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2-2

特に目隠しなどはなかった。

外が見えないようになってる。

ドライブは、感覚としては1時間ほどか?

埼玉、千葉、あるいは東京都の南側?


車から降ろされたのは地下駐車場。

その広さから大きな建物が上にあると想像できる。

ここがいったいどこで、なんの建物であるのかはまったくわからない。

刑務官に訊いても教えてくれない。

その刑務官たちはここまで。

ここから先はスーツ姿の男たちに連れられていくことになった。

なんだ、いったい何があるってんだ?


エレベーターに乗せられて6階で降ろされた。

廊下を歩くことになる。

オフィスビルという雰囲気ではない。

商業施設であるはずもない。

静かだ。

静かすぎて、人がいないのか?


いくつもある中の1室に入れられた。

室内には明らかに医療従事者とわかる男が3名いる。

それとこの部屋は医務室のように思える。


「では、これから身体測定を行います。

まず身長と体重からです」


身体測定?

こんな所にまで連れて来られて健康診断か?

いったいなんなんだ?

疑問には思うもののこんなところで文句を言っても仕方ないので大人しく従うことにした。

その後は心電図やら血液採取やらだ。

おいおい、本当に健康診断じゃないか。


一般的というか基本的な検査が終わった時間がちょうど昼。

病室のような部屋に移された。

4階にある独り部屋だ。

拘置所と比べて雲泥の差だ。

普通の病室で普通の食事だ。

トイレなどはユニットバスがついている。

基本的にはこの部屋から出ることはできない。

それでも死刑囚としては破格の待遇だ。

そう思っていた。


翌日にはMRIや内視鏡検査など。

なんだってこんな検査をしなけりゃならないんだ?

死刑囚の健康状態がそんなに心配なんだろうか?


3日目からは何もない。

ただ部屋に閉じ込められてるだけ。

朝は7時に起床。

7時半から朝食。

10時から運動で1時間。

12時から昼食。

何もなければ自由時間。

テレビもあるので自由に見ることができる。

夕食は5時半。

10時半の就寝時間までは何をしていても自由。

拘置所よりもはるかに良い生活ができる。

食事を選ぶことはできないが断然美味い。

そんな生活がしばらく続く。

続けば続くほど疑問も大きくなっていく。

なんのために?

死刑囚に対しての待遇ではない。

あり得ない。



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