壱話―④
伊織は、死神についていろいろと教えてくれた。
まず、死神にははっきりとした身分制度がある、ということ。
黒・青・赤・緑・白
見た目によって身分が分けられる。上が黒で下が白。この身分制度は、死神という存在が生まれた時にはすでにあったということ。
そして、パートナーのこと。
死神は基本、ツーマンセルで行動する。たいてい、パートナーは吸血鬼や狼人間などの人間ではない《ナニカ》だということ。それぞれの身分でパートナーの呼び方は異なる。
黒は≪人間≫
青は≪狼≫
赤は≪鷹≫
緑は≪蛇≫
白は≪うさぎ≫
そして、パートナーは≪人間≫を一定の期間続けると《ナニカ》から解放され、普通の人間になるということ。しかし、≪人間≫になるには下からの推薦制、もしくは、抽出制。
パートナーの役割、それは、死神を守ること。ただ、それ一点のみ。
次は、死神の仕事について。
これもまた、身分により決まっている。
黒は、人間のみを仕事の対象にする。
青は、大型動物。
赤は、中型動物。
緑は、小型動物。
白は・・・・・・というと、白は、汚い仕事だった。それは、《ナニカ》の処理。もしくは、パートナーとして抜擢するか。とにかく、過酷で命を落とすのも何人もいる。
そうそう、死神も寿命はある。
神、と通称についているが彼らは人間から進化した次世代人間であり、神ではない。ただ、鎌を持ち人間を襲い、魂を食べると言われ、人間からは『死神』として呼ばれるようになった、と。
後は、色の見分け方。それは、ほとんどが髪の色、瞳の色だった。だから、生まれながらにして兄弟ばらばらもありえるらしい。
今の死神は、黒崎、と呼ばれる男が纏めている。
黒の死神で死神界最高とまで謳われた、最高の死神だ。小さい緑色の目が特徴だという。
そんな事を、伊織は僕に語った。彼女の≪うさぎ≫となるべく、僕の教育は始まっているのだと実感する。しかし、何とも言えない心境だ。こんな幼い女の子に物事を教わるなんて考えたことがなかった。
ようやく、電車が到着した。
普通列車に乗客は僕たち二人以外いなかった。
茶色のシートに腰かけ、僕は弟について伊織に語った。
興味の目が僕に向けられる。
そして、僕は弟、白夜について語った。
一応、これは明日の分ですが早めに上げます。
ほとんどは、死神についての説明です。
これを読んだ友達から仕組みが分かりずらいと言われてしまい、早めに書いた次第です・・・・・・。
さて、最後に、読んでくれたみなさんありがとうございます。
そして、明日から春休みだっとどうでもいい情報を交えて・・・・・・終わりにします。