。
古代ローマ時代の剣闘から、相撲にボクシングに総合格闘技と。
人が戦い、競う様は人類にとって不変の娯楽なのだろう。
ゲーム世界の中であってもそれは同じだ。
日々の冒険とはまた違ったスリルを求めて、あるいは富と栄光を求め、その目撃者にならんと多くのPCが闘技大会という戦いの場に惹かれ集まってきていたのである。




