5.逃げようっと!
「殿下 大変申し訳ありませんでした。
無理やり婚約者になってしまい、
殿下の大切な大切な5年間を無駄に過ごさせてしまいました。
私は普段別宅に住んでいるのですが
勉学は独学のため、どうしても学園の授業だけでは、
王妃として必要なダンスや学力が不足してしまい、恥をかかせて申し訳ありません。
スキルもクソスキルのようで、こんな使えない婚約者は殿下の目の前から消えさせていただきます。
国外へ追放してください。
そして初めて話す妹のラビュル様と弟テリアリア様?であっていますでしょうか?
長女に生まれてしまい申し訳ありませんでした。
消えさせていただきますので、ご安心ください。
では殿下今までありがとうございました。
さようなら。」
ここで逃げよう!
うん、幸い転移魔法が使えるから、まずは別宅へ転移してそこから逃げるしかないよね、、、
よし自分頑張れ!!走れ!!!
前世の私は働き詰めの社畜生活、今世は楽しむぞ!
ペンも持てないような生粋貴族と違うんだから走れるぞ!
シーン・・・
はじめは驚きのあまり静かだったが次第に・・・
え?あの人令嬢よね?ヒソヒソ 足速くない?ヒソヒソ
兄弟でしゃべったことないって?
別宅に住んでるって?
ラビュル様は虐められてるって、、、
どういうこと・・・・ヒソヒソヒソヒソ
唖然としていた王太子殿下だったが、
「おい、待て!誰が勝手に出ていくことを許可した?近衛騎士捕まえろ!」
うわあ、、、後ろのほうで煩いけど、逃げるが勝ちよ。
ここまでくれば行ける!!!
『私の部屋へ転移』
読んでくださった皆さんありがとうございます!