表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/143

閉話 年始に福袋を確認する

新年あけましておめでとうございます!

新年初投稿は閉話からスタートします!

このあと4件本編を投稿予定です♡

「ふぅ~疲れた。」と思わず声を上げたのはシンジュである。


まだ数回しか確認していないエステサロンスキルが何故か勝手にレベルがアップし、それの確認にするためにエメが寝た後に徹夜でスキルチェックをしていた。


レベルアップの内容は何と年始に限り福袋販売が可能と書いてあったのだ。


さらにスキル責任者や知らない人からお歳暮が届いており、醤油や味噌といった調味料や、コーヒー、ジュースに菓子類やゼリーが大量に送られてきていた。

どんなシステムで送られてきたのか分からないが某有名な宅配会社のマークがある箱が受付に大量に重なっていた。

怖い···と思ったが調べてみるしか無い。


まずはお歳暮を1つ1つ確認すると、宛名はシンジュになっていたが、送り主は不明で誰が送って来たのか分からなかった。

ただスキル責任者から送られてきたお歳暮の中に手紙が入っていた。

「こちらに届いたお歳暮は前世貴方が働いていたサロンに届いたお歳暮と一緒です。サロン内で食べるのもよし、外で食べるのもよしです。」と書かれていた。


確かに前世で働いていたサロンは、何故か他に事務所があるにも関わらず本社として登録されていた。

そのため関係各所から沢山のお歳暮、お中元が届いた。


それらを社長は持ち帰ること無くスタッフに全て配ってくれた。毎年夏と冬は大量に調味料やお菓子をもらって帰ってきてた。

たまに高級ホテルのスープやコーヒーは嬉しかったのを覚えてる。


まさか、それと同じことが私のスキルでも起きるなんて思わなかった。

きっと前世働いていたサロンと全く作りが同じだから、お歳暮やお中元も同じように送られてくるのではないかと思った。


まあこれらの食材は後1年ほど持つようだし、まずは異世界で似た調味料を探してそれでも見つからなかったら拝借しよう。それまでサロンで眠られておくことにした。

下手に世間に出して騒がれたくない···静かにエメとくらいしたい。



次に福袋の件である。

異世界と同じ、日本でも年末年始なのかな?と思った。

この世界今日は、日本で言うと1月1日年始に当たる。ただ特にイベントごと等はない。

祖国では王族が年始に国民に向けて挨拶をするイベントがあったが、毎年「自分たちの国は平和で優れている。私達王族のおかげだ。敬え」的な挨拶でつまらなかった。

そもそも王族のおかげで平和じゃないから···私のおかげですよ?と今ならツッコみたい。

その当時の私は「王族すごい!」って思ってたからな〜おバカちゃんだった。

本当に前世の記憶が戻ってよかった。

それよりも福袋の内容をチェックすると、化粧品福袋だった。


えーっと何々、、、うん?、、、わぉ!!!

金貨5枚で金貨20枚相当の化粧品や衣類が入っている福袋を限定5袋販売可と書いてあった。

中身が何か分からないが欲しい。

サロンで売っている塗るだけで痩せるクリームとかが入っていたら最高じゃない?


それにスタッフ購入可って書いてある。

まだエステサロンをオープンしていないし、これは全て私が買おう!5箱なら金貨25枚分 日本円で25万円分だね···

うん、でもよく考えてみるとそもそも金貨5枚って5万円だからね。

ブランドの福袋くらい高いじゃん。

やっぱりちょっと躊躇する。そんなに高い福袋を買っても、もしゴミだったら···前世みたいに口コミとか過去の福袋の内容とか見えないから不安だな、、、それに衣類ってなんだろう?


麻の服とかいらない···買うか迷う···

今はただの平民なのにこんなに贅沢してもいいのかな?

まあ、また魔物を狩りにいけばいいか!!!

うん、ポチッと購入します!!!


はい、お金をレジに支払ったらびっくり!荷物が受付に突然登場した。『アハハハ』もう笑えてくる。どんなシステム?


皆も気になる福袋の中身はもちろんサロンで販売している化粧品類も入っていたが下着類に布(生地)、インナー、マフラーや手袋、パジャマが入っていた。

インナー、マフラー、手袋は某有名なアパレルブランドの物のようだ。タグなどはすべて取り外されているが『超極暖』っていうシールが···取り忘れかな?うん、見なかったことにしよう。

パジャマも有名なところだと思う。モコモコのパジャマが可愛い。この世界じゃ絶対にありえない丈の短さと、モコモコの生地は見たこと無い。

それに下着もノンワイヤーとワイヤー2種類も入ってる。何故かわからないが私の身体にフィットする···相変わらず怖い。


この世界の下着は役に立たない。特に胸はさらしで巻くだけだから胸のサイズなんて測ったことがない。

とりあえず私の胸のサイズは···うん、こんな感じか、知りたくなかった。


最後に生地はどれもこれもこの世界で見たことがない上質な物だ。


私の予想だと服の中に着るものや、マフラーや手袋といった小物は前世のものを使っても派手じゃないため見られても心配ないが、洋服はこの世界と合わないから入っていないのかな?

生地は送るからそれを使って洋服を作りなさいってことだよね。


うん、有り難くもらおう。

この福袋は来年も売るのはやめておこう。私の地位が上がらなければ面倒くさいことになりそうだ。

もう王族とか国に囲われたくない。せめて力をつけてから販売しよう。



その後全てチェックすると、何故かエメでも着る事ができるパジャマや下着類、獣人でも着れるインナーが入っていた。

ツッコみたいことは多々あったが無理やり自分を納得させてスキルチェックを終了し、眠るのだった。

読んでくださりありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ