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エメの進化

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唖然としていたシンジュの様子に「おい?なにがあった?」とギルドマスターが駆け寄りグワングワンと揺さぶった。


物凄く揺らされたシンジュは気持ち悪くなったことで気を取り直した。

吐きそうになりながらも「エメ君が虹色竜っていう種類の竜になったみたい。」と伝えた後、うぇーーと胃酸が喉まで上がってきたが何とか飲み込んだ。


すると「やっぱりか···どうすればいい、俺には無理だぞ···」とぶつぶつと呟き始めた。



5分ほどすると気持ち悪さが治まったシンジュはギルドマスターの様子が気になった。

急に顔が真っ青になった。もともとやばい人だと思ったけれど、、、本当に心配になるくらい未だにブツブツと喋ってる。病気かな??と思ったがシンジュはそれよりもエメのことだった。



「エメ君痛いところはないかな?今から鑑定魔法を共有するよ?」

「ガウガウ?ガウガウガウガウ?」と未だに竜のままで喋りつづている。


何言っているのか全く分からない···でも驚いた表情をしたから意思疎通は出来るのかな?


「エメ君まずね、自分の元の姿を思い出せる?言葉が通じないから元に戻ってくれると嬉しいな。」

もしかしたら念話が使えるかもしれないが意思疎通をしなければ先に進めない。

しかしエメはまだ自分の力が分からないようで「ガウガウガウ」と困った顔をして言った。


「難しいかな?例えば変化魔法で小さくなるイメージはどうかな?」


「ガウ?」


「自分の小さい時の姿を思い浮かべてみるといいよ!」


「ガウガウ」


エメは「ガウウウウウウ·····」と難しい顔をしながら唸ると人化したが1.2歳くらいまで若返ってしまった。

「ちんちゃあ、」


「うん。より赤ちゃんになったね。そのままでいいよ。自分の力の使い方に慣れたら元の姿に戻るはずだよ。今はその姿で我慢して?」

これ以上赤ちゃんになったら可愛いけれど困る···意思疎通できるこの年齢でいて欲しい。


「ゃ、あ。ペッ」


へ?ツバ?

エメが怒りながらつばを吐いた···年齢に身体が引っ張られてるのかな?!

「その姿可愛いよ!ね?ギルドマスター?」


「あぁ、、、かわいい。物凄くかわいいぞ。」


「ぇえええええーーーーーーーん」と大声で泣き出したエメは竜になった影響なのか鳴き声が凄い···頭にキンキン響く。

「こここぞう泣き止め」と耳が良い獣人のギルドマスターは耳を抑えて苦しそうだ。

「エメ君泣き止もうか?昨日の甘い食べ物は泣く子にはあげないよ?」

というとパッと泣き止み「だぁーー」とプンスカ怒り出した。


「じゃあ泣き止もうか?」

うんと返事をしたエメは危なさそうに身体を左右に振りながら走ってくると「だっにょ」と言って抱っこを迫った。


シンジュとギルドマスターはああ赤ちゃん返り?と唖然として、抱っこをしてあげるとニコニコしながら「ぺんぺんちゅいた」と言ったのでキッチンに連れて行きご飯を食べさせた。


いつも通り1人で食べようとしたのだが、上手く食べられないようで全て床に落ちてしまった。それに対して怒って泣き出しそうだったので手で食べさせた。


その後満腹になって落ち着いたエメは椅子の上で寝かけたので、急ぎリビングにあるソファーへギルドマスターが運んだ。

2人はハアーとため息を付くと今後どうするか話し合った。

「これはどうしましょう?」

「知るか!!!こっちは幻の虹色竜を朝から見て息が止まったぞ。」

「そんなにやばいの?」

「やばいもんじゃねぇよ。伝説だぞ?この世界を作った者がそもそも虹色竜と言われてる。」

「は??」

「他の世界から移ってきた竜達によってこの世界が作られて世界が発展したというおとぎ話がある。人間以外の種族は信じているぞ。伝説の虹色竜はもういないが子孫がいるからな。」

「子孫?そしたらエメも?」

「んーーわかんねぇが子孫は竜人国の王族たちだぞ。あいつらはどこかしらに虹色の鱗を持ってる。まあこいつの場合は、虹色だけど他と違うぞ?全体がみどりがかってるしな、、」

「良く分からないけど、どうすればいいの?」

「とりあえず自分の力を把握しないとな。それに使えなければいけない。あとな問題は竜人族だ。」

「殺される可能性がある?」

「あぁ、バレたら監禁か殺されるぞ。あとは洗脳されて良いように使われるかだな。虹色竜の生態がわからん。」

「ちなみにギルドマスターは私達の味方ですか?」

「あ?味方ではないが敵にはならんな。敵対して良いことないだろ?」

「ふーん、じゃあ私達の味方になってほしい。そしたらギルドマスターの健康不調を治してあげる。」

「あ?何で俺が健康不調?万全だぞ。」

「鑑定魔法で全て見たよ。1つ1つ教えてあげようか??ギルド員全員の前でフフフフフフ」と悪い笑みを浮かべた。

ッチ「分かったよ。味方になるよ。仕方ねぇな。」

「じゃあ今すぐ契約魔法の用紙を準備して。」

ッチ仕方ねぇなと言ったギルドマスターは迷いもせずにすぐに教会で契約魔法の用紙を準備した。

次回は明日12月7日になります!

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