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やっと調理が始まった。

いいね、ブックマークありがとうございます!

11月もよろしくお願いいたします!(*^^*)

全員が手を洗うのに1時間以上過ぎました。

疲れ気味のシンジュではあるが、料理を教えないとキッチンから出れないような雰囲気のため面倒くさいことは早めに片付けることにした。



「全員手が清潔になったので料理を始めます!!」と掛け声をかけ説明をし始めた。



「まず芋を1人3個ずつよ〜く洗ってください。これも土が付いているのは駄目です!手と一緒で黒いのは禁止です。」



それを聞き3人とも水でよく洗い始めた。ゴシゴシッとタワシで汚れを落していたので先に進めそうでよかったとシンジュは一安心する。



全員が出来たら次の作業の指示を出す。

「次に皮を剥いてください。」

エメの芋はシンジュが皮を剥く。1つの大きさがりんごぐらいあり、思ったよりも時間がかかったが凸凹がなく剥きやすかった。

周りの様子を確認すると、芽の処理が甘かった···この世界は芽を食べても食中毒にならないの??と思ったが、そんなわけがない。「料理長、じゃがいもの芽、緑色のところ分かりますか?これは取り除いてください。」


「いつも取り除かないぞ?」


は?体調崩さないの??


「体調悪い人出ませんでした?」


「うーん、ドワーフは分からんが、食べすぎてお腹壊した獣人は何人かいるな〜関係あるのか?」


「その部分を取らないと体調が悪くなります。獣人だから良かったですが、人間は死にます。奥さん大丈夫ですか?」


「へ?なんでだ??」


「奥さんの身体は今妊娠中ですよ!通常の状態と違うから芽なんて食べたら何があるか分からないですよ?」


「かあちゃんのところに行ってくる。」


シュタッ視界から突如料理長が消えた。ハァ〜疲れる。



それからすぐに料理長は戻ってきて、奥さんを病院に連れて行くとかなんだかんだ騒ぎ始めたと思ったら奥さんが飛び込んできて·····気付いたら弟子も騒ぎ出し···ポツンとシンジュとエメは取り残された。


ハァ〜2人で盛大なため息を付き、皮を剥いてしまったじゃがいもの調理を始めた。

「エメ君、左は猫の手ね。そうそう、ゆっくり切るよ」と2人で細切りにし、勝手に鍋を使って大量のフライドポテトを揚げた。


油は揚げる前にしっかりシンジュが鑑定した。もちろん鍋も物凄く良く洗った。なぜか?油は食用だったが、鍋はトイレ並みに汚い鍋と鑑定に出たからだ。思わずその鑑定内容を見てブルブルと震えた。


パチパチジュワジュワとじゃがいもの揚がるいい匂いがする。菜箸がないためフォークで時折混ぜながら焼色を確認する。



エメは必死な形相で鍋を見つめていた。

自分で初めて作った料理···物凄く楽しかった。

里にいた時は食べれない日の方が多かった。そんな時は土を食べようとして何度か吐いたことがある。だが今はそんな心配をしなくて良い···そしてなにより美味しい食べ物が食べられる。そして自分で作るなんて、『最高すぎる!!!』と嬉しさいっぱいで鍋を見つめるのだった。



揚げ上がったフライドポテトをフォークで取り出し油を切った。油を切るキッチンペーパーや網がなかったが、粉ふるいで油を切った。

ちゃんと粉ふるいも鑑定にかけたところ100年未使用と書いてあった···もちろん洗いました。

油を切ったフライドポテトからは熱々の湯気と香ばしい香りが広がった。

思わずお腹が『ぎゅるる』と2人してなった。

我慢ができなくなり揚がったフライドポテトに塩を振ふり、1つ食べてみると「アッチ、うっまーーーー!!!」と思わず声が出た。

隣でエメも「おいちぃ!!!」と声が出た。そこから無言で揚がった物を食べた···永遠と食べれそうな美味しさに頬が何度も緩む。まだまだ大量のじゃがいもがあり、順々に揚げていく。

久しぶりに満たされて幸せになる〜!!





「君たち僕達にもくれないかな?」


へ?思わず振り向くとキッチンの入り口に獣人さん?


「私達朝から何も食べて無くて死にそうなんです。鉱山都市はどこも休みですし、、、君達は朝からずっと食堂にいましたよね?1度私達も食堂に来たのですが、あの不気味な様子に部屋に戻りました。昼も食べる時間がなくて食べてませんし、夜も食堂がやってなさそうで···お金を払います。何か作って下さい。」

エルフと、ライオンの獣人?に必死に頼み込まれたシンジュは、自分達のせいではないのに···と心では思ったがあまりにも可哀想な2人のために「はい」と答え仕方なしに芋を揚げた。



「うっわぁいい匂いだな?」


「あぁいつもキツイ臭いでしたからね。これなら私でも食べれるかもしれないです。」


「大丈夫だろ?割の良い仕事だけど、いつも同じ肉料理しか食べれなかったから楽しみだ!!!」


そのような会話がキッチンにまで聞こえ、自分の味覚は正常だったと安心した。



ひたすら揚げ続けている隣でエメは必死に芋を洗っていた。


僕の予想だと絶対にまた誰か来る···こんな美味しいものを食べたいことないもん。だからいっぱい芋を洗っておかないと···と芋を洗い続けた。


そんな予想が当たるのだった···



「おーい俺達にも食わせてくれ」   また???

読んでくださりありがとうございます!

次回は明日11月2日に投稿します!

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