シンジュ達がいなくなった後の隊長たちは?
15時より投稿が後になってしまい申し訳ありません。
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ドワーフの隊長さん達の様子です!
隊長視点
こいつと話をしていたらいつの間にか2人が居なくなっていた。
慌てて周りを探しても居ない。
いつから居ないのだろうか?こんなに焦っているのはいつ以来だろう···先輩たちに嫌がらせを受けても何も思わなかったのに···
「隊長!そんなに探しても見つからないっすよ!もう一緒に飲みにでも行っちゃいましょう?」ニヒヒ
こいつは毎回毎回俺の邪魔をしてくる。
「おまえ、さっきの子達に何かあったらどうするんだ???」
ニヤニヤ笑っていてイライラする。
「人間と竜人でしょ?その時はその時じゃないっすか。」
その言葉にッブチ血管が切れたような音がする
「おまえ、毎回毎回いい加減にしろ。さっきの子達はこれから両親のところに泊まることが決まってたんだぞ。お前のせいで何かあったら楽しみにしていた両親に顔を合わせられないだろ!!!こんな時間に子供2人···お前はもう帰れ。俺はもう少し探す。」
ピュ〜〜〜と口笛で伝書鳥を呼び急ぎ両親に連絡を入れる。
あぁ〜どこに行ったのだろうか?
あの2人は確実に訳アリのやつだった。そもそも人間がドワーフ共和国に来るなら上位冒険者が一緒にいなければまず無理だ。それに竜人は子供だった···誰かを乗せて飛べるわけがない···心配だったからこそお金も貸して面倒を見ようと思っていたのに···連れ去られたりしていたらどうしよう。
後輩騎士視点
今日もタラトリス先輩が異色な2人組に捕まっている。
毎回あの先輩は懲りないよな〜
いつも女関係で失敗をする。
可哀想だが女性運が無いのかもしれない。
この前なんてタラトリス先輩の強さに嫉妬した騎士から変な女を紹介されて危ないところだった。
あの女について行ったら確実に丸裸にされお金巻き上げられてたぞ??
ハァー、毎回お守りを任せる俺のことを考えてほしい。
俺とタラトリス先輩は幼なじみだ。
年齢は1つ違うが家が近く、どちらの両親も他種族結婚のため家族ぐるみで仲が良かった。
ちなみに俺の母がパンダ族である。
俺は母の遺伝子を受継ぎ力が強い。いつもタラトリス先輩と一緒に走り回ってメキメキと力をつけて、いつの間にかお互い騎士になっていた。
タラトリス先輩は俺よりもとても強く年下や平民からは尊敬されている反面、上司や同期からは嫌われていた。
そのため数々の嫌がらせを受けていた···それを毎回助けてたのが俺である。まあ本人は気にしていない様子だが···
今日も先輩方から押し付けられたのかと思った。だからこそ異色な2人組を先輩から引き離そうとしてしまった。
だかやってしまった〜((焦))
先輩にはよく周りを見ろと言われていたのに、、、間違って判断をしてしまった。しかも初めて先輩から怒鳴られた。
あまりのショックに呆然と立ち尽くし、動けないままである。
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シンジュ視点
ガシャンドシャンと騒がしい音が聞こえ、思わず飛び起きた。窓から外の様子を伺うとドワーフ達が集まっていた。
まだ早朝にもかかわらず、お酒を飲んでいるようだ。
まだ外は薄暗く窓から入る風がとても冷たかった。眠かった目をこすり、次第に目が冷めていった。
隣で寝ているエメはこの騒音の中でも熟睡しているようで、寝顔が可愛かった。昨日も扉を叩いても起きなかったことから、今まで眠れていなかった分を取り戻すかのように寝ているのかな?と考えた。
それにしても騒音がすごい···ドワーフ達の騒ぎ声は勿論だが鉱山を採掘するような音が聞こえる。まだ早朝だがこれが毎日?と疑いたくなるような煩さだ。
さらに下からの地響きが···部屋のホコリがその度に舞っていてとても気になる。
部屋に泊まれたのは嬉しいけれど、前世を知っている私からするとこれはキツイ!!!でもこれが当たり前なのかな?
宿の経営したら儲かりそうかな?などを考えながら、エメが起きるまで窓の外を眺めていた。
次回は本編に戻ります!明日10月28日投稿予定です!