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条件がある

 姫岸さんやポム嬢の二人がどう思ってるかはともかく、俺としては別に人が好いだけでポーシル草を譲る気になったわけではない。

 昨日の取引の事を思えば、これ以上トミタロウとトラブルを起こすのは得策ではないと判断したからだった。


「それじゃあ気を取り直して薬草探しを再開しよう。じゃっ、俺達はこれで」


 ようやく見つけたポーシル草のことを諦めてトミタロウ達に別れを告げ、さっさと移動を始める俺達。

 このまま何事もなく彼らのもとを離れられればよかったのだが……。


「おい、お前らちょっと待て」


 何故かトミタロウのヤツが呼び止めてくる。


「なんだよ」


 不機嫌そうに宝条が反応すると、ワガママお坊ちゃまはポーシル草を手にとんでもない事を言い出した。


「少し考えたんだが、僕がゲットしたこのポーシル草。お前達がどうしてもっていうのなら譲ってやってもいいぞ」

「はぁ?」

「ただし条件がある。お前達が我がトミタロウ騎士団に入るというのならこのポーシル草を譲ってやろう」

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