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契約魔法

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「俺は生まれて初めて契約魔法を結んだぞ。ギルドマスターですら使ったことねぇ。」とギルドマスターはシンジュに愚痴を吐いた。


そりゃ誰だって契約魔法なんて使いたくないよと思った。

ただ今回はあまりに特殊なため契約魔法を結ばなければ不安だった。口約束だけだどいくらギルドマスターというしっかりした身分であっても信じられなかった。

それに祖国と違って契約魔法の用紙さえ入手できればどこでも使用できる事を事前にフェルから聞いてたため試してみたかった。

実際にギルドマスターに用意してもらった書類に記入するだけで終わった···祖国だとわざわざ神殿で結ばないといけなかったのに何の違いだろう??

1度王宮で見たことがあったけれど、神殿関係者がブツブツと長ったらしい呪文を唱えると地面に文字が現れてた。読めなかったけれどその文字が契約魔法を結んだ者の身体の中に吸収されてると契約完了だったはず···

あれってなんだろう···魔法の発展が遅れてたのか、それとも神殿関係者に利になる魔法だったのかな···

後で調べてみようっと!!!



「おい、お前本当に人の話を聞かないな?」



1人の世界に入ってました···

「はいはい。ありがとうございます。」


「ハァ〜お前は本当に俺を怒らせるの得意だな?まあいい。とりあえずお前らについて誰かに話せば俺は死ぬで合ってるよな?」


「そうだよ。だから今後私達のことを他人に話すことは不可能だよ。私達のことで拷問されても話すことは不可!ただしその代わりではないけれどギルドマスターの願いを極力聞いてあげるよ。」


「分かったよ。別にお前らのことを他の人に言うつもりはないし、俺が見てないと危なっかしいからな。俺が2人の保護者になってやるよ?ありがたく思え!パパとでも呼んでくれ。」


いや、パパって···昔いた近所のお節介なおじさんにしか見えない···気を付けて帰れ、今日の給食なんだった?忘れ物はないか?、カート短いなとか、今やったら不審者として通報されちゃうようなおじさん···

でもここはギルドマスターに素直従っておこう。

「じゃあパパギルドマスターに私のことを教えてあげる。」



まず私はセロピリアル国で結界師として働いてました。

その後王太子殿下に婚約破棄をされたので、急ぎ国から逃げてドワーフ共和国に来ました。以上です。


「······お前ふざけてんのか?それだけじゃねぇだろ。詳しい内容を話せ。」


ッチこれでいいと思ったけどだめだったか···

「舌打ちしてねぇで話せ。結界師は何人いたんだ?」

「私だけですよ?」

「嘘を付くな。お前が筆頭で何人かいたろ?」

「そう思っていればいいと思いますよ。」

「···お前まじで1人でやってたのか?」

「さあどうでしょう。言っても信じないだろうしパパギルドマスターの判断に任せます。」

「ッチじゃあ、何歳からやってた?」

「物心つく頃にはやってましたよー?」

という尋問形式の質問が何度か繰り返された。


そういやギルドマスターって今日仕事休みなのかな?ずっと家にいる···「仕事は大丈夫ですか?」と聞いてみた。


すると「仕事は休みにしたから大丈夫だ。緊急な場合は連絡が来るぞ?それよりもお前の話だよ。何で婚約破棄されたんだ?」


うわぁ、ここで話を変えようと思ったのに駄目だったか···いくら契約魔法で他人に話せなくなったとしても、この尋問形質辛い···もう2時間以上時間が経っていて、そろそろおしりが限界!

「うーん、よくある婚約破棄だと思いますよ?私がいじめをしていたとかなんとか···それに今より私は痩せていて気持ち悪かったですからね。」

「そうか。」と何かを考え込んだギルドマスター、、、そんなに考えても何も思い浮かばないでしょう?と思った。まだ尋問続くのかな?ここで止めたら後々面倒くさそうだったので黙って待った。



「今日はお前の件はこれくらいでいい。また明日聞くからな。小僧はどうする?」


ふぅ~~~やっと開放される。粗末な椅子に座ってたからおしりが痛い。まだ祖国のほうがマシ···ヤスリを掛けてない木製の椅子だから服を着ているけれどザラザラして痛い···絶対に引っかかってる···

「そうですね。バレないように力の使い方をドワーフ共和国で練習しようと思います。もしバレても対策ができれば逃げることも出来ますからね。」

せっかくエメが望んだ竜になれたのならシンジュは全力でサポートをしようと思った。



「分かった。俺も協力するから何か必要なものがあったら手配するぞ?」


意味がわからない。なんで?と思っていると

「お前の言いたいことは何となく分かるぞ。お前達だと危険だろ?」と言われたシンジュは別に監視されても問題ないと思ったため、「わかりました。」と軽い返事をした。



その後やっぱりスカート部分が引っかかっており慎重に外そうと思ったが、急に大きな声で泣き叫ぶエメに驚いてビリビリと大きな穴が開いた···針と糸もないため直すことが泣きず、さらにエメも泣き続けているためビリビリのスカートのままエメの子育てに瞬殺されるのだった。


早く服がほしい!!!!!!

次回は12月9日になります!

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