お仕事中の電話
僕さんはダメなものがいっぱいだ、そういうのを持ってる人だから理解した上で付き合っており、一緒にいるときはパニックや体調不良が出ないように気を付けなくてはいけないのだ、でも住んでる場所離れてるがゆえにそういうのができない時もあるのだ。
私は夜勤のある仕事をしており一段落ついた休憩時間にはラインきてたら返信するね、伝えて仕事をしている。ある日スマホを見ると鬼のような通知履歴折り返し連絡すると僕さんは泣きながら「私ちゃん?僕もうダメ、気分転換に散歩してたら酔っぱらいの大声の人に話しかけられてもうどうしたらいいか分からなくなって頭痛薬も無いし」と言う。
仕事中に電話でもこっちはかなり無理をしてるのにこんな心配になるようなことを、土曜日の22時は酔っぱらいが街に溢れる時間だし、僕さんの性質考えたらせめて気分転換のためなら静かなとこ散歩しないと、そもそも何故散歩を選んだの!っと色々なことを飲み込んで、「大丈夫?夜はそういう人が多いから、僕さんにはそういうの辛いよね」と否定せずに寄り添うのが大事、ここを間違えると大爆発の連鎖が起きこのあと仕事どころじゃなくなるのだ。
落ち着いたのを確認して「頭痛激しいんだよね、お薬買いにいける?」と現状の確認、今はどうでこれからどうするかの道筋をたてるのだ、覚えきれないのでスマホでメモをとってもらいながら道筋を決める。
「じゃあ、移動できそう?ゆっくり移動しようね、辛かったら休んだらいいからね」落ち着いたところで移動してもらう、その時僕さんは「何で僕ばっかこんな目に、いったい何をしたって言うんだよ」とぶつぶつ言い続けてるので物理的な解決策や思うこと等々は飲み込んで「大丈夫、私がいるからね」と言い続けるのだ
薬を買って一段落すると私の役目も終了『休憩できんかったな、夜食も仮眠も無し、頑張れるかな』と考えながら仕事に戻るのだ。
そして、緊急が無くても寂しかったと言って毎回電話は来るのだった