05,生きた屍
4日も遅れてホントにすみません!!
「やぁ!」
「おぉユメ!どうしたんだ?」
「ちょっと協力してほしいことがあってね。」
一体なんだ?忠告ではないんだな。
「前も言ったと思うんだけど、夢のカケラが著しく減っててここを守る魔力も無くなりつつある。」
つまり,,,
「ここに、バグ入ってきちゃうんですか!?」
「そういうことだ。」
それ、ヤバくないか,,,?
重苦しい沈黙が、ただただ辺りを支配した。
「しつもーん」
口火を切ったのは、杏菜だった。
「此処でしんだら、どーなるんですかぁ?」
「「「,,,,,,!」」」
誰も予期していなかった予想外すぎる質問に、空気が濁る。重苦しくなる。
そりゃ、あんな化け物に手を出そうってんなら、死は隣にあって当然だ。
「まぁ、そんな世界の終わりみたいな顔しないでよ。安心して。"肉体は"死なないから。」
少し濁った空気が薄くなって、呼吸がまともにできるようになる。
,,,いや、できるように一時だけだった。
衝撃的な言葉に驚きを禁じ得ない。
「だが、精神は死ぬよ。夢の世界は、言い換えれば肉体はスリープし、精神が活動している時間だからね。まぁ、生きた屍といったところかな。」
皆ぽかんとしてるなか,,,
「シカバネってなんだ?」
ズコッ!明のアホさ加減に呆れている場合じゃないのに。
「じゃ、用件は伝えたからね」
役目は終わったと言わんばかりに、空気に溶けていった。
明に意味を耳打ちしてその場をあとにした。
◆そういえば、この前明が気になるニュースがあるっていってたな。
「おーい。明。気になるニュースってなんだ?」
「あぁー!そーだった!言わねぇと!ありがとな奈月!」
◆ 「前言おうとしたニュース発表するぜ!」
いや、発表っていわねぇだろ。
「最近噂の通り魔だ。たまたま防犯カメラに写った犯人がいた。名前はトウカ。」
一斉に十香の方を皆が見る。
「違う。十香じゃなくて、透明に華でトウカだ。で、犯人が萌花に似てたよーな気がしたんだよ!」
えぇーと、透華が萌花ってことか?
「俺さ、試しに手で潰そうとしてみたんだ。夢のカケラ。」
まじかよと、どよめきがおこる。
「ユメは簡単に潰せるっていってたけど、かなり固い。刃物はいれないといけないと思う!」
なるほど。潰せるってことは刃物を持っているかもしれないから、通り魔として名高い萌花が犯人かもってことな。
更に深読みすると、確たるものにするためにわざとカメラに写った可能性あるな。
「私は十香ちゃんも怪しいと思うよぉ~。」
安心しきっていた十香が名指しされ、ビクッとなる。
「理由はねぇ~,,,」
視界が霞む。
忘れてた!行動時間が短くなってるんだ,,,!
理由は明日にお預けだな。
そんなことを考えているうちに、今宵は明けた。
第5話を最後まで読んでくださりありがとうございます!
こんなに投稿おくれちゃうとは,,,申し訳ございません!!
頻度はゆっくりですがこれからも読んでくれると嬉しいです!
<★次回予告★>
明かされる犯人