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鉱山都市へ

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鉱山都市を見上げつつ、2人で手を繋ぎながら入口に立っている門番のところへ向かった。

するとさすがドワーフ達というべきか、数人で集まってエールを飲んでいた。


ガハハハハッアハハハッ···と野太い声の酔っぱらい達の笑い声が聞こえてきた。


まさに私のイメージ通りのドワーフ達がドワーフらしい姿でお酒を飲んでいる···異世界だと改めて感じた。


徐々に近づくと門番のずんぐりむっくり加減が素晴らしく可愛くて興奮してきた。ふふふ

「エメ君ドワーフだよ?本物だよ?可愛いね?」


「はぁ、、そうですね。」

あれ?何か反応がおかしいな?先程鉱山都市を見て興奮した様子と反応が全然違う。


2.3人門の入り口並んでいたがあっという間に自分達の順番が回ってきた。


「次来い!」と野太い声で呼ばれ、先程作成したばかりの身分証の準備をし呼ばれた場所へ向かった。



「おぃおめらめっずらしい〜組み合わせじゃなぁ?なんでぇ、こんな時期にここに来たんじゃ?ほれ。身分証かせぇ。」


確かに珍しい組み合わせだけど???困った顔をした私達を見てお酒は飲んでいたドワーフのお兄さんが答えた。


「おめぇたち知らんのか?明日からお祭りじゃよ?ドワーフ達は最終調整に入ってるから、当分工房はお休みじゃよ。それでもいいんか?」


そうだった。でも別に何かを買おうと思ってきたわけじゃないからいいかな。


「大丈夫です。教えてくれてありがとうございます。泊まるところはありますか?」


「泊まるのか?うーん空いてるかは分からんがあるぞ。なんせもう深夜を回るからなぁ。おすすめはドワーフという名前の宿じゃ。酒が最高じゃぞ!!」ガハハハハ


「ありがとうございます!向かってみます。」


「おぉ〜気いつけてぇ。ここを真っすぐ行けば酒マークがあるからすぐ分かるはずじゃ。あとこの時間は門は開いてないからなぁ、今回は祭りの影響で特別じゃぞ!」


うっわ、、、そうだったんだ。それもそうか。明るいけど深夜···この世界は夜が短い、前世を思い出してから違和感を感じていた。


「ありがとうございます。」と満面な笑みでと答えて歩き出した。

エメは会話よりも周りが気になってキョロキョロと忙しい。

私も一緒に思わずキョロキョロ見てしまう。こんな時間にもかかわらず、とても賑やかだった···いたるところにランタンがぶら下がり、より一層前世を思い出した。ただ前世と違うところは、ランタンの中には虫が入っていた···ホタルのような虫だけれど光が青く、都市全体が青色の光に包まれていた。


さらに歩いているのは、ほとんどがドワーフ達だった。皆三角帽子で背が低い者が多い。隊長さんは突然変異?と思うくらい容姿が違っていた。時々大きなドワーフもいるけど、ほぼ小さい。

そのため「ぼくよりちび」と嬉しそうに呟くエメがいた。「そうだね。エメ君より小さいね。ドワーフは小さい者が多いかもしれないね」

「なんで?」


「なんでだろう。明日以降に聞いてみよう?」


うんと頷いたエメだった。シンジュなぜだか分からなかった。そんなこと本にも書いてなかったし、前世でも聞いたことがなかった。子供観点はすごいな〜としみじみ思ったのである。


暫く鉱山都市の街並みとドワーフを観察していると宿に着いた。門番さんが言っていた通り酒好きな感じがプンプンする。なぜなら『ビールジョッキの巨大なオブジェ』が私達を迎えてくれたからだ。


遅い時間だがドアが開いていたため入ってみることにした。

カランコロン


『いらっしゃい〜』と奥の方から女性の声が聞こえてきた。


「遅い時間にすみませ〜ん。門番さんの紹介で来たのですが、部屋は空いてますか?」


「ちょっと待ってて。」と声が聞こえてきた。



タッタッタッタッタと駆け上がってくる足音が聞こえてきた。


「ごめんなさいね。持たせてしまって···うーん部屋は1つ空いているわよ?

ベットは2つあって、夕食は隣の食堂で食べれるわよ。定食は無料でお酒は3杯まで飲めるのだけどごめんなさいね。それ以降はお金を払うシステムなの。あとは朝も付くわよ。10時までに食べてね。それから今日はもう夕食はやってないの。それでもいいかしら?」


ひびびっくりした。突然受付に現れた···受付の下は地下になっているのかな?しかもドワーフの女性?声以外で男性と見分けがつかない。何だか全身いたるところが煤で汚れてる···

全く話を聞いていなかったけど、泊まれるならそれでいいか。


「大丈夫です。じゃあその部屋でお願いします。」

ササッと紙にサインをしてお金を支払って···


「鍵はこちらね。4階の左側で一番奥よ。お祭りの時期だから今日の朝や昼は少し食堂が騒がしくなると思うわ。早めに食事を摂ることをすすめるわ。」


「わかりました。ありがとうございます。」


そう言ってエメと階段を登ろう一歩踏み出すと、階段が短い···


「シンジュ様?」


思わず止まってしまったので、微笑んで誤魔化し階段を登りきった。



4階まで登り部屋を探すと奥にあったが、ドアの取っ手の位置が低くまたドワーフ仕様になっていた。

冒険者ギルドとは大違いである。さらにドアを開けてみると、ビジネスホテルのような造りの部屋だった。


入口近くにお手洗いとシャワールームがあり、部屋にはベットがドンっと2つ置いてあった。窓側には小さなテーブルと木製のビールジョッキが2つ···さすが何処でもお酒のドワーフである。

さらに壁に立てかけられている絵に描かれていたのは、エールを持ったドワーフ採掘している姿だった···ドワーフ仕様に笑ってしまった。


それからすぐに急激に疲労が襲ってきたシンジュは、


「エメ君ベットはどっちがいい?」


「どちらでも大丈夫です。」


うーん「窓側使うね!!!」


久しぶりのベットに嬉しくて思わずジャンプし、ポスーンと身体が沈む。祖国の自分のベットより快適で思わず泣きそうになった。


するとあれ?エメ君の様子がおかしい。どうしたのかな?

目が泳いでる?もしやベットを知らない?


「エメ君!!!ベットは私みたいに横になるところだよ?ここで寝るよ!横になってみたら?」



小声で「はい」///と聞こえた。

やっぱり分からなかったみたい···本当に常識を全く知らない

から何から教えたら良いのだろうか。早くスキルも使いたいし、自分のやることとエメ君に教えたいことで先の予定が埋まっていて嬉しい!今までは暇だったからな〜と思うのだった。


「エメ君今日はこのまま休む?それとも屋台で買ったご飯を食べる?」


と声をかけたらいつの間にかエマ寝ていた。まだ8歳は疲れるよね。16歳の私も疲れた。竜人は何歳で大人になるのだろうか?


気づいたらそのままシンジュも寝ていた。

次に起きたのは早朝だった!

次回の投稿は明日10月27日になります!

鉱山都市の門番の様子と

シンジュがいなくなった後の隊長たちを載せます!

2つ投稿予定です!

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