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9.目を開いてくれた

いいね!ブックマークをたくさんありがとうございます!!

連休の方、お仕事の皆さん 隙間時間に読んでくださりありがとうございます!

?視点


「ぅうん、、、」身体がイタイ・・・


今日はついに里から追い出された。

どんなに頑張っても竜になれなかった。

体の一部だけに鱗が、、、その鱗も色んな色が混ざり合っていて汚い。

自分でもそう思った。




僕は出来損ないの嫌われ者。

名前はない。

里のみんなから嫌われていたから仕方がない。


皆名前があるからいいな。僕も1度でいいから呼ばれたい。


初めは何で嫌われてるのか分からなくて、好かれようと頑張ったけど諦めた。

今回追い出された理由は、竜人国の王族が里に訪問するかららしい。

僕が住んでいた里の者は竜人族の王族の護衛や、影を守る仕事をメインにしているって言ってた。


国の精鋭部隊って聞いたよ?それって美味しいのかな〜


だから出来損ないが居ると、何かあったときに里のせいにされて処罰されるって。

だから僕は追い出された。


でも僕も里のために貢献したよ?

隣のおじさんが竜になれないなら

「鱗をくれ」って言ってきて痛かったけど僕はあげた。

それがとても高値で売れたって騒いでた。

ほら僕この里に貢献してるでしょ?



なんで僕は貢献したのに捨てられなきゃいけないの?



気が付いたら大人たちに縛られてた。イタイ・・・

紐を外したくて後ろで縛られた手を何度も引っ張るけど力が足りない。うぅ〜外れろ。


ガチャガチャ

ギシギシ


無理だった。外れなかった、血の匂いがする。

僕の手首が擦れて傷ついたのかな。


あぁ〜手を縛られたまま追い出された。



里は崖にあり、僕は飛べないし、足をすべらせて崖から落ちてしまった。

崖の下が川で良かったけど、僕には体力も紐を外せる力がもうなかった。


あーもう僕は死んでしまうのかな。寒い ブルブル

ゴホッゴボッ苦しい、、、


誰かに必要とされたかった。

必要としてくれるなら鱗もあげるよ?

痛いけど我慢できる。



『ねーお願いだよ。誰か助けて。』



そう強く願い苦しくなって目を閉じた。




あれ、、、身体が動く?

僕は生きてる??

温かい気がする。何も見えないけどポカポカする。


僕の願いは通じたのかな?


身体はものすごく痛いけど、

恐る恐る目を開いてみると青い部屋??


ここはどこ?死後の世界?誰もいない。

やっぱり僕は1人なのかもしれない。





ルナタシア視点


食べ物探しは御手の物!(笑)


今日はイチジクとポポー、さらにアケビがあった。

山葡萄も!

ちょっと探しただけでこんなにフルーツがあるなんて、、、宝の山じゃない???


鑑定魔法を使えるようになったから、

食べ物が見つけやすい!!!


『鑑定魔法さんありがとう』


でもポポーがあるなんてびっくり!

前世では1回だけ食べたのを覚えてる。

カスタードのような濃厚な味だったような。


これだけあれば大丈夫かな。

起きてるかもしれないから急いで戻らないと。


ハァハァ・・・疲れた。飛ぶ方が楽ちん。


呼吸を整えてからドアをノックして


コンコンコン 


ゴツンッ ガサゴソ


中で何か気配?起きたのかな?


「失礼します。怖がらなくて大丈夫だよ。起きたかな?」


起きてね!でも驚かせてしまったかな?


震えて端っこにいる男の子に声掛けしてみる。


反応がない。喋れないのかな??



「その場で大丈夫だから私の言葉は分かるかな?」


うん。


頭を縦に振って頷いてくれてよかった。

今の状況をこの子に説明してあげないと。



「君は川のそばに打ち上げられていて、身体が冷たく弱っていたからここに連れてきたの。

だから怖がらないでね?

寒くない?身体はどうかな? 

頷いてくれてありがとう。

もしなにか異変があったら教えてね。

寒いとか簡単なことでも伝えてくれたら嬉しいな。


次は私の名前はルナタシアっていうの。16歳!よろしくね!

そして今この場所は私の結界魔法で作った仮の家だよ。結界で作った家だから安心安全だからね。


あと君に謝らなければいけないことがあるの。


私は鑑定魔法が使えるから、貴方のことを調べてしまったの。

名前がないことや竜の里から追い出されたことなど・・・大丈夫だから怯えないで。もし良ければ私と一緒に暮らさない?私も1人なんだよね!これからドワーフ共和国に行こうと思っているの。私の魔法で行くから安心して。君にはご飯いっぱい食べさせあげれるように頑張るからどうかな?

お手伝いとかしてくれたらお小遣いも出すよ?


急すぎてわからないよね。


とりあえずご飯を見つけてきたから食べよう!!

フルーツしかないけれど食べてね!

ここにあるものは全部食べて大丈夫だからね。


私がいると緊張しちゃうよね?

隣にも結界の家を作ってるからそこにいるね。ご飯を食べたぐらいにまた来るから考えておいて。」




ドアをバタンッと閉める。



うわ〜思わず一緒に暮らそうとか言ってしまった、、、

とりあえず彼には時間が必要だと思う。少し様子を見よう!


次回は明日投稿予定です!

竜人族 王太子視点を載せます!!


読んでくださりありがとうございました!

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