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ダンスパーティは、学園の物とあって、
さほど神経を使う事もなく、
リュミエール様とダンスを踊り楽しんだ
お揃いの宝飾である事に、
周りからは『お似合いですわ』と言われたので、
効果は上々だと思われる。
ちなみに、私達がダンスを踊った後、
リュミエール様とエテルニタさんもダンスを
踊ったのだが、
エテルニタさんのダンスが下手すぎて、
リュミエール様がなんとか誤魔化しているようだった。
平民出身とは言え、
あれほどダンスが下手とは・・・・
本のストーリーではヒロインのはずなのに、
とても王妃は無理なのでは?
溜息をつきながら、2人のダンスを眺めていた。
その後、参加者の令嬢、子息と話しをして、
さすがに喉が渇いたと思って、ドリンクを手に取る。
そのまま人気のない奥まった場所へ移動し、
ごくごくと喉を潤していく。
まだ学生とあってソフトドリンクだが、
よく冷えたドリンクは気分をすっきりさせる。
そう思っていた時、視界がぐらりと歪んだ。
なに?
そのまま立っていられなくて、思わずしゃがみ込む。
私の異常を察したのか、メイドのエマがすぐに近くに来た。
「どうなされました?」
「どうやら毒みたい・・・」
意識が朦朧とする中、それだけを何とか言う。
「これを飲んで下さい」
エマが差し出した物を、何の迷いもなく飲む。
「お嬢様は水魔法が使えます、多少は中和できるはず」
「ええ」
差し出された物は、万能解毒剤だったのだろう、
何とか意識ははっきりしてきた。
「もう大丈夫よ」
「お嬢様が水魔法の使い手でなければ危ない所でした、
しかし、なぜこんな事に?」
「調査は専門家に任せましょう、王宮へ連絡をお願い」
エマは深く頭を下げ下がる。
まだ少し頭にふらつきは残るものの、
周りを混乱させる訳にはいかない。
エマの対処のおかげで、騒ぎにならずにすんだのだ、
無理矢理笑顔を作り、ダンスパーティの会場の中心に向かった。




