きーんと冷たい二月に降った雪の朝
掲載日:2024/03/04
きーんと冷たい二月に降った雪の朝
水仙が太い筆のような蕾を膨らませ
今にも春の色を大地に描こうとしていた時
サラサラと粉雪が降り積もり
瞬く間に冬景色
ちくちくと肌に刺さる冷たさに
川縁の猫柳の銀白色の雪の花が
寒さの中でほっこりと温かそう
空はしーんと音を無くし
ひらひら舞う雪の花弁の行くへを追っている
早く、早くと待ち侘びる
胸に期待と喜びを
いっぱいに膨らませて
薄く積もった雪の上に足跡をつける小鳥たち
爪楊枝のように細い足を蹴って春を迎えに飛び立つ
朝食にみかんの皮を剥く
キーンと冷たい朝が緩んでいく
部屋に満ちる南の香り
春はもうそこまで来ている




