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甘え

「なぁ、イージスはどう思う?」

「う~ん悪くはないと思うけど……、実際入賞するのは大変だと思うよ。やっぱ腕に自信ある人たちが集まるわけだし」

「なんだよ~、萎えること言うなよ」

「いや別に萎えさそうってわけじゃないけど……現実的に考えた話ね」

「だからそれが萎えるんだって。つうかちょっと思ったんだけどさ、イージス お前最近たるんでんじゃねぇの?」

「へ?」

「あたしは正直どうでもいいことだけどさ。お前、姫にうちのギルドをイロモ界一のギルドにする!! とか言ってたんだろ?」

「うっ……」

「だったら闘技大会なんてまさにギルドの名前を売るチャンスじゃん。そこでビビッるってのはありなわけ?」


――たっ、たしかに……。


 あれほど熱く固く誓った、『ナナム』をイロモ界のトップギルドにするという誓い。

 それも日々彼女たちとの冒険をこなすなかで、俺はどこか現状に満足し忘れてしまっているのではないのだろうか。


 例えるならば、夏休み突入前には速攻で宿題を終わらせると心に誓っていながら、最終日に親に手伝って貰ってしまってる小学生のように。

 または、明日から勉強漬けで志望校に絶対受かるぞと布団の中で気合を入れた翌日にはゲームで遊んでしまってる駄目な受験生のように。


 俺は現状に甘えてしまっている!!

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