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ほとんどの生徒は寮住まいだが、
王族、一部の貴族は家から通っていて、
私は邸宅から、学園に馬車で向かう。
貴族は全員魔法が使える、
私は闇属性なので、他の魔法はほとんど使えないが、
闇属性である事を誤魔化す為、水魔法を猛特訓した。
はっきり言って、スポ根。
両親も心配する程、猛烈な努力をした。
普通1時間の訓練する所を2時間、3時間と訓練した成果、
魔力量は普通の人の2倍近くになり、
闇魔法の適性がある事を誤魔化せそうだ。
クラスに入ると、入学式の為かリュミエール様の
姿はなかった。
その事に少し寂しい思いをしながらも、
これからずっと一緒なのだからと周りを見渡す。
すると、目の合った令嬢が挨拶にやってきた、
それが合図だったかのようにクラス中の生徒が挨拶に訪れ、
身分の低い方から挨拶をするのがマナーだけど、
こんな全員挨拶する程、私って人気あったのかしら?
と首をかしげながら、挨拶に応じる。
小説の世界では、傲慢な令嬢だったから、
取り入りたい一部の人だけが、
挨拶をしていたように感じたけど?
それから、魔法闘技場に移動する。
1学年だけなので、広い闘技場の半分程の生徒しかいず、
後の半分は保護者席となっていた。
校長の話が終わり、壇上にリュミエール様
の姿が現れる。
2年ぶりのリュミエール様!
成長期だからなのだろ、少し背が伸び、
肩幅はぐっと広くなっていた。
思わず、胸がどくんと跳ねる。
どうしよう!2年前は男の子として見てたのに、
今は一人の男性としてしか見れない!
恋をしないと決めたのだから、高鳴る胸を、
気のせい!と言い聞かせて、無理やり抑える。
そのままリュミエール様から目を離せずに
いるとリュミエール様と目が合ったような
気になった。
そのまま、微笑みを見せて、リュミエール様は前を向き、
新入生代表の挨拶を述べる。
2年前より低くなった声・・・
元々素敵だったけど、もっと素敵になっている。
こんなのヒロインじゃなくても、
女の子がほおっておく訳ないわ。
留学する前、私以外の女性とは
付き合わないと約束してくれた。
貴族間では、家同士の結婚が主流で愛人は珍しくない。
皇帝なら側室だって持てる。
まだ、私だけ愛してくれているかしら・・・・
どこか不安な気持ちを抱えながら、
リュミエール様から目を離せないでいた。




