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エメの1日と独り言(閉話)

グギューーー身体を伸ばすところから僕の朝が始まる。

そして『僕おはよう。今日も1日シンジュ様に捨てられないように頑張るぞぉ』と自分に声をかけるよ。

ギュルギュルギュル〜とお腹空いた。あれ?今日はもうお昼?そりゃお腹空くよね。寝すぎて朝の分を食べそこねちゃった。

僕はシンジュ様と暮らすようになってぐっすり眠れるようになった。毎日大体10時間くらい寝てる。すごいでしょ?

そのあと自分で起きるように頑張ってるけど、2.3回に1回はシンジュ様に起こしてもらうんだ。


今までは誰かに蹴られる前に起きてたけど、今は優しくていい匂いのするシンジュ様に起こしてほしくて寝たフリをしてる。

「エメ君!起きて!!」

「エメ君のために美味しいご飯を作ったよ?起きて!」

「エメ君、今日は一緒にお出かけするから早く起きて!」ってあの手この手で声をかけてくれる。

これが僕の朝1番の楽しみ!!シンジュ様の声って本当に幸せになるよね!


このあと顔を洗うよ。前は洗い方が分からなくて泣いちゃったけど今は得意だよ。でもたまに口にヨダレが付いてるみたい。何で寝てる時がヨダレが出るのかな?って何回か考えたことがあるけど分からなかった。


ここまでが終わると僕が大好きなご飯の時間!!!

シンジュ様の作り料理はどれもすご~く美味しい。

不味い料理が1つもないなんて凄いよね!僕は今までご飯は生きるために食べてたから、不味いって何なのかよく分からなかった。ジャリジャリしたり、変な匂いがしても特に何も思わなかった。だってそれが当たり前だったから···でもシンジュ様の作った料理を食べてから『美味しい』って言葉を知った。

僕が今まで食べていた物はゴミだったのかな?って思うくらい別物だった。ちなみに1番好きな料理はパンケーキ!!これはシンジュ様と何度も何度も繰り返し作った思い出の料理の1つで、僕とシンジュ様の愛がいっぱい詰まった料理だよ!

今日はご飯何かな?ぎゅるるるるる〜とお腹が空いた。


ご飯が食べ終わると健康診断だよ。シンジュ様が毎日鑑定魔法で僕のことを調べてくれるの!

僕のことが全部見られてるみたいで恥ずかしいけど嬉しい。

僕もいつかシンジュ様の全部を見てみたいな。


それからは市場に行ったり、散策したりする。けれど最近は竜化の練習をするためにギルドマスターと2人になることが多い。

僕はシンジュ様に教えてらいたいのに「種族が違うから教えられない。」って言われてショックだった。

僕もシンジュ様と同じ人間だったらずーっと一緒に過ごせるのに···

「おい集中してるのか?!」

「早く竜化出来ないと置いて行かれるぞ?」

「お前は守られるだけでいいのか?」

とギルドマスターからは言われるけれど本当に竜化って難しい。自分の好きなタイミングで大きくなれない。それに大きい竜になることが出来ないからシンジュ様を乗せれない。

だなら竜化しても意味ない。シンジュ様が乗ってくれるなら竜化頑張るのにな···

あと普通は念話も使えるみたいだけど、僕が喋ると『ガウガウガウ』しか聞こえないみたい。どうしたら使えるのかな?

今日も頑張らないと!!頑張れば時間なんてあっという間に過ぎてすぐシンジュ様に会える。



それからあっという間に夕食の時間!

夕食は毎日お手伝いしてるよ。今日は何を切るかな??

僕シミシミネギはもう嫌だ。美味しいけどあれは悪いやつだよね。僕を泣かせていいのはシンジュ様だけなのに···今度ギルドマスターにイタズラしてみよう。


このあとは大体お風呂に入って寝ちゃう!!これが僕の1日だよ!!前は1日が長かったけど今は時間が進むのが早い。そのせいでシンジュ様ともっともっといっぱい話したいのに時間がなくて困っちゃう。たくさん話したいのに!


コンコンコン

あれ?誰かやってきたみたい。あ!!!シンジュ様だ!!


「エメ君!おはよう!なにやっているの??今日は勤労感謝の日だから、ギルドマスターを労おうって言ったよね?」


あ!忘れてた···

ブラック企業で働いていたギルドマスターをゆっくりさせてあげる日って言ってた!!僕は昨日作った『肩叩き券』をあげるんだ!!!

肩叩きって言葉を知らなかったけど、シンジュ様に昨日教えてもらって実際にやってもらったら気持ちよかった。僕まだ子どもなのに肩が凝っているみたい!シンジュ様が「おじいちゃん」って笑ってたけれど、その後成長痛が原因かもしれないねって言ってた。身長は伸びてほしいけど成長痛はいらないよね?世の中の大人の人達は皆で成長痛を通り抜けてすごい!


「エメ君!!!お〜い」


もうそろそろシンジュ様のところに行かないと心配されちゃう!!!また今度1日の振り返りをしよっと!!!



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