才能がありません、でも料理の腕はある
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おはようございます。
節々が痛くて早めに目覚めたシンジュです。
昨日の鍛冶仕事でカンカンカンと普段使わない筋肉を使ったせいで身体のあちこちが痛く、足取りがおぼつかないです。
「イタッ」
よろよろと歩いていたら家具の角に小指をぶつけて泣きそう···
鍛冶仕事が上手くできていたなら、筋肉痛を我慢できるが、目が当てられないくらい鍛冶のセンスゼロだった。悲しすぎる···ただ筋肉痛になっただけ。
ショックが大きいけれど、今日は朝からご飯を作って久しぶりに湖にピクニックに行くので頑張らねば。
鍛冶体験で疲れて眠いはずのエメが、中々夜寝ずに騒ぎまくって双子に怒られていたくらい楽しみにしているからね!!!
アイテムボックスに手を突っ込み、ギルドマスターからもらったうっすいポーションを飲んで、とりあえず料理を作る。
今日はちょっとずるして、スキルであるエステサロンから異世界産の調味料を拝借する。
久しぶりの遠出に向けてちょっといつもよりも豪華なご飯に!
一応予定では醤油を使った唐揚に角煮、フライドチキン。フフフフフ
ちなみに肉は何の肉か分からない。
昨日久しぶりに鉱山から帰ってきたハイエルフのフェルとライオン獣人のライオスがお土産に届けてくれた。
鳥っぽい肉と、豚っぽい肉をもらったから、それらに合う料理にする。ぶっつけ本番だから失敗するかもだけど、まぁ失敗してもこの世界の食べ物よりは不味くないはず。
それにフェルとライオスともに今日のピクニックに参加する予定だからとにかく量が必要!!
大量調理=味付けは曖昧で。ごめんなさい。
ちなみに今は早朝4時です。
「おばあちゃんか!!!」…自分でツッコむ。
いい加減ふざけるのはやめて肉を捌きます。豚肉のような肉は捌かれているが、鶏肉のような肉は未処理のため自分で捌くしかない。
頭っぽい部分は切り落とされているが、リアルすぎて手が震える。
ポジティブにいうと、大型スーパーや業務スーパーに売っている丸鶏だ。
だけれど、この見た目はPーーーとモザイクが入るレベル。
しかもデカくてキモい。
そもそも鶏の脚の料理が苦手なタイプだったから、これはもう無理。…ッギュ…ヴゥ…〜〜ウップ…〜ッ鳥肌とかのレベルじゃなくて吐きそう。
···でも誰も手伝ってはくれないので、心のなかでニワトリと暗示をかけて捌く。
部位ごとに分ける。ッヴゥゥ…手羽や、もも、胸、ッゲェ…ささみなど誰でもわかる部位は分けることが出来た。
たぶん、大丈夫だと思う。途中ごめんなさい。
でも他の部位は良く分からない。軟骨っぽい部分がたくさんあるし、ボンジリは本来小さいはずなのに拳より大きい。
特大な鶏なのか、それともそもそも鶏の構造とは違うのかよく分からない。
知ってる部位だけ食べよう。
鶏肉っぽい肉はタレに漬け込み、揚げるだけ。
角煮も煮込むだけ。みりんも使うよ。
それらを作りながらデザートの準備もする。
今日はコンスターチを使ったミルクプリンと、ケーキを作ります。
ミルクプリンもケーキも簡単。
型があるので、後は泡だてて焼けば完成!
頑張れ!!!泡だて!!!
筋肉痛だけど美味しいものを食べるために泡立てを頑張る!!!ケーキは8等分にし、1人1切れ配れれば十分でしょ。
よし、頑張ろう!!
シャカシャカシャカシャカ
シャカシャカシャカシャカ
シャカシャカシャカシャカ
氷でボールを冷やしたながらシャカシャカと100回以上混ぜたら、メレンゲの出来上がり。
ゼェゼェと息が上がっているが、息を整えるより先に小麦や砂糖などの材料を混ぜ合わせたら、型に流入れてトントンと軽く空気を抜いて焼くだけ。
あれ、そういや魔法でやればよかったんじゃないか?
うん、気づいた時には出来上がってた。アハハ
いつの間にか外が明るくなってきた。
集中していたみたいで、いつもの変な生き物の鳴き声が聞こえなかった。
もうそろそろ皆が起きて来る時間だが、まだ朝ご飯の準備ができてない。
朝ご飯簡単に焼きとうもろこしでいいかな。
手元に醤油があるし、バターと醤油で香ばしく焼こう。
よし、あと少し頑張ろう!!!
読んでくださりありがとうございます!
1ヶ月が早い!!もう6月ですね(*_*)
次回は6月1日になります!