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食材探し 

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「シンジュ様、早く食材を見つけよう?」


エメがシンジュの服を引っ張りウズウズしている。


結局朝は、せっせとシンジュが焼きとうもろこしを50本ほど焼き、起きてきた人から焼きとうもろこしを食べ始めた。その後9時には全員が食べ終わり、ハイエルフのフェルとライオン獣人のライオスをピックアップし、シンジュの転移魔法でぱぱっと湖にやってきた。


着いて早々何故か食材探しバトルをすることになった。

きっかけはギルドマスターが「ご飯足らねぇから何か捕まえてくるわ」だった。

そこから何故か競争に発展し、今はエメと2人で食材を探している。


「分かったよ。どこら辺に行こうか?」


「う〜ん、あそこは?青色の林」


あぁ遠目に見えていたけどあえて何も触れなかった青い林。見た目はキレイな青に染まった不思議な空間。う〜ん何も無さそう。むしろあったとしても青色は食べたくないな〜。でもいずれ行くのならば今回行ってみるか。

「分かったよ。行ってみよう。ただ無闇矢鱈に植物を触らないようにね?」とシンジュはエメと一緒に青色の林に向かうことにした。


「は〜い」


エメが元気に返事を返したが、話をちゃんと聞いてたかな?と心配になった。

案の定心配してすぐに、エメが走って青い林に向かってしまったので慌てて後ろから追いかける。


「ちょっと待って。どうしたの?」


「シンジュ様早く。さっきなんかいたよ?」


「え?待って。」


話しながらもエメは止まらず、どんどん進んでいく。


やばい、置いて行かれる。

案の定エメが見えない。しかも林の中に入ってしまったせいで、自分がどこにいるか分からない。

「お〜い、エメ君!どこ??」


······

返答がない。まずい。どっちに行けば良い?

自分より背が高い草や木が邪魔して周りが見えない。そういえば、草や木だけでなく、地面まで青い。それに虫?まで青いようだ。

よく分からないから、適当に前だと思う方向へ歩いてみる。

ただ空気は澄んでいるようで気持ちがいい。



クスクスクス  クスクス

フフフフフ  クスッ クスッ


笑い声?怖っ。でも気になる。

音がする方へ向かって歩いてみると、青い林の中にポツンと真っ白な木が生えており、その周りにエメと何かがいるようだ。


何だ??


よ〜く目を凝らして見ると妖精?モンシロチョウサイズの人に羽が生えており、エメの周りをクスクスッと笑いながら飛んでいた。


害意はなさそうだが、妖精らしき者達の数が尋常じゃないくらい多い。20匹···いやもっといそうだ。

思わず現実逃避し、話しかけるタイミングを失った。


それから少し様子を見ていると、突然パッと起き上がったエメが周りを見回し始めた。するとシンジュと目がった。

「シンジュ様!!!」ニコニコと笑いながら駆け寄ってきた。


抱きついてきたエメの頭を撫でながら「1人で走ると危ないでしょう?」と注意をした。このまま本当に会えなくなる可能性もある。お互い知らない場所で迷子はまずい。今回は真剣に怒った。


「ごめんね。声が聞こえたから走ったの。気づいたらいつの間にかここにいたの。」


「彼らはなに?」


「分からないけど、僕から離れない。どうすればいい?」


う〜ん、私も何が正解か分からないから考える時間が欲しいな。

「とりあえずちょっと待って。1度考えさせて。」


「わかった。」


エメが元気に返事をした後、周りにバレないように大きなため息をついた。


なんでこんなに厄介事が付き纏うのだろうか。

きっと、これはかなり問題になりそう···ギルドマスターに怒られたくないな。


妖精か···うん、怒られるだろうな···


とりあえずこの妖精達をエメから引き離さなければ。


読んでくださりありがとうございます!

次回は8日になります!

来週は天気が悪いでね!梅雨なのか、台風なのか、カラッとした夏が来てほしいです!(*^^*)

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