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2-3

ここに連れて来られて10日間がすぎた。

11日目の朝食後、いつもの運動がなかった。

その代わりに別の部屋、治療室のような部屋に連れて行かれた。


大型の頑丈な椅子に座らされた。

手足が動かせないように固定された。

男が4人がかりでロックしているので抵抗することができない。

抗うつもりもなかったけど。


医者らしき中年の男が右腕の血管に注射してきた。

特に強い痛みとかはない。

ただ不安はある。

いっさいの説明もないままなんの薬だかわからないものを注射されたことだ。


「これはね、まだ未完成なんだよ。

まず人体に対してどれくらいの影響があるか?

どれくらいの負荷がかかるか?

そこから始めなければならない」


「先生、まさか死ぬようなことは?」


「いや、それはないでしょう。

そこまでの強さはありません」


そうですかと少しホッとしているのがスーツ姿の男。

元厚生労働省のキャリア官僚だ。

表向きは退職して、独立行政法人を立ち上げて代表を務めている。

健康促進が目的の組織だ。

実態は厚生労働省が計画して極秘裏に進めている不老不死の研究機関の一部になる。


先生と呼ばれているでっぷりとした男は大学の研究室での主任教授。

外科医ではあるが臨床はあまり得意ではないし経験も少ない。

根っからの研究者体質の医師になる。

遺伝子操作からの不老不死というテーマとして研究している。

今は遺伝子のみにとらわれずにあらゆる角度から模索している。

これまでに死刑囚を使った人体実験を繰り返している。

いずれも失敗に終わっている。

失敗したデータを分析して、今回はまったく違うアプローチを試みている。

理論的にはいい線いくんじゃないかと意気込んでの実験が始まった。


時間が経つうちに目を開けてられなくなった。

それでも完全に眠ってしまったわけではない。

ウトウトした状態がずっと続いていた。

翌日、24時間後に採血されたことも夢の中での出来事のようだった。


ここからは定期的ということではないが新開発の薬品、あるいは経口薬などを体内に入れ続けることになった。

体への影響はある。

嘔吐、めまい、体が痺れるなど不快な症状のオンパレード。

まともでいられた時は1秒たりとてない。

ずっと不調だ。

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