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弟子として鍛冶場へ

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昨日はギルドマスターにヒゲ茶まで淹れてから寝た。

最初は大騒ぎだったギルドマスターも「とうもろこしが家畜の餌は贅沢だ。」と言い出して、いずれ実家で作りたいと言っていた。


そんな話を遅くまでしていたので眠不足だが、今日はなんと隊長の父親に鍛冶を教えてもらう日がやってきた。

2日連続予定を詰め込みすぎて疲労はあるが、とても楽しみである。


なぜかギルドマスターの双子の弟達も一緒に参加することになった。

双子は獣人国の中でもあまり豊かな土地の出身ではないそうだ。だからこそ田舎出身ということもあり何をするにもエメのように目をときめかせていた。そんな様子に隊長の父親が「おめぇらもやろう」と声をかけたことで一緒に参加することになった。

何かやらかさないか心配である。


やらかす前から心配ばかりしても仕方がないので、早速隊長のお家にお邪魔する。

庭から地下に降りる階段をトットットッと隊長の案内のもと降りていくと、まず明るさに驚いた。

どこもかしこも明るい。

鉱山都市の町中にあったらランタンが土壁?に立てかけられているようだ。


それに思ったより快適な温度だった。湿度も気にならない。そんな事を考えながら歩いていると1つの部屋の前で止まった。

コンコンと叩き「連れてきたぞ」と隊長が言うと、扉が内側から開いた。

「いらっしゃい。待ってたわよ。」と初登場!隊長のお母さんが顔を出した。


「お邪魔します。今日はよろしくお願いします。」とシンジュが代表して声をかけ、一緒に差し入れを手渡した。

今回の差し入れは隊長のお母さんがはちみつ好きということだったので、キラービーの蜂蜜を渡した。

なんたって熊さんだからね。やっぱり熊ははちみつが好きみたい。


「そんな堅苦しい挨拶はいらないわよ。いつも差し入れをありがとうね。でも蜂蜜はありがたいわ。これは何の花かしら···クンクン クンクン カカオの花の香りがするわ。カカオの花の蜂蜜ね。素晴らしいわ。」とうっとりしながら呟いた。


カカオ?あのカカオ?え? 私が見つけた時は周りにカカオなんてなかったはず···そもそも匂いで分かるの?

「カカオってカカオですか?」


「そうよ。ポーションの材料として使われているわね。あとは大人の薬としても使うことがあるわよ。まだ子供には早いと思うから忘れてね。」


やっぱりそれってあのカカオだよね?もしあのカカオならチョコレートが作れるよね···本当にカカオなのか調べたい。

とりあえず今日が終わったら明日にでも見に行こうかな?それに大人の薬って媚薬とかかな?まあいいや。

それよりも「いえいえ、ありがとうございます。」とシンジュは答えて、すぐに鍛冶場がある場所へ向かった。


鍛冶場に向かっている最中、鉱山都市ではうるさった音が全く聞こえない。

なぜ???

一瞬本当に鍛冶場を作ったのか疑問に思ったが、いつの間にか目の前には立派な鍛冶場があった。


さすがに鍛冶場では、カンカン···ガンガンと何かを打つ音が聞こえた。

さらに他の部屋と違いこの部屋は物凄く熱くサウナのようだった。

こちらに気づいた隊長の父親がやってくると「待ってたぞ。やってみろう」といきなり銅や金などを手渡され、エメ以外は「へ?」と思わず声が出た。


「感覚が大事だからな。まずは適当に材料を混ぜ合わてみろ。ここにある材料は練習用だから好きに使っていいぞ。」というと自分の作業に戻った。


?いきなり渡されて困る···どうすればいいの?と助けを求めるために隊長を見ると「わりぃな。親父は教えるのが苦手でとりあえずやらせる。やったのを見てから指導に入る。って感じなんだよな〜。だからやってみろ?」


やるってドワーフじゃないんだから何にも分からない。

「あのやるってなに?これをどうするの?」


「これを適当に混ぜて熱すればいい。あとは好きな形に冷やせばいいと思うぞ。俺は1番初めに両親をイメージした盾を作ったら怒られた。」


いやいや盾なんて作れませんから。

仕方無しに4人で作業に取り掛かった。

全員困惑しているがこれがドワーフ流だと思ってやるしかない。

目の前にある色んな鉱物を混ぜ合わせてナイフを作る。

エメも同じくナイフを作り、双子は剣を作った。

ナイフも剣もお粗末だったがとりあえず作れと言われたので作ったがあまりにも不出来なため今度は「何やってんだ?」と怒られた。

···理不尽すぎる。

「んだこれは?いくら試しでも下手すぎだろう。何でこのナイフに空気なんて混ぜた?ボコボコで使えねぇ。そんなこともわからないのか?」


うん、分かるわけ無いよね。だって未知の体験だもん。

怒られる意味が分からない。

「あの、そもそも私達ドワーフじゃないので鍛冶なんて勉強したことがないです。」

「は?そうなのか?学園では必修じゃないのか?」

は?鍛冶が必修のわけないよ。

「鍛冶なんて授業はないです。」

「嘘だろ?鍛冶屋にならなくても勉強をするぞ?人間や獣人はやべぇやつなんだな。仕方ねぇ。俺が1から教えてやるから来い。」


いや、きっと鍛冶なんて授業があるのはドワーフだけだと思うけど、と思ったがわざわざ言ったところで、鍛冶ができなくなったら面倒なので黙った。

とりあえず教えてもらおう。

読んでくださりありがとうございます!

GWは楽しめたでしょうか?♡あっという間でしたね。

次の連休は7月(*^^*)早く連休が来てほしいです!

次回は5月18日になります!


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